いつも散歩で訪れている洗足池公園の桜が満開でした。
こんな綺麗な桜が咲く公園が身近にあることの幸せをあらためて感じます。
<目次>
- 散っていく桜を詠んだ和歌。
- 洗足池公園の桜。
- 桜と野鳥の組み合わせを撮影。
- 比較的静かな朝の桜山。
- 桜の花言葉とフランス映画。
- ボートに乗るのもいいかもしれません。
- 桜の時期のキンクロハジロ。
- 洗足池公園へのアクセスなど。
散っていく桜を詠んだ和歌。
池の水に落ちた桜。
咲きながらに散ってゆく桜に、美しさを感じます。
桜を見ながら思い出すのは、柿本人麻呂の和歌。
桜花 咲きかも散ると 見るまでに 誰れかもここに 見えて散りゆく
桜の花が咲いたと思うとすぐに散ってしまう。誰かもこちらに見えて(来て)は去っていく、という意味です。旅先で見た行き交う人々を詠んだものと思われます。
儚さを感じる一句だと思います。
出会いや別れを繰り返す、人生の一片を見るようです。
柿本人麻呂(かきのもと の ひとまろ)は、飛鳥時代の歌人で万葉集に多くの作品が残されています。
洗足池公園の桜。
洗足池公園は、東急池上線洗足池駅を降りてすぐ目の前にある公園です。
その中でも桜広場の周りには遊具などもあり、子供から大人まで桜を楽しめるスポットとして賑わいます。
また、洗足池は、歌川広重の「名所江戸百景」の冬の部、「千束の池袈裟懸松」にも描かれている有名な景勝地となります。
ピンクが鮮やかな枝垂れ桜。
公園のところどころに桜が植えられていています。
一周は約1.2キロ。桜を見ながら歩くのにちょうど良い距離です。
ほぼ満開ではありますが、桜の種類によってはこれからのところもあります。
洗足池では、3月下旬から4月上旬くらいまでが桜の見頃です。
桜はソメイヨシノなど約200本が植えられているそうです。
感覚的にはもっとあるように思います。
桜と野鳥の組み合わせを撮影。
シジュウカラが桜の花にやってきました。
洗足池公園は他にもたくさんの野鳥を見ることができます。
カワセミでも有名な公園で、運が良ければ美しい翡翠色の鳥を見ることができます。
(現在、カワセミポイントのヨシ原が環境整備のため刈られています。そのためか僕はカワセミをしばらく見ていません。ヨシが成長して環境が整う頃にはカワセミがやってくるでしょう。)
写真はシジュウカラ。
お腹の黒い線が特徴でネクタイのようですね。
最近は野鳥の撮影に凝っているのですが、「桜×野鳥」の美しい写真を撮れていません。
メジロと桜の組み合わせは「サクジロー」などと言うのですが、上手く撮りたいですね。
比較的静かな朝の桜山。
写真はちょっとした登り道ですが、脇には舗装路もあります。
人の多い桜広場は避けて桜山に来ました。
桜山といっても、やや高くなった丘といったところ。
コロナの影響もあって比較的静かです。
もちろん時間帯にもよるので、朝の早い時間に訪れるのがいいと思います。
桜の花言葉とフランス映画。
桜全般の花言葉は、「精神の美」、「優美な女性」だそうです。
ちなみにフランスでの花言葉は「私を忘れないで」。瞬く間に散ってゆく美しい花を失恋に重ね合わせたのでしょう。フランスらしい花言葉ですね。
映画ポンヌフの恋人やベティブルーといったフランス映画を思い浮かべてしまいました。無理してフランス映画を見ていた時期もありましたが、この2作はとても印象に残っています。そして好きになった映画です。桜とは関係ないですねけどね。
ボートに乗るのもいいかもしれません。
洗足池公園では手こぎボートやスワンボートに乗ることもできます。
このボート乗り場は昭和2年のオープンと歴史を感じさせます。
ボートに乗って、桜のよく見える位置まで漕ぐのもいいと思います。
個人的にボートは苦手なので、望遠レンズで対岸の桜を撮れば満足です。
桜の時期のキンクロハジロ。
洗足池は、清水窪湧水などの湧水を主な水源とする都内でも大きな淡水池。
水生植物園の近くでは、滲み出る湧水を見つけることもできます。
桜の時期を過ぎると、たくさんいたカモたちも越冬を終え旅立ちます。
頭に垂らした冠羽が特徴のキンクロハジロのオス。
カルガモは洗足池に残ってくれますが、キンクロハジロやオナガガモ、コガモなどは姿を消してしまいます。
野鳥の世界でも桜は別れの時期なのかもしれません。
洗足池公園へのアクセスなど。
池上線は五反田と蒲田を繋ぐ電車になります。
公園には駐車場はありません。車の場合、最寄りのコインパーキングなどを利用すると思いますが、停められる台数は少なめなところが多く、電車利用の方がいいと思います。