神奈川県厚木の自然環境保全センターに野鳥撮影で行ってきました。
2月の後半で冬鳥観察も終盤となってきます。ちょっと焦りながらも、どこか良い場所はないかとグーグルマップで探してみました。
東京からアクセスがよく、野鳥情報もある場所では丹沢周辺が候補になります。その中で、探すと七沢森林公園、大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ)の近くにある県立自然環境保全センターが目につきました。
調べてみると、カワセミやルリビタキなどの野鳥情報が多数みつかります。ということで、神奈川県立自然環境保全センターに野鳥観察・撮影へ行ってきました。
<目次>
神奈川県立自然環境保全センター、本館で情報収集。
神奈川県自然環境保全センターは厚木市七沢にある、丹沢周辺などの自然環境の保全・再生に取り組んでいる施設です。展示室や野外施設をとおして自然との関わり方、自然環境の保全と再生を学べる場所となっています。
Twitterのアカウントもあります。
自然環境保全センターで野鳥観察・撮影をする場合、自然観察園、樹木観察園の2つの野外エリアが対象になります。ただ樹木観察園での野鳥情報は少なく、今回は自然観察園に絞って探鳥してみました。
野鳥観察・撮影の前に情報収集です。
本館には「野外施設みどころMAP」が用意されていて、園内で見られた野鳥やその場所などが書かれています。花や植物、昆虫などの情報もあり、鳥だけでなく自然全体の観察に役立つ情報が書かれているので、チェックしてから観察に出るほうがより楽しむことができると思います。
自然観察園の様子。
自然の谷戸を利用した観察園なので、はじめは階段を降りていきます。
日陰部分はぬかるんでいるので注意が必要です。
園内には、現在位置のわかる地図や地番杭があり、自分がいる場所がわかるようになっています。
園内の散策路はシンプルな順路なので、迷う心配はないでしょう。
先ほどの「野外施設みどころMAP」などから野鳥観察ポイントを書き写した地図と合わせて探鳥に役立てました。
2月の下旬午前10時ごろ。
池の水が一部凍っています。
霜柱が溶けて土の部分もぬかるむので、靴はしっかりした汚れても大丈夫な靴がいいでしょう。
この日、午前の天気は晴れ。風もなかったので日のあたる場所は暖かく、過ごしやす陽気でした。
散策路は木道が整備されている場所もあります。こうしたところは歩きやすいです。
ただし、自然観察園はバリアフリーではありません。手摺りやロープもほとんどなく、場所によっては段差もあります。撮影に夢中になりすぎると足を踏み外す危険もありますので注意しましょう。
撮影するのに余計なものはなく、撮りやすい環境だと思います。
自然環境保全センターの野外施設に遊具などはありません。
自然を観察するのであれば、子供も楽しめるかもしれませんが、少し退屈してしまうかもしれません。
また、園内では決まった場所以外では食事はできません。
途中にトイレはありませんので、本館で済ませてから自然観察園に入るようにしましょう。
自然観察園の一番奥まで行って戻るだけであれば約40分(個人差あり)くらいですが、野鳥撮影をしたりのんびり樹木を観察したりしていると、すぐに時間はすぎてしまいます。
はじめに撮影したのは野良猫です。日向ぼっこしていました。
猫は好きですが、野良猫があまり増え過ぎないことを願います。
この日、撮影できた野鳥たち。
単独で1羽、高い位置の枝に留まっていました。
カワラヒワではないかと思います。
撮影詳細で「jpeg」の場合、撮って出しで画像修正を加えてはいません。トリミングした場合は「Tあり」と入れています。ブログ用にリサイズのみしています。
枯れ草や落ち葉の積み重なった場所でガサガサしている野鳥を見つけました。
はじめは何の鳥だかわかりませんでした。
調べてみてカシラダカ、まではわかったのですが、カシラダカ特有のモヒカン(冠羽)もないし。頭が黒くもない。
写真は冬羽だということに気がつき、雌なので頭は黒くないのでした。
こちらは別の個体。
どうやらこちらは雄のようで、顔にやや黒い部分もあります。
写真は撮って出しのjpegで、トリミングなし。
