神奈川県厚木の自然環境保全センターでの探鳥・撮影の2/2です。
1/2はこちら。
<目次>
自然環境保全センターの自然観察園へ行ったみた。
2月下旬、冬鳥観察のシーズンも終盤となり、ちょっと焦ってしまいます。東京からアクセスがよく、野鳥情報もある場所ということで、丹沢周辺を探してみました。
お目当てのルリビタキ、定番のカワセミなどの情報を頼りに調べると、神奈川県厚木の県立自然環境保全センターが候補にあがります。
東名高速、東京インターチェンジから車で約50km。一般の公園とは違うので遊具などはありません。野鳥観察を含め、自然観察などが目的で来園している人がほとんどなので比較的静か。自然の谷戸をそのままに環境を維持しているのが特徴です。
自然観察園に再度入る前に、本館の展示室を見学してみました。
神奈川県産の木材を使用し平成21年にオープンした本館。2階建てでバリアフリーに対応しているそうです。
自然の仕組みや、丹沢の自然再生などをテーマに展示がしてあり、充実した内容で勉強になりました。
野鳥の鳴き声なども確認できます。
その他、動物の剥製や各種のパネル展示、ミニシアターもあり、子供も楽しめそうな感じです。ただ、コロナの影響で制限がある展示もあります。残念です。
中央の2階部分には丹沢のブナ林を再現したジオラマがあります。
その他、2階には図書室があり、丹沢の地形ジオラマなども見ることができました。
午後から再び、自然観察園で野鳥を撮影してみる。
ゲート近くの階段下でアオジを発見。地面で餌探ししていました。
なんかアオジはいつも午後くらいになると出てくる気がします(撮影地に関係なく)。
そして午後から出てくるアオジは警戒心も低めな気がするなぁ。
午前中に行った同じ池にいました。同じ個体のカワセミだと思うのですが、まったり感だして膨らんでいました。
胸の部分が盛り上がっているところを見ると、いつの間にか餌を食べたようです。周囲を警戒しつつのんびりしてました。
カシラダカが落ち葉に紛れて採餌しています。午前中とは違う場所ですが、同じようなところでガサガサしてました。完全に保護色。群れで移動しているようで、いる場所は大体わかるのですが、ファインダーで捉えるのはなかなか難しいと思いました。
フルサイズで焦点距離850mmぐらいの距離がないと警戒されてしまいます。やっぱりDX(APS-C)センサーのボディがいいのかと思ってしまいますね。
午前中には行かなかった階段上の方にも登ってみました。
しかし野鳥は見当たらず。タイミングが悪かったのかも。
場所によってはぬかるんでいるので靴が汚れます。車に乗るときによく泥を落とさないと車内が汚れます。靴を履き替えるか、ブラシなどを用意しておく方がいいでしょう。
アオジのペアが落ち葉に埋もれながら餌探ししています。
入り口のゲート近くで見たアオジとは別の場所です。
この後も別の場所でアオジを見たのですが、同じ個体なのかどうかはわかりません。
自然環境保全センター近くに群れで住み着いているのかもしれません。
こちらはオスのアオジ。メスと同様、何か嘴でモグモグしています。
この落ち葉の中から「食べるもの」、「食べられないもの」、と区別しながら採餌しているというのも、なんだか凄いことのように感じます。
アオジは珍しい鳥ではありませんが、個人的に推しの鳥です。
同行の妻が茂みの中に何か鳥がいると教えてくれました。
鳴き声からと鳥影を見つけて指差してくれたので、レンズを向けてなんとか撮影。
一瞬、またアオジかと思いましたが、クロジです。
クロジは初見でした。
なかなか警戒心が強く、すぐに薮の中に消えていきました。
午後からはテレコンを TC-17E IIに変えて焦点距離を稼いでいます。
今回のカメラNikon Z6IIは暗い場所でもAFが強く、テレコン使用で開放F値がf/9.5と暗くなっても、なんとか合焦します。
また、高感度にも強く、破綻の少ない絵作りをすると思います。
現在所有のZ7、D810と比べると、この点ではZ6IIが優れているように思え、野鳥撮影では持ち出す回数が多いです。
またZ7、Z6IIはファインダーが見やすく、マニュアルフォーカスもやり易いです。AFが遅いと感じるときや、迷ってしまう場合はマニュアルフォーカスである程度合わせてしまうこともあります。
アオサギがどこかから飛んで来ました。
少し近づくだけで警戒されます。
というか、都内の公園のサギたちは本当に人馴れしているのか、よほど近づかないと逃げません。
都心に来ると人間に無関心になるようですね。
シジュウカラが何かを咥えています。
どこにでも現れるイメージがあるシジュウカラですが、地域によって個性があるように思えます。
こちら、自然環境保全センターのシジュウカラは、なぜかマッチョな感じがします。。。
身体がむっちりとしている。目つきも鋭いような。
カワセミも個体差で顔つきや身体つきが違うように見えるので、地域特有の違いがあるのではないかと思います。
帰りにもう一度会えたルリビタキ。
自然観察園での野鳥撮影に満足して、駐車場の戻る途中、番号杭の上に鳥を見つけました。
ルリビタキの登場に驚きながらも、撮影をはじめます。
絶妙に距離を取られてはいるものの、逃げては行かない焦らし上手なルリビタキ。
こちらを観察しているようです。
残念ですが、1本だけ枝が被ってる。
このカットでも枝?、枯れ葉?が被ってる。
わざとなのか。。。
可愛い鳥です。
しばらくすると、背を向けて薮の中に入って行ってしまいました。
遊んでくれたルリビタキに感謝です。
この写真はトリミングしていません。
だいたいこのくらいの距離で、付かず離れずの感じで撮影していました。
嬉しかったので、家に戻ってからこの本でもう一度復習しました。
自然環境保全センターでの野鳥撮影は以上です。
たくさんの野鳥が撮れて満足な1日でした。
休日に訪れたのですが、人の数は少なめ。野鳥を撮影に来ているカメラマンがほとんどで、たまに子供連れのファミリーがいる程度。もしかしたら穴場なのかなと思いましたが、たまたま人が少なかっただけかも。暖かい時期にはヒルが出るようなので装備をきちんとする必要がありますが、また訪れてみたい場所です。
妻の助けがあると野鳥撮影の成果があがります。
探鳥・撮影に同行してくれる妻が持っているのはニコンの双眼鏡モナーク。
MONARCH M7 10×30です。
8倍か10倍かで迷いましたが、10倍が便利。離れたところにいる鳥を見つけるのが早いです。覗いてみるととても鮮明な描写。鳥を観察していて気持ちがいいです。撮影中に鳥を見失ったときなど、妻が鳥を追いかけてくれているのですぐに見つけられます。