江戸東京たてもの園の記事も3回目になってしまいました。
前2回はZEISS Loxia 2.8/21をつけての撮影でしたが、今回はオールドレンズNIKKOR-S・C 5cm F1.4(L)での撮影になります。
SONY α7RⅢにNikon NIKKOR-S・C 5cm F1.4(L)をつけて、江戸東京たてもの園を東ゾーンからセンター、西ゾーンへと撮影していきます。
<目次>
- 江戸東京たてもの園に行く前に、予約と確認を。
- まずは、NIKKOR-S・C 5cm f1.4の写りをみてほしい。
- NIKKOR-S・C 5cm f1.4で前川國男邸を撮る。
- NIKKOR-S・C 5cm f1.4でランプのゴーストを楽しむ。
- カメラとレンズについて
江戸東京たてもの園に行く前に、予約と確認を。
江戸東京たてもの園は、日付指定の事前予約制になっています。
僕は当日の朝にネットから購入できましたが、混雑具合などによっては受付が終了になってしまうかもしれません。来園希望の場合は、早めに予約したほうがいいでしょう。
また緊急事態宣言等により、臨時休園になる可能性もあります。公式ホームページなどで確認されてから、来園したほうがいいでしょう。
まずは、NIKKOR-S・C 5cm f1.4の写りをみてほしい。
SONY α7RⅢ + Nikon NIKKOR-S・C 5cm F1.4(L), 1/2000 , F-- , ISO100
クリエイティブスタイル スタンダード , jpeg
NIKKOR-S・C 5cm f1.4は開放付近の描写に個性があります。
ピントの芯はあるものの、光が滲むことによって「ハロ」が出ています。ソフトレンズのような、柔らかい描写です。
幻想的な描写をするといえばいいでしょうか。
開放で撮影したくなるレンズです。
SONY α7RⅢ + Nikon NIKKOR-S・C 5cm F1.4(L), 1/500 , F-- , ISO100
クリエイティブスタイル 白黒 , jpeg
こちらも開放で撮影していると思います。
平面の被写体では、「滲み」はわかりづらいですね。
柔らかく写し出されたグラデーションが綺麗です。
SONY α7RⅢ + Nikon NIKKOR-S・C 5cm F1.4(L), 1/50 , F-- , ISO100
クリエイティブスタイル スタンダード , jpeg
光源のボケは輪郭がはっきり出てしまうタイプ。
背景の状況によっては、ごちゃついたボケになるかもしれません。
SONY α7RⅢ + Nikon NIKKOR-S・C 5cm F1.4(L), 1/1000 , F-- , ISO100
クリエイティブスタイル スタンダード , jpeg
色のりはいいほうだと思います。
濃いということはないですが。
それにしても、この「懐かしい」の塊みたいな、江戸東京たてもの園との相性はばっちりです。
NIKKOR-S・C 5cm f1.4で最初から全部、撮ってもよかったかも。
昔の家って奥まで続いて、外に抜けてしまいますね。
風通しの良い構造といえばいいのでしょうか。
このランプの光のゴーストの出かたが最高です。
リサイズしているのでわかりづらいのですが、他のカットの小さい光源にも、薄っすら、輪っかのゴーストがでてきます。
滲みながらボケていく感じが好き。
奥行きのある被写体を探してしまいます。
前回のα6000 + ZEISS Loxia 2.8/21でもここを撮りましたが、横の引き出し壁よりも天井の方が気になります。
ジブリは好きですが、あまり興味はないかも。
(ここは千と千尋の神隠しの釜爺の部屋のモデルとなった場所のようです。)
SONY α7RⅢ + Nikon NIKKOR-S・C 5cm F1.4(L), 1/3200 , F-- , ISO320
クリエイティブスタイル スタンダード , jpeg
少し絞ってます。たぶん2.8とか4ぐらいです。
周辺に少しハロが残っているので、2.8かな。
絞れば、画質が安定してきます。
現代のレベルではシャープとはいえませんが、普通な描写になります。
SONY α7RⅢ + Nikon NIKKOR-S・C 5cm F1.4(L), 1/8000 , F-- , ISO320
クリエイティブスタイル スタンダード , jpeg
カラーだと落ち着かないかも。
もっと明るくした方がいいのかな?