これ以上近づくと、警戒されて離れられてしまいます。
頭部を拡大してみましょう。
何かをモグモグしています。
食事中なので興奮しておらず、冠羽は下がったまま。
モヒカンはそのうちに見られればと思っておきます。
カシラダカを撮ったのは葦が茂っているところ。
群れで移動しながら食べ物を探しているようでした。
やっぱり会えないと寂しいシジュウカラ。
ここでもおしゃべりをしていました。
シジュウカラがやってくると、鳴き声がいろいろ聞こえてくるので楽しい気分になります。
中途半端な飛び出しが撮れてしまいました。
連写スピードが遅くてと言い訳したくなりますが、機材の所為にしてはいけないですね。
ピントはきているので、カメラは頑張ってくれてます。
ほんとに色々なポーズを決めてくれます。可愛いですね。
日が当たる場所に出た瞬間にシャッターを切ります。
ドラミングの音が響きます。
自然観察園の一番奥を見ています。
その後、写真に撮れませんでしたが、メジロも飛来。
ミソサザイの情報もあったので気にしていましたが、それらしい影を見ただけで写真には撮れませんでした。目視でも自信なし。
しかし鳥の気配は多く、探鳥を楽しめます。
杭番号はY20、池2です。
自然観察園の奥に向かう途中、手前側は薄く凍っていました。
戻ってくる頃には溶けていて、こういう場所には必ずいる鳥、カワセミがいました。
池の中をのぞくような動作はするものの、飛び込みません。
まだ来たばかりで様子見をしているのでしょうか。
反対側へ回り込み、カワセミの様子を観察します。
やっぱり池の中を探っているようですが、飛び込みません。
水温が低く、魚などの餌になる生き物の動きが少ないのでしょうか。
今日の本命、ルリビタキが一瞬姿を見せてくれました。
遠い。小さい。この写真はトリミングなしです。
自然観察園マップの杭番号で、場所はY3。
Y3はY2の位置で立ち入り禁止にされていました。足場が悪い為だと思われるので、Y2からの撮影ですが遠い。
頑張って撮影するものの、すぐに奥の方へ行ってしまいました。
上のカットをルリビタキのサイズに合わせてトリミングしてみました。
羽の細かいディテールなどは再現されていませんが、ブログやSNSでは何とか使えるかも。
Z6Ⅱは2450万画素。ISOが800程度確保されていれば、かなりトリミングしても大丈夫です。ただ、大型のモニターに表示するとか、大きくプリントするのは厳しいかもしれません。
この後、一旦車に戻り昼食を摂りました。
午後からもう一度、自然観察園を探鳥します。
2/2へ続きます。
(ルリビタキも、もう一度撮影できました。)
今回のカメラ機材。
カメラはNikon Z6II 。レンズはAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR。
午前中はテレコンTC-14E IIを使っていましたが、鳥までの距離が遠く感じられ、午後からはTC-17E IIに変更しています。
となります。
TC-17E II はF値が1.5段暗くなってしまうので、開放でもf/9.5。午後から天気が曇ってきてしまいISO、シャッタースピードともに苦労しました。
一般にテレコンは画質を劣化させてしまうと言われていますが、僕はあまり気になりません。むしろ、F値が暗くなってしまうことの方が問題だと思います。
F値が暗いと、ISOの高感度域を使うようになります。そうなると細かいディテールが失われてしまうこととなります。
また、倍率が上がるほどAFも遅くなり、精度、反応とも悪くなります。これはMFで補助するように使っています。
僕が使っているのはⅡ型。新しいⅢ型は、Ⅱ型よりも画質の劣化が少ないそうです。
サブカメラはRICOH GR3。ポケットに入れておき、サッと出して撮影。またポケットにしまいます。起動も早くストレスなし。コンパクトなのにAPS-Cサイズのセンサーで写りも抜群です。
GR3は思ったよりもバッテリーの減りが早いです。
こちらもバッテリーの予備は必ずバッグに入れています。
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