冬鳥が都内にもやってきて、野鳥撮影のベストシーズンとも言える2月。いろんな場所に、たくさんの野鳥たちを撮影に行きたいのに何故か仕事が立て込んできます。
ということで、事務所に比較的近い明治神宮御苑へ探鳥に行ってきました。
<目次>
- まずは清正井で運気をあげる。
- コンパクトなカメラとレンズ、サブカメラ。
- ルリビタキのいきなりの登場で驚く。
- 撮影させてくれたルリビタキに感謝。
- シロハラ、カイツブリをなんとか撮影。
- 梅が咲きはじめていました。
- 社長出勤なカワセミを撮影。
- 明治神宮御苑について。
- 明治神宮の北池にオシドリを確認しに行く。
まずは清正井で運気をあげる。
ISO320 , 1/30s , f/2.8 , 18.3mm , RAW , C1現像
明治神宮御苑に来たなら、まずは清正井(きよまさのいど)を鑑賞しましょう。
戦国時代から江戸時代にかけて活躍した、加藤清正という武将が掘ったといわれる井戸。
以前、携帯の待受にすると運気が上がると言われたパワースポットです。
ブームも一段落した今だからこそ、人も少なく静謐な森のパワーを溜めています。
コンパクトなカメラとレンズ、サブカメラ。
ISO200 , 1/160s , f/3.2 , 18.3mm , jpeg
この日は仕事前に探鳥するということでカメラはソニーのα7R3。レンズはタムロンのオールドレンズであり、レフレックスレンズの SP 500mm F/8(55B)。
手に持っている状態はフードを装着した状態。この大きさで焦点距離は500mmです。
ピント合わせがマニュアルフォーカスになる不便さはありますが、とてもコンパクト。この日のように仕事の前などで荷物を少なくしたいときには、便利な組み合わせになります。
そしてサブカメラはリコーのGR3。ポケットに入るコンパクトさでAPS-Cサイズセンサーなので、背景もボケて描写も満足です。
ルリビタキのいきなりの登場で驚く。
ISO3200 , 1/1000s , f8 , jpeg
「え…、いるじゃん」
ネット検索などでいることは知っていましたが、いきなりの登場で驚きました。
カメラを野鳥設定にしておいたので撮影に成功です。
撮影情報に「jpeg」とあるのは撮って出しのjpeg。ブログ用にリサイズのみ。
トリミングした場合には「Tあり」と入れています。
撮影させてくれたルリビタキに感謝。
ISO3200 , 1/1000s , f8 , RAW , C1現像
観光客が通ると茂みに隠れたりしますが、すぐに姿を見せてくれます。
日陰で暗い場所なのが難しいところですが、ルリビタキはそもそも薄暗いところが好きなようなので仕方ありません。
こちらの本を読んで勉強しておきました。
ISO3200 , 1/1000s , f8 , RAW, C1現像
まんまるで可愛いルリビタキです。
正直なところ、検索で得た情報はあてにしていなかったので、都内でルリビタキに会えるとは思ってもいませんでした。
jpegの画像が暗すぎたので、現像アプリのキャプチャーワンを使ってRAWデータを明るくしています。
ISO3200 , 1/800s , f8 , RAW, C1現像
背景がリングボケしています。
TAMRON SP 500mm F/8(55B)はレフレックスレンズで、ミラーレンズ、反射望遠レンズなどと呼ばれています。レフレックスレンズはレンズ内にあるミラーで、レンズの捉えた光を反射させて焦点距離を稼ぐ仕組みです。リングボケはレンズの中心にあるミラー機構のために、玉ボケの中心が抜けるために起こると思われます。
詳細は難しいので僕も理解していませんが、だいたいそんな感じだと思っています。
独特なボケは好みの分かれるところですが、ちょっとファンタジックな感じで嫌いではありません。(むしろ好き。)
ISO3200 , 1/800s , f8 , RAW, C1現像
日のあたる場所の近くにいるものの、日陰の中からはでようとしません。
この日の気分なのでしょうか。
嫌われてはいないようで、かなりの長時間撮影させてくれました。
上空には猛禽類のシルエットが見えました。
明治神宮御苑にはオオタカも生息していると言いますし、実際、狙っているのはカモ類だと思いますが、それでも警戒しているのかもしれません。
ISO3200 , 1/800s , f8 , RAW, C1現像 , Tあり
もう一歩、近づきたい。
と思っていましたが、飛ばさないように撮影するには距離的に限界のようです。
この写真では、自分の思うベストな大きさでトリミングしてみました。