NIKKOR-S・C 5cm f1.4のようなオールドレンズだと、レンズのもつ個性をいかして撮影したいので、露出などを迷うときがあります。
開放ばかりではなくて、絞ってもよかったかもですね。
SONY α7RⅢ + Nikon NIKKOR-S・C 5cm F1.4(L), 1/8000 , F-- , ISO320
クリエイティブスタイル スタンダード , jpeg
SONY α7RⅢ + Nikon NIKKOR-S・C 5cm F1.4(L), 1/8000 , F-- , ISO100
クリエイティブスタイル 白黒 , jpeg
やっぱり白黒の方がいいかも。
僕の好みでは、全部「白黒」で撮影してもいいくらいです。
この写真ではアンダー過ぎかな。
RAW現像で空のディテールを出してもいいですね。
SONY α7RⅢ + Nikon NIKKOR-S・C 5cm F1.4(L), 1/1000 , F-- , ISO100
クリエイティブスタイル セピア , jpeg
望楼の上の部分が展示してあります。
本来なら、約23mの高さにある望楼ということですが、ファンタジックな感じです。
ということで、セピアで撮影。
セピアの持つセンチメンタルな雰囲気とハロが組み合わさっていい感じです。
SONY α7RⅢ + Nikon NIKKOR-S・C 5cm F1.4(L), 1/6400 , F-- , ISO100
クリエイティブスタイル スタンダード , jpeg
カラー(スタンダード)でも撮影。
十分いい感じですね。
SONY α7RⅢ + Nikon NIKKOR-S・C 5cm F1.4(L), 1/250 , F-- , ISO100
クリエイティブスタイル 白黒 , jpeg
高橋是清邸の庭園側の窓です。
古いガラスなので波うってますね。
白黒の方がいいかと思い撮影しましたが、いまいちよくわからない。
SONY α7RⅢ + Nikon NIKKOR-S・C 5cm F1.4(L), 1/250 , F-- , ISO100 , RAW
木枠の色、庭の緑の色が対比になっているのでカラーの方がいいと思います。
NIKKOR-S・C 5cm f1.4で前川國男邸を撮る。
SONY α7RⅢ + Nikon NIKKOR-S・C 5cm F1.4(L), 1/500 , F-- , ISO100
クリエイティブスタイル 白黒 , jpeg
建築を撮るなら、ある程度絞ってピントを深くとったほうが良いのでしょうが、やっぱりフワッとしたハロをだしたくて開放で撮影しています。
手前の植栽はボケた感んじでいいですね。
たてものは、全てにピントはきていませんが、ブログやSNSならこのくらいでちょうど良いと思います。
50mmの画角では、全体は入りません。
正面からのフレーミングでは、高さのある窓を印象的に切り取ることにしました。
NIKKOR-S・C 5cm f1.4でランプのゴーストを楽しむ。
SONY α7RⅢ + Nikon NIKKOR-S・C 5cm F1.4(L), 1/160 , F-- , ISO400
クリエイティブスタイル スタンダード , jpeg
八王子千人同心組頭の家では、ランプのゴーストが綺麗にでています。
NIKKOR-S・C 5cm f1.4で好きな描写です。
なのでちょっと暗め。
RAW現像でシャドー部のディテールをだしてもいいですが、日本家屋って暗くて見えない部分ってありますよね。だからそのままでもいいかと思います。
レンズが変わっても、狙う被写体は同じになってしまう?
SONY α7RⅢ + Nikon NIKKOR-S・C 5cm F1.4(L), 1/160 , F-- , ISO400 , RAW
RAW現像で外の白トビや囲炉裏のシャドーを調整したりしました。
やりすぎのような、これでいいような。。。
Loxia 2.8/21でも似たようなことをやっていましたね。
SONY α7RⅢ + Nikon NIKKOR-S・C 5cm F1.4(L), 1/1250 , F-- , ISO400
クリエイティブスタイル スタンダード , jpeg
SONY α7RⅢ + Nikon NIKKOR-S・C 5cm F1.4(L), 1/8000 , F-- , ISO400
クリエイティブスタイル スタンダード , jpeg
Loxia 2.8/21で撮ったときは全体を入れていましたが、50mmになると自分が気になったディテールを撮るようになります。
開放F1.4で撮ったと思うのですが、そんなにボケていないところを見ると少し絞ったかもしれません。
オールドレンズでの撮影なので、細かいことは考えずフィーリングで。。。
カメラとレンズについて
カメラやレンズの設定は、表記がない場合は以下のとおりです。
ホワイトバランス AUTO
Dレンジオプティマイザー オート
湾曲収差補正 オート
倍率色収差補正 オート
周辺減光補正 オート
(電気接点のない、NIKKOR-S・C 5cm f1.4にどの程度これらの設定が有効なのかはわかりません。)
クリエイティブスタイルはいくつかを使い分けていますが、コントラスト、彩度、シャープネスは標準です。
jpeg画像は撮って出しをリサイズしています。
RAWデータはCaptureOne21で各種機能を使い現像後、リサイズしています。
Nikkor-S・C 5cm F1.4(L)は典型的なゾナータイプのレンズ。
中古市場での購入しかできないのですが、最近では見かけないですね。
50mmのゾナータイプのレンズといえばZeissのMマウント用でこちらがおすすめ。
マウントアダプターはこちらを使用。
旧Lマウントのレンズなら、L/Mリングも使います。
ボディはマイナーチェンジしたこちらがおすすめです。
江戸東京たてもの園で撮影を楽しむなら、オールドレンズはおすすめです。
それぞれの建物にあわせた年代のレンズを使うのも面白そう。
他の来園者さんもいるので、迷惑のかからないように写真撮影を楽しみたいですね。