臨時閉館中でした東京港野鳥公園が再開しました。お気に入りの探鳥地です。さっそく3月末、春の東京港野鳥公園で野鳥撮影と、花、園内、観察小屋の様子を撮影してきました。
<目次>
たくさんの花も咲く東京港野鳥公園。
コブシの花。
ハクモクレン、モクレンと桜よりも先に咲く、冬の終わりを告げる花ですね。
ボケの花。
実家に小さいながらもボケの木がありました。花のあとにできた実で母がボケ酒を作っていたのを覚えています。お湯で薄めて飲むのですが、香りがよく甘くて美味しかったです。
いそしぎ橋で咲く、アセビの花。
寒さに強く、潮風や乾燥にも耐性があるそうです。毒性があり、馬が食べてしまうと酔ったように脚が不自由になることから足の痺れを表す「アシビ」の別名があるそうです。
日陰でも育つので、庭木としても広く親しまれているそうです。
管理事務所の横では、ベニバナトキワマンサクの花が咲いていました。
害虫に強い樹木だそうです。ベニバナトキワマンサクは、白い花をつけるトキワマンサクの変種で、写真のように濃い紅色の花を咲かせます。
オオイヌノフグリの花。
7〜10mmの小さい花です。春に咲く花だと思っていましたが、ほぼ1年中咲いているそうです。とくに珍しい花ではありませんが、個人的には好きな植物。4枚のうち1枚だけ小さいということですが、本で知るまで気がつきませんでした。
知っているようで知らないことの多い身近な植物について、参考にしているのはこの本です。イラスト形式ながらとてもわかりやすく解説されています。
東京港野鳥公園では他にもたくさんの花を楽しむことができます。野鳥が少なくなる季節ですが、植物などに目を向けるのに良い時期ではないでしょうか。
オオジュリンを観察・撮影。
ネイチャーセンターの地下にある「がた潟ウォーク」にやってきました。
写真の左奥の柱の脇には一人分のスペースがあります。そこで、しゃがむようにして姿勢を低くして動かずにいると、向かいのヨシ原にいるオオジュリンが警戒を解いて観察しやすくなります。(平日の人の少ないときがおすすめです。自分が動かずにいてもウォークの上を人が通ると警戒されます。)
だいぶ顔が黒くなってきているオオジュリン。換羽中です。
雄のオオジュリンの夏羽は、覆面を被ったように顔が黒くなります。
ヨシの茎を割っているオオジュリン。中にいるカイガラムシを食べているそうです。
見ていると楽しいので、ずっと眺めてしまいます。
しばらくすると、オオジュリンたちは地面に降りて餌探しをはじめました。一応こちらの様子を伺っているようです。
雌のオオジュリンが興味を持っているようで、こちらに少し近づいては離れるを繰り返しています。もちろん写真はトリミングしていますが、結構近いです。
一緒にいた雄もこちらの様子を伺っています。雄の方が警戒心強めでした。換羽がはじまったばかりのようで喉、胸あたりが少しだけ黒くなっています。夏羽に換羽した大樹林も観察できたら嬉しいですね。
観察できた鳥たち。
過眼線がしっかり黒い、モズの雄。
この日、3月30日は気温が高かかったです。
モズの雌はシュッとしてました。
やっぱり会えると嬉しい、シジュウカラ。
最近どこででも見かけるムクドリです。ムクドリというと、モーツァルトがペットとして飼っていたという逸話を思い出します。
なんでも、ムクドリのさえずりをピアノ協奏曲のテーマの元ネタとしているとのこと。
ピアノ協奏曲17番第3楽章がその曲だということですが、実際に聞いてみるとそんな気もするし、違うような気もします。天才の考えることは難しいですね。
撮影に使ったカメラ機材。
東京港野鳥公園が再開して、3月中に2回ほど撮影に行きました。
3月24日は、ニコンD810にテレコンTC-17EII、300mmf4PF。
3月30日は、D810に200-500mmf5.6E。
どちらもフルサイズで約500mmの焦点距離。ブログに使った写真はほとんど全てRAWデータから画像調整をしてトリミング、ブログ用にリサイズしています。
野鳥以外の園内の様子を撮影したのはリコーGR3です。
東京港野鳥公園に感謝しております。
コロナが終息したとは言えない状況で、感染に注意しながらも運営していただいている関係者様すべての人に感謝しております。
これからも、感染には十分に気をつけつつ野鳥観察・撮影を楽しみたいと思っています。