11月末と12月初旬におこなわれた、世田谷区の特別保護区秋の一般開放、深沢八丁目無原罪特別保護区と経堂五丁目特別保護区に行ってきました。
1/2に続き、今回は経堂五丁目特別保護区に訪れたときの記事になります。
<目次>
経堂五丁目特別保護区、一般開放に行ってみる。
世田谷区立長島大榎公園(ながしまおおえのきこうえん)の道を挟んだ向かいにある「経堂五丁目特別保護区」。
深沢八丁目無原罪特別保護区を見学したあとに訪れました。
無原罪特別保護区からは、徒歩での移動では約1時間半はかかります。僕は車で移動してしまいましたが近隣に駐車場が少なく、かなり離れた場所の駐車場を利用しました。
千歳船橋の駅からは徒歩約10分、経堂の駅からは15分もあれば着く距離です。
こちらの管理も「世田谷トラストまちづくり」が行なっています。
園内は、子供でも楽しめるように、落ち葉などで作った顔のオブジェや解説などが用意されていました。
こちらに来てから空模様が怪しくなってきました。
紅葉も落ち気味ということもあり、なんだかパッとしない感じです。
園内を歩いていると、ときどき晴れ間が見えるような天気でした。
伝説の池(ダイダラぼっち池)。
案内にはダイダラボッチ池とあり、大男のダイダラボッチが歩いた足跡に湧き水が溜まった池であると説明されています。
ダイダラボッチの足跡はこの池の他、烏山方面、代田方面にあるとされているのですが具体的なことは書かれていません。これについてはネットなどで検察すると色々と情報がでてくるので、いずれ散歩がてら訪れてみたいところです。
ダイダラボッチと言うと、柳田國男が書いた「ダイダラ坊の足跡」が有名で、これは日本各地から集めたダイダラボッチの伝説を考察している本になります。もしくは宮崎駿の「もののけ姫」に出てくる「デイダラボッチ」や妖怪ウォッチの「だいだらぼっち」でしょうか。
でも、個人的にはやまだないとの漫画「ビューティフル・ワールド」のジアンでしょうか。
ビューティフル・ワールドはちょっと大人なファンタジックな漫画。作者がやまだないとなので、ちょっとじんわり考えちゃう日常の淡々とした物語です。
現在では湧き水は少なく、地面に浸透した雨水が滲み出て溜まった池とされています。
約660㎡で水深は30〜50cm。鯉が数匹泳いでるのが見えました。
季節がら落ち葉が多く、水面を覆っていましたが、透明度はあるようなので、それなりに綺麗な水だと思いました。
自然な状態を維持するために管理、調査されているところ。
毎月一回、自然環境を保全するために生き物の調査や下草刈りなどを、行なっているそう。その調査の一つには、2001年からセミの抜け殻を調べ、環境の変化を記録しているとの案内がありました。
活動は「世田谷トラストまちづくり」の方達のボランティアによって行われています。
センリョウとマンリョウの違いを説明書きと、実際の植物を並べ、比較できるように植えてありました。
なんとなく名前ぐらいは知っている赤い実の樹。でも、どれがセンリョウなのか、どれがマンリョウなのかなんて知りませんでした。
散策しながらも勉強になります。
ユズがたくさんの実をつけていました。
池の周囲には他にもたくさんの草木が育っています。池の水や、それらの木の実を求めて野鳥も来るようで、僕が見学しているときには、メジロ、スズメ、ヒヨドリを見ました。
経堂五丁目特別保護区の場所など。
年に2回、春と秋に公開されるそうです。
興味のある方は、公開時期が近づいたらネットなどで情報を集めると詳細がわかると思います。
公開日などは「世田谷トラストまちづくり」ホームページ内の、[トラストまちづくり事業>イベント案内]にて情報が公開されます。
撮影に使ったカメラ。
カメラボディは、Nikon D810A 。レンズはマニュアルフォーカスのCarl Zeiss Distagon T* 2/25 ZF.2の組合せで撮影してきました。
全ての写真はRAWデータからキャプチャーワン(C1)で現像。明るさ、コントラストなどを調整しています。この記事の写真はトリミングはしていません。また、なるべく過剰な調整にならないように思い出しながら作業したのですが、撮影から随分と時間がたっているので、記憶色の写真ということでご了承ください。