横浜市内にありながら里山の風景を残す公園、県立四季の森公園。緑が多く四季の自然が楽しめる公園で、じゃぶじゃぶ池やジャンボすべり台、遊具広場、展望台などもある家族連れにも人気な公園です。
野鳥撮影ではカワセミの撮影スポットとしても有名で、望遠レンズを持ったカメラマンが多く訪れます。
今回はそんな四季の森公園の風景と野鳥、花を撮影してきました。
<目次>
2月下旬に四季の森公園にやってきた。
2月の下旬、もう3月になるという頃に四季の森公園にやってきました。
野鳥撮影の冬鳥シーズンが終わりそうですが、それとは別に春の花が咲きはじめていました。
四季の森公園のスタッフが情報を発信しているサイト、「公園だより」では園内で行われるイベントの様子や告知、野鳥の情報、花の開花報告などがわかるようになっています。
四季の森公園でシメ、アオジ、シロハラを撮影。
利用したのは南口広場の駐車場。
四季の森公園には不動の滝側より入ってみました。
谷へと続く階段を降りていきます。
本日、はじめの野鳥はシメです。はじめてみました。
頭と嘴が大きく、尾が短い、ずんぐりむっくりな身体。
配色も絶妙で、保護色になってます。
トリミングなしの画像では、このくらいの大きさ。ぱっと見では背景に同化しそうです。
個人的にはこういう個性的な姿の野鳥が大好きです。
シメ(此女)という名前はどうしてついたのか、その姿から何か意味があるのかと思い、調べてみました。
「シ」は地鳴きの声、「メ」はスズメやカモメと同じで鳥を表すとのことです。
…とくに深い意味はないようでした。
野鳥の名前について調べるときに使っているのは、この本です。
写真の閲覧、現像に使っているのはキャプチャーワン(C1)です。
リコーGR3やニコンのカメラ、ソニーのカメラと複数のメーカーを使っているので一緒に処理ができるキャプチャーワンは便利です。
仕事ではPhotoshopも使うのでLightroomを使った方が金銭的負担は減るのですが、もともとはP45+などのデジタルバックを使っていたので、キャプチャーワンに慣れてしまっています。
あし原湿原の手前あたり、まだ水の流れが細い部分の道。この辺りで撮影しています。
道は広くなく、葉っぱや枝などを抜けて狙うため、手持ち撮影の方がいいでしょう。三脚を立てるには狭いと思います。
アオジが出てきてくれました。
ちょっと距離があるのでトリミングしています。トリミングした写真は撮影情報に「Tあり」と入れています。ちなみにjpegは撮って出しの画像修正なし。RAW現像の場合は明るさやコントラストなど調整をしています。
ちょっとした枯れ枝越しに様子を伺ってくる姿が可愛らしいです。
餌になるものを探しながらも、こちらを見てきます。
近くにオスの姿もありましたが写真には撮れませんでした。
このあたりは鳥がやってくるポイントのようです。
シロハラも現れました。
嘴が泥で汚れていますね。
アオジと同様、こちらを意識しています。
水の流れが広がります。
今回はこの上流側で撮影していましたが、このあたりは野鳥の気配が多く、ねばれば撮影できそう。季節によっては蛍も見られるそうです。
あし原湿原とコサギとヒヨドリ。
あし原湿原脇の整備されている歩道。
幅も広く歩きやすいですが、冬場の朝は凍って滑りやすいという情報もありました。
葦は一部を残して刈られていました。
2月の終わりの時期ではありますが、枝に葉も少なく、風景としてはちょっと寂しい雰囲気。
リコーGR3はすぐに撮影できるようにポケットに入れてあります。
片手で取り出して、片手で撮影。手振れ補正が強力で日中の撮影で手ブレすることは、ほとんどありません。メインカメラが望遠レンズで大きく重いので、コンパクトなGR3は本当に便利です。
リコーGR3のjpegの設定は以下の通りです。
- プログラムAE(P)モードで撮影
- 測光モード:分割
- プログラムライン:ノーマル
- イメージコントルール:ポジフィルム調
- ホワイトバランス:オートWB
- 周辺光量補正:オフ
- ダイナミックレンジ補正:ハイライト、シャドーともにオート
- ノイズリダクション:長秒時、高感度ノイズ低減ともにオート
カットによって露出補正をして撮影しています。個人的にはアンダーな写真が好みなので、写真が暗く感じることがあるかもしれません。(EV0.0の場合は露出補正はなしです。)
ポジフィルム調はなかなかカッコいい画を作りますが、シャドウ部分が潰れてしまう場合がありますね。
GR3の設定で参考にしているのはこの本です。
コサギが何かを食べていました。
ちょっとグロいので、その部分だけ暗くしています。
嘴の脇から出ている手と、垂れ下がった足がね、ちょっと残酷ですが、自然とはそういうものだと思います。
飲み込むのに悪戦苦闘していた様子を観察していましたが、これ以上ブログで書くのはやめておきますね。
ヒヨドリが畑(?)の葉っぱをちぎって食べていました。
雑食ではあるけれど、甘党で葉野菜、木の実などを主に食べているようです。繁殖期に昆虫なども食べるようです。
四季の森公園の初春に咲く花。
オオイヌノフグリが咲いていました。
ちょこちょことまとまって、青く小さい綺麗な花を咲かせています。
オオイヌノフグリはどこででも目にする植物ですが、咲いているのを見ると嬉しくなります。
散歩をするようになり、道端で見かける花を調べるようになりました。
最初に手にしたのはこの本。植物の特徴をよく捉えたイラストで、漫画仕立ての展開で読みやすいと思います。いきなり図鑑を読むよりも覚えやすいです。
著者、一日一種さんは鳥の本も出していました。
こちらも野鳥観察をはじめた頃に読みました。
今回見たかったのは、このセツブンソウ。
節分の頃に花が咲くのでこの名前がついたそうです。
可憐な花が美しいです。
希少植物で、見ることが難しい花。花の後に葉をしげらせますが、すぐに地上部分が枯れて球根状態で休眠してしまいます。
マンサクも咲いていました。
春のはじめに「まず咲く」という言葉が変化してマンサクと名がついたとも言われています。
紅葉が美しいとも言われるので、秋にまた見にきたい花木です。
こちらもマンサク。先ほどのマンサクとは種類が違うようです。
ちょっと花の形が違いますね。
こちらは菖蒲園の様子。
まだまだ何もありません。
四季の森公園には約120品種、4500株もの花菖蒲があるそうです。
花菖蒲の時期は、例年5月下旬から6月中旬頃になります。
この広い場所に花が咲くのですから、とても楽しみですね。
2/2へ続きます。