猫の病気やケガは、早期発見、早期治療がとても有効です。猫の調子が悪そうなとき、病気や怪我が疑われるときは早めに動物病院で検査、治療をすることをおすすめします。
猫の病気やケガは、猫によって症状に個体差があります。また、動物病院での診療方法、医療費等は個別に違うので、このブログ記事は参考程度にお読みください。
*猫の病気に関する記事のみを読みたい場合には、カテゴリーから「猫の病気」を選んでください。
<目次>
糖尿病の猫。
糖尿病の猫は13歳のオス猫で、オシキャットという種類の猫です。
今年の2月頃におしっこの量が異常に増え、水を多飲しているのに気がつきました。
後ろ足の踵をついて歩くようになったのをきっかけに病院で検査したところ、糖尿病と診断されました。
尿のケトン体の検査では陰性で、糖尿病としてはそこまで酷い状態ではなかったようです。
現状と治療内容、飼い主がやっていること。
最近では糖尿病による脱水症状、水の多飲もなくなり、インスリン注射による血糖値の管理がうまく出来ていて、猫は元気に生活しています。
現在はインスリンの量を減らしながら様子をみているところです。
インスリンの注射は、1日に1回、0.5単位。
また、5月にあった「肛門腺の破裂」もほぼ完治しており、経過観察も問題ありません。
経過観察は、定期的に肛門左右斜め下あたりを押して、痛がらないかを確認しています。
嫌がりますが、痛みがある場合は声を出して鳴きますので、再発かどうか素人レベルでできる確認はこれくらいだと思います。
現在までのご飯と注射の時間。
朝、5時すぎに給餌。6時にインスリン注射(0.5単位)。
夜、17時30分に給餌。インスリン注射はなし。
インスリンの注射は毎日です。
決めた量を計量しながら給餌していますが、同居猫(2頭飼い)なので、食事量に誤差がでてしまいます。
おやつなどはあげていません。
7月の診療。
7月の通院は1回でだけでした。
7月31日(土)診察14回目
11時、予約しての診療。
血糖値 84mg/dl(前回より−61)
体重は6.4kg(前回より1kg増加)
朝の6時にインスリンを注射して、一番効果がでている時間に診察です。
血糖値の数値は、
*この数値は病院の担当獣医からの説明と、僕が個人的に調べた数値です。
うちの猫の血糖値は、インスリンの注射を初めてから下がりはじめ、だいたい71〜150の範囲に収まるようになったので、朝1回だけの注射になりました。
今回の血糖値の検査では 84。
健康な猫の数値範囲に収まっています。
糖化アルブミン量の検査結果。
前回、先生から糖化アルブミンの検査をします、とお話を受けました。
糖化アルブミン検査は血液中の糖と結合したアルブミンの比率を調べるものです。
通常の血糖値検査と違い、短期的なストレス(通院など)の影響を受けづらく、採血前の2〜3週間の平均血糖値がわかります。
通常の血糖値検査とあわせて診察することで、より血糖値の変化を確認できるそうです。
その結果を今回は教えていただきました。
糖化アルブミン:11.9%
(参考基準範囲:6.7〜16.1%)
(糖尿病コントロール目標範囲:猫20〜30%)
健康な猫の「参考基準範囲内」に収まっています。
糖尿病の猫なら20〜30に入っていればOKなので、かなり低いとのこと。
ちなみに、糖尿病の治療のはじめにも糖化アルブミンの検査をしていたのですが、この時の数値は、
糖化アルブミン:46.8%
糖尿病のコントロール目標範囲20〜30よりも多い数値でした。
糖化アルブミンの検査結果の説明ののち、先生の口から「インスリンの離脱を考えましょう」と言われました。
一度は諦めていた「インスリンからの離脱」です。
今後、血糖値の上昇、糖尿病の再発に注意しながら、さらにインスリン量をゆっくりと減らしていきます、ということになりました。
ちょっと前に僕が勝手に「インスリンから離脱できるかも」と思ったりしたのですが、糖化アルブミンの検査結果や通常の血糖値検査を踏まえたうえで、先生より、「インスリンからの離脱を考える」とお言葉をいただきました。
「離脱」が確定したわけではないのですが、やっぱり嬉しいお話です。
ということで、これから
8月中のインスリン注射は1日おき、朝のみ。
0.5単位の注射になりました。
注射は2日に1回ですが、給餌はこのままの時間を維持していきます。
朝5時と、夕方5時30分に給餌。
それ以外のおやつなどは無し。
インスリンの注射を「する日」と「しない日」で間違えないように気をつけていきます。
次の病院は8月の末。
インスリンを減らしてからの様子を確認し、通常の血糖値検査と糖化アルブミンの検査をするそうです。
先生からのお話。
今後、腎臓病に気をつけてくださいとのこと。
糖尿病の治療では基礎疾患の有無が、病状に大きく影響するとのことです。
腎臓病は、脱水症状になりやすく、血糖値を上昇させ糖尿病を悪化させやすいそうです。
飼い主のできることは、規則正しい生活をおくらせ、肥満にさせないように餌の量に気をつけることだそうです。
餌の量も大事ですが、ちゃんと遊ばせて運動させるようにも心がけたいと思いました。
診療費。
7月は1回分のみです。
診察料 1,000円
血糖値測定 500円
インスリン注射用針付シリンジ(14) 1,400円
小計 2,900円
消費税 290円
合計 3,190円
7月分の医療費の合計 3,190円
糖尿病治療の総額 104,440円
「肛門腺の破裂」の治療費総額との合計は、
172,690円です。
まとめ。
今年の2月に糖尿病と診断されてから、7月の治療費までを合計した金額が10万円を超えました。
「肛門腺の破裂」の治療費や、その他記事にしていない病院への支払い総額を考えると猫を飼うことの経済的な問題を考えてしまいます。
猫との生活はとても幸せですが、安易に人に猫を飼うことを勧めることはできなくなりました。
糖尿病の過去の記事へのリンク。