ちなみに撮影中はずっとしゃがんだまま。
この後しばらくして姿を消しましたが、とても楽しい時間とともに写真を撮らせてくれたルリビタキには感謝です。
シロハラ、カイツブリをなんとか撮影。
ISO3200 , 1/320s , f8 , RAW, C1現像
茂みの中で、ガサッ、ガサッと音をたてて餌探し中のシロハラを見つけました。
しかし枝かぶりの写真しか撮れません。
抜けを狙って、ゆっくり移動しているのですが、シロハラのほうも、こちらとの間に少しでも葉っぱや枝が入る位置に移動しているようです。
どうなんでしょうね。
ISO1250 , 1/500s , f8 , RAW, C1現像
南池の端の方ではカイツブリが浮かんでいます。
いつもならコサギとかカモなどがいるのですが、この日はカイツブリのみ。
長めの潜水で、餌探しをしているようでした。
眺めているだけでも、ほっこりします。
ISO2000, 1/500s , f8 , RAW, C1現像 , Tあり
潜水後、近くに浮上したカイツブリ。
カメラを向けると反転されてしまいました。
梅が咲きはじめていました。
ISO800, 1/500s , f8 , jpeg
梅ジローを撮りたいと思っていましたが、なかなか良い位置には留まってくれません。
結果的にはダメでしたが、梅や桜の時期はこれからなので、楽しみです。
メジロのほか、シジュウカラ、ヒヨドリなどを見ることができました。
社長出勤なカワセミを撮影。
ISO3200, 1/500s , f8 , jpeg , Tあり
撮影ポイントに現れる時間がちょっと遅めなカワセミ。
この日は、ひととおり苑内を探鳥して帰ろうかなと思うときに、鳴き声を聞いて観察ポイントに向かいました。
ISO3200, 1/500s , f8 , jpeg
トリミングなしでの画像です。
透けてみえる赤い下側の嘴が綺麗です。
雌のカワセミですね。逆光で輪郭が光っていました。
明治神宮御苑について。
ISO200 , 1/400s , f/5 , 18.3mm , jpeg
明治神宮内にある明治神宮御苑は、都内で有名な野鳥観察、撮影ポイントです。
維持協力金に500円がかかりますが、整備された苑内、季節の花など野鳥撮影以外にも楽しむことができるので、立ち寄ることが多いです。
また鑑賞を楽しむ観光客や近隣の園児などが利用することもあるので、野鳥撮影を断念することもあります。三脚の使用はできません。
入苑時間は季節によって変わります。コロナの影響もあるので事前に確認した方がいいでしょう。
ISO200 , 1/200s , f/3.5 , 18.3mm , jpeg
花菖蒲が有名な明治神宮御苑。
多くの種類が植えられ、5月下旬から6月下旬までが見頃です。
野鳥撮影だけでなく、菖蒲や花の撮影にも訪れてみたいところです。
撮影地の候補探しに使う情報はネットのほか、本も使います。
明治神宮も載ってるこの本ですが、イラストで出現ポイントも書かれています。情報がやや古めではありますが十分参考になります。(そもそも出現ポイントは毎シーズン変化すると思いますし、必ず見れるということはありませんから。)
僕は電子書籍版を購入してスマホでもチェックできるようにしてあります。
*今回ルリビタキを撮影したポイントも本とは違う場所です。
明治神宮の北池にオシドリを確認しに行く。
明治神宮御苑内ではありませんが、この時期、明治神宮の北池にはオシドリがやってくると聞きました。しかし情報はちょっと古く、近年ではもう来ないのではとも言われています。
ISO200 , 1/250s , f/4 , 18.3mm , jpeg
橋の上から見る北池は表面がうっすら凍っていました。
ISO100 , 1/320s , f/4.5 , 18.3mm , jpeg
橋の上から見る北池は表面がうっすら凍っていました。
同じ橋の上、反対側の代々木駅側の北池。
こちらは凍ってはいません。
画面右奥の張り出した木の枝の下にマガモがいました。
ISO2500, 1/1000s , f8 , jpeg
マガモは水面採餌中のようです。
オシドリの姿はありません。
やはり北池にオシドリは来ないのでしょうか。
カモ類の中でも極彩色のオシドリは、一度は見ておきたい鳥。
留鳥または冬鳥として全国的に見られるカモ類なので、それほど難しいことではないハズですが。。。
奥深いカモ類を知るために、この本を使っています。
明治神宮御苑のあとは代々木公園のバードサンクチュアリも行ってみてはいかがでしょう。