都内で野鳥観察・撮影です。大田区にある多摩川六郷橋緑地で探鳥・撮影をしてみました。セイタカシギやカワセミなどが撮影できて多摩川の奥深さを知りました。
<目次>
- 多摩川六郷橋緑地はこんなところ。
- 歩きはじめにアオジとオナガガモを撮影。
- セイタカシギを観察、撮影できました。
- 樹の上のモズを発見。
- 樹の上のムクドリとスズメ。
- ヨシ原の中のオオジュリンを撮影。
- 遠くの鳥はカワラヒワ。
- 六郷橋緑地にカワセミもいました。
- 多摩川六郷橋緑地のまとめ。
多摩川六郷橋緑地はこんなところ。
多摩川河口に近い六郷橋から大師橋の間にある、東京都側の土手と川の間にある緑地。
正確には国道15号(第一京浜)の六郷橋から、六郷排水場までを多摩川六郷橋緑地といいます。
海にわりと近く、潮の満ち引きで干潟が現れる場所です。
歩きはじめにアオジとオナガガモを撮影。
多摩川六郷橋緑地にはヨシ原が広がっています。対岸にもヨシ原は広がっていて野鳥はもちろん、たくさんの生き物がいることがわかります。
さっそく、ヨシ原をのぞくとアオジがいました。
目先が黒ではなく、お腹が淡い黄色なのでアオジの雌でしょう。単独で行動しているようでした。
写真、撮影情報の「C1」はキャプチャーワンでRAW現像、「Tあり」はトリミングありを表しています。また「jpeg」の場合は撮って出し、ブログ用にリサイズしたものになります。
思ったよりも近くで撮影できたオナガガモ。
ズームをワイド側にして300mmでした。
特徴的な長く伸びた中央尾羽がよく見えましたが、全体的に逆光です。
絵的には逆光とか好きなんですけどね。
いくつかの群れを確認できましたが、ヨシ原に隠れたりで数はよくわかりません。
カモ類を調べるにはこの本を使ってます。
セイタカシギを観察、撮影できました。
セイタカシギを撮影した場所です。
ずーっと、ヨシ原が続いて上流の方にはビルが見えます。
テトラポッドの上に、妙なバランスの鳥が見えました。
セイタカシギが休んでいました。
頭が白いので、成鳥の雌なのではないかと。
ピンク色の長い脚、スマートな体型からか、「水辺の貴婦人」などと呼ばれています。
テトラポッドの上の別の個体。
セイタカシギの頭の色は個体差があって、黒が混じる雌もいるそう。
オスは頭がしっかり黒いということで、僕が見た6羽の群には1羽もしくは2羽が雄だったようです。このあたりはもっと観察して、図鑑などで調べていく必要があると思っています。
正面から見るセイタカシギ。
ピンクの細い脚、黒く細い嘴。あんまりにも脚が細長く華奢なので、折れないか心配になりますね。
セイタカシギは片脚から着地するようです。ギリギリまで片脚は羽毛の中にありました。
上品に着地。
貴婦人とかバレリーナとか言われてる理由もわかります。
飛行中は揃えてるピンクの脚。
目もピンクというか赤でちょっと怖いです。
嘴の先端から尾羽までの長さは約37cm。脚の長さ25cmくらいになるそうです。
再び着地シーンを撮影。
初見の鳥だけど、とても惹かれたのでけっこう長い時間撮影してた。
小さくて丸い鳥が好きなぁと思っていたけど、シギ類にも興味が湧いてきました。
セイタカシギは綺麗カワイイ系だなと。
セイタカシギについて調べたらちょっと心配なことが。
セイタカシギは環境省絶滅危惧種によると絶滅危惧II類(UV)に該当。
絶滅危惧II類(UV)は「絶滅危惧種」に該当し、その中では「絶滅の危険が増大している種」ということになっております。
どうか数が増えますように。
樹の上のモズを発見。
六郷橋緑地をなるべく川寄りに歩き、ヨシ原やテトラポッドなどを見ながら歩いていると樹の上にモズがいました。
ゆ〜っくり、、、近づいて撮影。
でも、明らかにこちらを警戒している様子。
この写真はかなりトリミングしていますが、これ以上は近寄れないなと思う距離です。
過眼線が黒く、雄です。
モズがいたのはこの樹。
六郷橋緑地はヨシ原も多いですが、こんな感じの樹もたくさんあります。
この樹の上にはモズがいましたが、ムクドリなどの鳥も留まっていることがありました。
状況撮影に使うSONY RX100Ⅲはいつも胸のポケットに入れています。
野鳥撮影ではどうしてもレンズが大きくなるので、さっと取り出せ、片手で撮影できるコンパクトなカメラは手放せません。
樹の上のムクドリとスズメ。
あんまり群れていると困ることもありますが、さえずりが可愛いムクドリ。
群れでいても可愛いスズメ。定番の鳥で可愛いですね。
ヨシ原の中を群れで移動していて、樹の上で休んだりしていました。
ヨシ原の中のオオジュリンを撮影。
ヨシ原の中を移動していくスズメの群れを見ていると、何か違う鳥も発見。
「うん?」「スズメじゃない。。。」
初見だったので、見たときはこの鳥がなんだかわかりませんでした。
スズメの群れに紛れて一緒に移動しているのか、オオジュリンも数羽の「群れ」で一緒に移動していきます。冬場は雄と雌で同じような色になるそうなので、この個体はどちらなのかわかりません。
野鳥図鑑では、雄と雌の画像も載っていおり、夏場冬場の違いの解説もあります。
遠くの鳥はカワラヒワ。
樹の上に鳥が!
レンズの全長を短くして歩いているので、ズームはワイド側です。
望遠のテレ側にする前に飛ばれてしまいました。
悔しいのと、なんの鳥だったか知りたくて拡大しました。
カワラヒワです。雄雌判断できず。
カワラヒワはちゃんと撮影できたことがなかったので残念です。
六郷橋緑地にカワセミもいました。
ヨシ原を探鳥していると、光沢のある青い背中を見つけました。
ここにもいました、カワセミです。
やっぱり可愛い。
別カットを、思いっきり拡大してみました。
お腹のオレンジ色にムラがあります。嘴の下側が黒なので雄でしょう。
1回だけダイブして飛んで行きました。
観察しやすい場所なのでがっつりと撮影してみたいところですが、カワセミが同じ場所にくるかどうかは微妙なところ。お気に入りの猟場なら、次回も見ることができると思いますが、この広いヨシ原では他にもお気に入りの猟場がありかもしれませんね。
歩きながら探鳥撮影するスタイルなので、手持ち撮影しやすいカメラがラクです。Nikon Z6IIはミラーレスで軽く、ボディ内手ブレ補正があります。高感度特性も良いのでシャタースピードも稼ぎやすく、メイン機として使っています。
多摩川六郷橋緑地のまとめ。
12月末に2時間ほど探鳥、撮影しましたが、セイタカシギを撮影できたのは嬉しかったですね。そのほかの鳥たちも種類が多く、時間をかければもっとクオリティの高い写真を撮ることができそうです。
冬場にはクイナやタシギもいるようなので、また探鳥撮影に出向いてみたい場所です。
このあとまた、六郷橋緑地に野鳥観察・撮影に行きました。