D810Aを購入しました。
「D810A」は天体専用モデルなので、普段使いでは色再現が通常のモデルとは違ってきます。
、、、そうは言っても、高額なカメラを天体撮影だけに使うのはもったいないので、普段使いにも使っています。
今回は東京湾に浮かぶ無人島、猿島で普段使いとして撮影してみました。
「撮って出しJPEG」の画像を主に、「NX Studio」「Capture One 21」で現像をした作例を載せつつレビューします。
<目次>
- カメラの設定は?
- 猿島へ上陸。
- 普段使いの画素数。ファイルサイズがちょうどいい。
- 暗所での撮影もラク。高感度にも強くて、普段使いにも役立ちます。
- 猿島の簡単な歴史。
- 猿島の砲座跡。カラーとモノクロで撮影してみる。
- D810とD810Aは、ゴーストの出方、色が違う気がする...。
- ということで、続きます。
カメラの設定は?
D810Aの設定ですが、
- ホワイトバランス : AUTO1
- 色空間:sRGB
- 高感度ノイズ低減 : 標準
- 長秒時ノイズ低減 : しない
- アクティブDライティング : 標準
- ヴィネットコントロール : 標準
- 自動ゆがみ補正 : する
その他、ISO、シャッタースピード、絞り値はMモードで、撮影しています。
レンズはAi AF-S Zoom-Nikkor 17-35mm f/2.8D IF-ED(以下17-35mm f/2.8D)です。
特に説明がない場合は撮って出しのJPEG画像をリサイズのみで載せてます。
D810A,17-35mm f/2.8D,35mm,f/11,1/500,ISO400,スタンダード
とくに写真が赤いとか、特定の色が変とかは感じません。
空の青、森の緑、手すりの金属とか、手前の人の黒いバックも大丈夫だと思います。
猿島へ上陸。
東京湾の無人島、猿島です。旧日本軍の砲台跡、要塞跡などがあります。
猿島に行くには、三笠ターミナルでチケットを購入してフェリーで向かいます。
三笠から猿島までは、約10分〜15分です。
料金は大人1人で、往復乗船料1,400円+猿島公園入園料200円。合計1600円かかりました。
基本的には年中無休ですが、強風など悪天候時には欠航する場合があります。
心配な場合はHP「TRYANGLE WEB」の運行状況を確認した方がいいでしょう。
島内にはトイレは1箇所です。
トイレの手洗い水などは、雨水を利用しているそうです。
船を降りて桟橋を歩いた先にあるウェルカムセンター横に、エコトイレがあるので散策前に済ませておきます。
海軍銘水。なかなか美味しい。
どうせなら、こっちも飲んでみたい。
飲み物は島内の売店でも販売していますが、売り切れなどの場合もあるのでなるべく持参した方がいいと思います。
普段使いの画素数。ファイルサイズがちょうどいい。
画素数は、3635万画素。
D810A,17-35mm f/2.8D,24mm,f8,1/250,ISO800,スタンダード
このくらいの画素数だと、2000万画素くらいのカメラよりも細密で、4000万画素以上のカメラほど、重くもない。中途半端かもしれませんが、実際には扱いやすいファイルサイズです。
暗所での撮影もラク。高感度にも強くて、普段使いにも役立ちます。
こちらはRAWデータをCaptureOne 21(キャプチャーワン21)で開いた状態。パラメータ類は0ですね。
開いた状態ですでにコントラストは強く、緑色が強調されています。
絵作りした画像。
画面左の数値で見ていただければ幸いです。
回転を直したり、ハイダイナミックレンジでシャドー部の描写を出したり。
これで完成かな。
このくらい調整するなら、CaptureOne 21を使った方が調整が早いです。
次は純正ソフトのNX Studio。
緑色が CaptureOne 21とNX Studioとでは全然違います。
どちらがいいかは、好みになりますね。
個人的にはNX Studioの方が好きですが、扱いやすさなどトータルではCaptureOne 21です。
猿島で一番大きいトンネルは、幅4メートル。全長約90m。
フランス積みのレンガ構造。愛知県産の赤レンガを使って、明治時代中期に造られました。
こちらがそのトンネル。
前のトンネル入り口の画像と、このトンネル内の画像はISO3200です。
ベースになったのがD810なので、高感度に強く、ダイナミックレンジの広さもあります。RAWデータのポテンシャルは高いと思います。
RAWデータからの現像で明暗を調整したりするのは、CaptureOne 21がやりやすいです。
猿島の簡単な歴史。
猿島は幕末から第二次世界大戦にかけて、東京湾の首都防衛拠点でした。
岸壁を掘り込んでいるので、軍の施設などが島の外からは見えないようになっているそうです。
明治14年から昭和20年まで(64年間)は民間人の立ち入りが禁止されていました。
猿島の砲座跡。カラーとモノクロで撮影してみる。
8cm単装高角砲砲座跡。
横須賀エコツアーのHPにある地図「猿島フィールド」によるとここは、8cm単装高角砲砲座となります。
調べてみると、8cm高角砲には四十口径と六十口径があったそう。大正期の代表的な高角砲として、戦艦や各地の防空砲として設置されたようです。
もちろん、高角砲はありません。。。
微妙にアングルが違いますが、ほぼ同一アングルからの「スタンダード」と「モノクロ」の撮って出しJPEG になります。
露出を海と空に合わせるか、樹々や階段部分のシャドー部に合わせるか悩みます。
撮影の段階でアクティブDライティングを強くするなどすれば、撮って出しでももっと対応できると思います。
となると、
モノクロには粒子感を加えたい。
プリントしながら調子をみたい。。。
もちろん自宅に帰ってから、じっくりとRAW現像してもいいと思いますね。
だったらカメラはこれかな。
クラシカルなスタイルでフィルムカメラを思い出します。
D810とD810Aは、ゴーストの出方、色が違う気がする...。
なんとなく、なんです。
同じ条件で比べないといけない気がしますが、D810とD810Aでは、ゴーストの出方とその色が違う気がします。
画面の下、中央よりのゴーストがわかりやすいと思います。
拡大します。
NX Studioの画面キャプチャーですみません。
わかりやすいように彩度、コントラストを調整しています。
D810Aで気になったのは、ゴーストの光が緑と赤があること。同じような形のゴーストがずれたように緑、赤とでているのです。
赤外光と可視光では、焦点位置がずれるのでゴーストも同じようにズレて画面にでてきているのかもしれません。
D810では見たことがないのですが、確証がありません。
とはいえ、この形状のゴーストはあんまり好きではないので残念です。
ということで、続きます。
脱線ばかりのD810Aの普段使いですが第2回に続きます。
ということで、D810Aはまだまだ現役で通用します。
Hα線の世界みたいですよね?
通常のモデルで、一眼レフの到達点はこれだと思う。
無敵。無双。なんでも撮れるハズ。