猫ノ目わたるブログ

風景、野鳥、花・山野草。日々、撮影した写真をもとに書いてます。

洗足池から洗足流れをたどって、呑川合流まで歩いてみた。

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洗足流れとは、洗足池を水源とする、洗足用水、池上用水とも呼ばれる、水路のこと。

もともとは農業用水として利用されていたもので、現在では桜のプロムナードと途中までルートを同じにする、整備された散策路で憩いの場でもあります。

 

<目次>

 

洗足池のどこからは水は出ていく?

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洗足池は灌漑用水の溜池として、湧水を堰き止め造られた人工の池だそう。昔は「千束郷の大池」と呼ばれていたということです。

 

前回では、洗足池の水源である清水窪湧水を見たきたので、そのまま洗足池の水がどこへ流れていくのか見てみたくなり、洗足流れをたどることにしました。

snowvalley.hatenablog.jp

 

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どこから水は出ていくのかと思い、探してみるとボート乗り場の奥、洗足池交番の裏手あたりに水門らしきものがありました。柵で囲まれていて近づくことができなかったのですが、柵の隙間から撮影。

 

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洗足池駅は改札口が1箇所。洗足流れは反対の方向になるので、ガードをくぐって逆側に向かいます。

 

洗足流れのはじまり。

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駅改札の反対側に来ました。

水窪湧水から続いている桜のプロムナード。途中までは洗足流れと同じ道を歩きます。

案内板があるところから整備されていて、水の流れを見ることができます。

 

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駅を背中にして、進行方向を見たところ。

写真の左下の茂みのある部分を覗くと水の流れがあります。

 

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スタートは側溝程度の川幅しかありません。

池からの水ですが、見た感じでは綺麗です。

 

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案内板もありますが、地面にも桜のプロムナードの案内が埋め込まれています。

 

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川の幅も広くなり、流れに段差がつけられていたり、水面に降りる階段もあります。

 

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この手前あたりで、一旦道を外れ小池の方に向かいました。

場所は用水にかかる「小池橋」のところです。目立たないですが、橋名のプレートがあります。

 

洗足小池に寄り道、暗渠を歩く。

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ゆるい坂道を登りながらしばらく歩き、左に曲がると小池があります。

 

小池は湧水池で、水源になる川などはありません。

以前は釣堀として営業されていましたが、2004年に廃業。その後、放置されていた池を大田区が整備し、2009年に小池公園としてオープンさせたそうです。

 

魚なども多く見られ、水鳥がやってきます。

カワセミが見られるという話もありますが、僕はまだ見たことがありません。

追記:2021年の秋は住み着いていたカワセミを見つけることができ、撮影もできました。しかし、年末あたりに行われた植栽の整備(環境を維持するために行っていると思われます)で葦などが切られてしまい、カワセミ他、アオサギダイサギなども見られなくなりました。。。たぶん暖かくなって葦などの植物が育てば野鳥たちは戻ってくると思われます。カモ類、スズメやシジュウカラメジロなどは見ることができます。

 

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洗足池公園と小池公園をめぐるコースを「池のみち」としているようですが、それぞれの池を結ぶルートは設定されていないようです。

小池は駅からやや離れており、見どころというものも自然観察以外にないので、観光客は少なく静かです。

 

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池には水門があり、道を挟んだ反対側には暗渠が続いています。

 

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小池沿いにある道路の反対側は崖になっていて、まっすぐ伸びる暗渠があるのがわかります。ただ、ここら辺は住宅に挟まれていて歩くことはできません。

 

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ということで、来た道を戻りながら暗渠の様子を伺います。

 

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ありました。

暗渠の上が道路になっていて歩くことができます。

道路から少し下がる階段が、左右にふたつ並んでいます。暗渠サインですね。

 

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たぶん、道の左側が小池からの暗渠で、水が流れているのではないでしょうか。

 

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それほど長い暗渠ではありませんが、わかりやすいですね。

突き当たりは小池小学校になります。

 

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振り返ってみたところ。

 

水の流れ(暗渠)が確認できたのはここまで。

小池から洗足流れまでは、昭和40年頃までは、「小池流れ」と呼ばれた水路がありました。

小学校を越えてからも暗渠が続いてないか痕跡などを探したのですが、見つかりませんでした。

調べてみると、平成20年の大田区議会で小池からの湧水を洗足流れに合流させる案が提出されたことがあるのですが、小池に生息する植物性プランクトンの影響により洗足流れ、その後に続く呑川の水質の悪化に繋がるとして廃案になったそうです。

 

洗足流れに戻り歩くと、見どころが増えていく。

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このあたりまでは、桜の木が一定の間隔で植えられており、春に花が咲けば、さらに見どころのある道だと思います。

 

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ということで、ここからは住宅地を流れる用水傍の散歩道といったところ。

探検気分であったり、ほのぼの感あったりと、どこか懐かしい感じもします。

 

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この辺りは車の通らない散歩道として、のんびりと川を覗き込みながら歩きます。

 

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栄橋(橋にはすべて名前がついています。)のあたりから鯉が泳ぐのをみられるようになります。

 

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ゆっくり歩いていると、桜のプロムナードの案内板がありました。

洗足池公園から0.9km。約1kmの間ですが、それなりに変化があって楽しい道です。

 

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洗足流れ東雪児童公園です。

ベンチはありますが、トイレはありません。

 

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この狭い用水にカモがいました。

時期が良ければ、子ガモまでいるとのことです。

 

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洗足流れの開渠部分もここで終わりです。

ここから先、山下橋からは暗渠になります。

 

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洗足池からここまで、寄り道なしで15分〜30分くらいでしょうか。

僕の場合は写真を撮ったり、小池に行ったりでもっと時間がかかってしまいました。

ちゃんと計っていないのですが、写真のExifデータを見ると2時間30分以上はかかっていたようです。

 

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この先は、暗渠の上の歩道を歩きます。

 

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長慶寺山門です。

細い道を向けると東雪谷5丁目交差点に出ました。

 

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桜のプロムナードともここで分かれます。

桜のプロムナードへは案内板、路面の案内プレートともに続いていくようです。

 

洗足流れも終盤、呑川への合流を目指す。

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洗足流れを追いかけているので、水の流れをたどるように長慶寺横の路地を歩きます。

 

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路地を抜けたところに庚申塔があります。

 

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ここから先は桜のプロムナードのような散策路とは違うようで、とく整備などはされていない普通の道歩きになります。

暗渠の痕跡も見当たらず、流れを追うのが難しいです。

道なりに歩くと新幹線の高架下トンネルを抜けるようです。

 

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広い道路にでました。

洗足流れからの暗渠があるのかの判断ができなくなりました。

呑川に合流することは間違いないと思うので、このまま呑川方向へ歩きます。

 

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呑川に着きました。

立っている橋は「本村橋(ほんむらはし)」。

上流方向を見ています。

 

洗足流れのおわり、本村橋。

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本村橋の周囲を観察すると、ありました。

排水口から水量豊富な流れが呑川へ落ちていました。

 

洗足池からの、洗足流れをたどる散歩もここまでで終了となります。

なかなか変化のある楽しい散歩となりました。

途中まで同じルートである、桜のプロムナードの名前にあるとおり、桜の季節などは景観にも優れる散歩道となるのではないでしょうか。

今度は季節を変えて歩いてみたいものです。