ネット検索をしまくり、神奈川県の座間谷戸山公園(ざまやとやまこうえん)で今季、ルリビタキの撮影に成功したという情報を手に入れました。
以前、生田緑地で空振りに終わったルリビタキ。しかもカワセミも不在でした。
今回こそ、撮影に成功して幸せになるべく「青い鳥」ルリビタキを探鳥・撮影に行ってきました。
<目次>
今回のカメラ。
メインカメラは、Nikon Z6II。マウントアダプターFTZとTC-17E IIを挟み、AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRで撮影しています。
テレコンバーターTC-17E IIで、焦点距離は340mm〜850mmになります。
またサブカメラはRICOH GR III。GR3は最近購入しました。
神奈川県立座間谷戸山公園について。
探鳥地として有名な座間谷戸山公園(ざまやとやまこうえん)。自然の生態系を大切にしている公園です。
水鳥の池を中心に自然の谷戸を利用した公園で、敷地の広さは30.6ヘクタール。東京ドーム、約7個弱の広さがあります。
水鳥の池、湿生生態園の水は湧水ということで、わきみずの谷の奥には水の湧く井戸が整備されています。そのほかにも湧き出し口はあるようですが、全てが明らかになっているわけではないそうです。
www.zamayatoyama.kanagawa-park.or.jp
出迎えてくれた野鳥たち。
はじめに撮れたのはモズ。過眼線が薄く、体色からもメスでしょう。
整備された木道の上からの撮影で、このサイズでした。
写真はjpegの撮って出し。リサイズなし(トリミングをした写真には撮影情報に「Tあり」がつきます。)ブログ用にリサイズのみ、しています。
何かを啄みながらこちらの様子を伺っています。
枝かぶりが多く小さくしか撮れなかったので、証拠写真的に。いつもアオジは普通に撮れるのですが、今回はずっとこんな調子でおもてに出てきてくれることはありませんでした。
水鳥の池で撮影できた野鳥。
コガモがいました。
水鳥の池を見ると、5羽のカモの姿がありました。
コガモは1、マガモのオスが3、マガモのメスが1で合計5羽が一緒に池に浮かんで休んでいるところでした。
座間谷戸山公園は、カモ類ではめずらしいトモエガモが逗留することで有名です。トモエガモは極東ロシアで繁殖。越冬のために日本にもやってきますが、大体が日本海側で観察されるカモになります。
この日はトモエガモの姿はすでに無く、カモ類はこの5羽のみとちょっと寂しい感じでした。
僕が調べたところ、トモエガモは11月後半から1月初旬くらいまでで観察されていたようです。
カモ類も興味を持って調べると、楽しくなってきます。撮影しやすい鳥だからこそ、詳しくなっておきましょう。
水鳥の池は半分くらいが凍っているようでした。
午前から午後にかけてだいぶ溶けたようですが、それでも完全に溶けてはいないようです。
この日の天気は曇り。風はほとんどありませんでしたが、それでもかなり寒かったです。
写真の真ん中やや上くらいに小さくカモが写っています。
凍った池の上でキセキレイが餌を探していました。何か食べられるものがあるんでしょうか。
黄色みがはっきりとしているのでオスではないかと思います。
写真ではかなりトリミングしています。
横から見るとスマートなキセキレイも、正面から見ると丸いですね。
ハクセキレイと比べて警戒心が強いのか、なかなか近づいてきてはくれませんでした。
それにしても鮮やかな黄色です。
水鳥の池でキセキレイを撮影していると、ヤマガラの群れがやってきました。観察デッキ周辺の樹木を飛び回ります。こちらは必死に望遠レンズを振り回して、ヤマガラを追いかけます。
ヤマガラの顔は白黒模様なのでコントラストがはっきりしているからでしょうか、横顔ならピントが合わせやすいのかもしれませんね。
カワセミも青い鳥。撮影成功も自然の厳しさを垣間見る。
水鳥の池が半分くらい凍っていたので、またもカワセミに会えないのではと危惧していましたが、バッチリ会えました。
くちばしがちょっと太めな女の子。
カワセミを観察、撮影していると、それぞれの個体でちょっとづつ体型などに個体差があるのがわかるようになってきました。こういうことに気づけるようになると、観察する楽しみもより深まります。
シャッタースピードを上げて飛び出しの瞬間を狙ってみました。ISOも上がってます。
周囲にいるカメラマンや家族連れ、カップルが「青い綺麗な鳥」を見入っていたときに、突然、黒い影がバッ!っと突っ込んできました。
あたりは一瞬、静まります。
突然の出来事にびっくりしましたが、ツミがカワセミを狙って突っ込んできたようです。
ツミが離れた木に留まったのを確認、カワセミを探すと目の前にいました。
カワセミは間一髪で難を逃れ、人間を背にして飛び去ったツミの方向を警戒しています。
カワセミが留まった場所があまりにも近くて、びっくりです。
あまりにも近いのでズームをワイド側に調整、フレーミングを整えます。シャッタースピードを落としてISOを稼ぎ、シャッターを切りました。
「ツミだよ、ツミ。」「タカみたいなやつ。」「危なかったー。」と見ていた人たちが言いはじめ、カワセミはどこかに飛び去って行きました。
(ツミが突っ込んできた瞬間は撮れませんでした。シャッターも押せてません。。。)
湿生生態園と水鳥の池の間にある、休憩所の横の川でカワセミを撮影していました。
よく行く洗足池でもツミにカワセミが襲われたことがあるそうで、その時はギャラリーのいる前でやられてしまったそうです。ツミも食べなくては生きていけませんから、仕方のないことでしょう。この日はそれ以降、カワセミは見れませんでした。
ツミは日本で一番小さなタカ科の猛禽類。小鳥類を主食としているそうです。
荷物が多くなりがちな野鳥撮影。ただでさえ大きいレンズを持っているので余計なものを持ちたくはありません。しかし、野鳥がいるところは景色も良いところ。風景写真も撮りたくなります。ジャケットのポケットに入れておけ、片手でも撮影できるGR3はサブカメラとして持っておくと便利です。
2/2へ続きます。