ニコンではマクロレンズのことを「マイクロレンズ」と呼んでいます。レンズの名称にも「AI Micro-Nikkor 105mm f/2.8S」とあり、「Micro(マイクロ)」と表記されています。
なぜ、渋谷氷川神社かというと、参道入口の隣にあるコインパーキングに仕事で車を停めていたので、そのまま参拝しようと思いました。
AI Micro-Nikkor 105mm f/2.8Sは、仕事のメインレンズである、PC-E Micro NIKKOR 85mm f/2.8D のサブレンズとしてカメラバックに必ず忍ばせているレンズになります。
D810の解像度には解像力が不足するレンズ性能ですが、写真の雰囲気や使い勝手、携帯性の良さを考えると、まだまだ十分に実用です。
ということで、105mmマイクロレンズをセットして撮影してみました。
<目次>
- マイクロレンズを普通に使います。
- D810Aの赤みがでたかも。
- AI Micro-Nikkor 105mm f/2.8Sは開放がいい。
- 7枚絞りなので、中途半端に絞らない。
- 105mmで意識した場所を切り取る。
- 社殿を105mmレンズで撮りました。
- 手振れ補正が欲しいです。
- レモン型にボケますが、フィルター系は52mm。
- もしかしてオールドレンズ?
- デザインもカッコいいです。
- AI Micro-Nikkor 105mm f/2.8Sで花の撮影をした記事もあります。
- 【追記】渋谷氷川神社を別のレンズでも撮ってきました。
マイクロレンズを普通に使います。
北参道に置かれている狛犬です。風になびいているような毛の造形に、こだわりを感じます。
背景に階段があるのですが、綺麗にボケていますね。
マイクロレンズですが、普通に撮った写真を作例としてあげています。
RAWで撮影。ニコンのNX Studioで、明るさの調整と若干の傾きの調整をしています。その後、書き出ししたデータをブログ用にリサイズしています。
D810Aの赤みがでたかも。
あれ、ちょっと赤いかも・・・。
この日は、夏日で猛暑。もしかすると赤外線の影響が出ているのかもしれません。
今までのD810Aの普段使いでは、そんなに赤くなるようなことはありませんでしたが、今回の撮影ではなんだか怪しい赤を感じました。
AI Micro-Nikkor 105mm f/2.8Sの色再現は、とてもナチュラル。
浅すぎず、濃すぎない、自然で真面目な描写。ニコンらしいといえば、伝わるでしょうか。
AI Micro-Nikkor 105mm f/2.8Sは開放がいい。
開放で撮ってみたのですが、手前の葉が綺麗にボケていますね。
かなり古い狛犬です。
開放 f2.8 の撮影で、柔らかい描写で浮き上がります。
カリカリではありませんが、でもちゃんと芯があります。ちょっと硬いかなと思うこともありますが、適度な柔らかさもあるのでポートレートで使ってもいいかもしれません。
やさしい雰囲気もでます。
7枚絞りなので、中途半端に絞らない。
厳島神社の隣には稲荷神社がありました。
その神使の狐像。
AI Micro-Nikkor 105mm f/2.8S は7枚絞りで円形ではありません。
f4に絞ったので、背景のボケに角がでてしまいました。
上の写真では背景の光のボケが、七角形になっています。好みにもよりますが、開放絞りで円形にした方が綺麗だと思いました。
105mmで意識した場所を切り取る。
木材の褪せた色、金の装飾というシンプルな構成が美しく感じました。
105mmの中望遠なら、自分が良いと感じた部分を切り取ることができます。
絞るなら、こういう被写体がいいと思います。
社殿を105mmレンズで撮りました。
渋谷氷川神社は、渋谷では最古の神社と言われています。
御際神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)と稲田姫命(いなだひめのみこと)。
この2柱は夫婦神なので、縁結びの神様として崇敬を集めています。
渋谷氷川神社の境内は広いほうだと思うのですが、それでも105mmで全景を写すのは難しいです。
中望遠レンズで全景を写したい場合は、「引き」(被写体からの距離)が必要になります。建築の撮影では、これがなかなかに難しいところ。
それはデメリットではありますが、「見せたい場所」「注目している箇所」などをしっかり意識して撮影すれば、余計な部分を引き算できることになります。
あえて、105mmのような中望遠レンズで撮影するのも、表現の一つとしてありだと思います。
「風景を切り取る」と意識して撮影すれば、それほど難しい焦点距離ではないと思います。
手振れ補正が欲しいです。
小さくコンパクトなAI Micro-Nikkor 105mm f/2.8Sですが、手振れ補正は付いていません。
シャッタースピードが1/100では、けっこうな確率でブレてしまいます(10枚に2,3枚はブレてました)。
ISO感度を上げて、シャッタースピードを稼ぐようにするべきでした。
現在販売されている(残念ながら旧製品となりました)、AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDではレンズ内手振れ補正も付いているので、ボディ内手振れ補正のない一眼レフカメラでは、かなり有効だと思います。
Zマウントで手振れ補正が使える、NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sがベストな選択かもしれません。
評判の良いレンズなので、そろそろかなと思ってます。
レモン型にボケますが、フィルター系は52mm。
105mmマイクロレンズは、ボケが綺麗なこと、最短撮影距離が短いことから、とても使い勝手がいいと思います。
AI Micro-Nikkor 105mm f/2.8S のボケはレモン型になってしまいますが、フィルター径が52mmと小さく、レンズの太さは約66.5mmです。
仕事でのサブレンズとしてもいいですが、散歩レンズとして持ち歩いても邪魔になりません。
ちなみに重さは約515gです。
近寄ったり、引いてみたり、軽いレンズなので苦になりません。
二之鳥居の狛犬。左側に阿吽の「阿」が置かれていまね。通常とは逆になります。
もしかしてオールドレンズ?
マイクロレンズの解像力で、緻密な風景も写せます。
ですが、最新のレンズのようなキレッキレの解像感みたいなものはありません。
1990年発売の AI Micro-Nikkor 105mm f/2.8S は、もうオールドレンズと言えるのかもしれませんね。
開放から普通に使えますが、ちょっと絞るとさらに安定します。発売された年代を考えると、とてもよく解像しています。
デザインもカッコいいです。
金属製のフードですが、軽いです。
ただこのフードが、ワンタッチで取り外しできるようになっているために、ちょっとしたことで外れそうで気になります(実際には、外れてしまったことはありません)。
105mmのマイクロレンズを普通に散歩レンズとして撮影に使ってみたのですが、なかなか良かったです。
標準レンズよりも、ちょっと長めの中望遠。
広角レンズとはまた違った撮影の楽しみがあってお勧めです。
AI Micro-Nikkor 105mm f/2.8Sで花の撮影をした記事もあります。
【追記】渋谷氷川神社を別のレンズでも撮ってきました。
雰囲気の良い渋谷氷川神社。渋谷駅と恵比寿駅の途中にある神社で、散歩の途中で参拝させていただいてます。