マウントアダプターTECHART(テックアート)TZE-02を購入。Z6iiに手持ちのソニーEマウントレンズZEISS Batis 2/25と Loxia2.8/21を装着して撮影しました。撮って出しjpegの画像と、キャプチャーワンとNX-Studioを使って現像(書き出し)もしてみました。
<目次>
- 東京港野鳥公園にやって来ました。
- TZE-02を使いZ6IIにZEISS Batis 2/25を装着。
- TZE-02を使いZ6IIにZEISS Loxia2.8/21を装着。
- マウントアダプターTZE-02は、試してみる価値あり。
東京港野鳥公園にやって来ました。
東京港野鳥公園はいつも野鳥を観察・撮影しているところですが、今回は園内の様子をスナップしています。
こちらは最近まで葦が育っていた場所ですが、バッサリ切られて池の水が見えています。
自然な環境を維持するように手入れをしているようです。
TZE-02を使いZ6IIにZEISS Batis 2/25を装着。
Nikon Z6IIを購入したので手持ちのソニーEマウントのレンズも使えないかとマウントアダプターTECHART(テックアート)のTZE-02を購入しました。
高画質、寄れる、開放F2、バランスのいい大きさと重さ。優秀なレンズで実際に持ち出す回数も多いZEISS Batis 2/25。マウントアダプターTZE-02を使いZ6IIに装着してもAFも含め、普通に撮影できます。
キャプチャーワン(C1)で画像を開き画像情報を確認してみます。
レンズは「25mm f/2G」となっています。
絞り値も撮影時のもので、正確に記録されています。
キャプチャーワンでは、ZEISS Batis 2/25用のレンズプロファイルがあるので、RAW現像時に使うことができます。
Batis 2/25は、もともと歪曲収差の少ないレンズなので、プロファイルは必須ではないと思います。しかし縦横の線を意識させる建築撮影などでは、歪みを補正できるプロファイルが使えるのは安心できますね。
ソニーα7シリーズ用に作られたプロファイルだと思われるので、Zマウントとの相性が気になるところです。
3号観察小屋から正面風景を撮影。季節を感じられる好きな場所です。
撮影時に画面が傾いてしまったので、RAW現像時に調整しています。
Batis 2/25は周辺減光の目立つレンズですが、風景写真ではそれは良い雰囲気を作り出します。レンズの描写で好みの感じになるので嬉しいですね。
このブログでは、水平などの微調整を含め、トリミングした場合は撮影情報の末尾に「t」とつけています。
あえて気になる点を挙げるとすれば、Z6IIとBatis 2/25の組合せでは、ソニーα7RⅢで撮影するときよりもシャープさが失われているように感じます。画素数の問題かと思いましたが、Loxia2.8/21では感じませんでした。気のせいなのかもしれませんが。。。
風が止んだときに、素早くAFでピントを合わせシャッターを切りました。
やっぱりAFが使えるのは便利です。
老眼がすすみ、MFでのピント合わせで時間がかかるようになったので、AFが使えるレンズを持ち出すようになります。
TZE-02でBatis 2/25のAFが普通に使えるのでよかったです。
Batis 2/25はコントラストが高く、階調も豊です。Z6IIの2400万画素センサーのもつダイナミックレンジと組み合わせればモノクロも美しいものになります。
jpeg撮影ではスタンダードを設定していることが多いので、RAWデータで確認したときにモノクロを試してしまいます。
最近では、モノクロ現像する場合はNX-Studioを利用しています。特にピクチャーコントロールの「チャコール」がお気に入り。Z6IIのRAWデータは階調が豊富でモノクロ化したときにも綺麗だなと感じます。パラメータの調整もわかりやすいので、キャプチャーワンよりもこちらを利用することが多くなりました。
ZEISS Batis 2/25はEマウントレンズです。
Nikon Zマウントユーザーなら、そのほかのソニーEマウントレンズも知りたくなりますね。
TZE-02を使いZ6IIにZEISS Loxia2.8/21を装着。
絞り羽は10枚。偶数なので光条が10本です。
Loxia2.8/21は光条を出しやすいように思います。
解像感は四隅までシャープで浮き出るような立体感のある描写をします。
TZE-02でZ6IIに装着してもそれは変わりなく、むしろその高性能な描写が増したような印象を受けました。
Loxia2.8/21のデータをみて見ると「21mm f/0G」と表記されます。
絞りは、実際の操作、絞り値に関係なくf/2.8となっていました。
キャプチャーワン、NX-Studioともに同様です。
Loxia2.8/21には電気接点が備わっているので、α7II、α7RIIIでの使用では撮影時の絞り値が撮影情報として表示されます。
キャプチャーワンではLoxia2.8/21用のレンズプロファイルがあるので、レンズ補正の項目より手動で選択します。
NX-Studioでもプロファイルがあるようなのですが、ニコンの現像ソフトなので、
Loxia2.8/21のものではないハズです。ニコンのレンズのプロファイルが選択されるようですが、プロファイル名が分かりません。
室内の様子を写すときには、21mmという広角はとても使いやすいです。
暗い室内なので、ほどほど絞って撮影。
撮影データではf2.8となってしまいます。
フィルムで撮影していた頃は、撮影データはそのつどメモをとっていましたが、今の時代にそれをやるとなると少々面倒ですね。
手前から奥までシャープな像を結びます。
遠くに見える観察小屋が暗かったのでRAW現像で明るくしました。
レンズとセンサーの組合せが良く、シャドウ部にも情報が多く現像しやすいです。
Loxia2.8/21はマニュアルフォーカスで、絞り操作もマニュアル。少々扱いは不便ですが、その描写はZEISSそのもの。画像の中にリアルな世界が広がるような描写です。
TZE-02を使えば、ソニーEマウントだけでなく、ニコンZマウントにも使えるのは嬉しいことですね。
個人的にはニコン純正であるNX-Studioの色味の方が好みなのですが、プロファイルがあるキャプチャーワンの方を使ってしまいます。
また、プロファイルの他にも、操作感などはキャプチャーワンのほうが処理が早くストレスがありません。
個人的にはソニーαシリーズも使っているので、RAW現像がどちらにも対応している方が都合がよく、ニコン、ソニーの画像データを一緒に管理できるキャプチャーワンは便利です。
NX-Studioが悪いわけではなく、キャプチャーワンが使いやすいということなのですが。。。
やっぱりニコン純正がいいと思う気持ちもありますよね。先にFマウントレンズを復習するのもありですね。
マウントアダプターTZE-02は、試してみる価値あり。
レンズ選択がまだまだ少ないニコンZマウントですが、TZE-02を使えば多少の制限はあるものの種類の豊富なEマウントレンズで撮影ができるようになります。
電気接点など、レンズによっては動作が不安定なレンズもあるので、自己責任の範囲を超えられませんが、もし使いたいレンズがある場合は試してみる価値はあると思います。