景色からの音。
スナップ撮影した写真から音を感じたり、反対に「無音」を感じたりすることがあります。写真を見た人に伝わる、伝わらないはともかく、撮影した自分が感じる音の写真について綴ってみました。
そのときの音とそれを捉えた写真。
歩いてきた景色を見たときに、音があったり無かったり。
草木を踏んだ音が耳に残っていることも多いです。
写真として捉えた空間に音や無音を感じたりします。
反対にたくさんのざわめきを感じるときもあります。
音を意識する写真というものがある。そういうことがわかってきました。
他人が見た景色の音。
「素晴らしい景色を見たときに、聞きたい音楽がある。」という人がいました。
そういう人もいるんだと、ちょっと驚きましたが、その席にいたもう一人は
「そうそう、私は〇〇っていう曲が聴きたくなる」
すると、「私は××、・・・。」
と話が続いていったので、僕はなんとなく残念に思いながら会話を聞いていたのを思い出します。
他人が体験してきたことなので、それはそれで構わないのですが、「目に見えたものが全て」という気がしないわけでもなく、そういう考え方なんだろうなと思えてしまいます。
風景と音は、味と香りの関係みたいなものだと思うので、僕はその景色で聴いた音も大事にしたいと思っています。
自分の記憶した音、それを消した景色。
音がなにもしないことがあります。
たぶん記憶に残らなかっただけで、何か聞こえていたのでしょう。
それは、音の記憶を消した方が、もしくは音の情報が無い方がいいと脳が判断したのだと思います。
きっと僕の脳は、自分の意思とは関係なくそういうことをしているのかもしれません。
その方が、より「それらしく見ることのできる景色」だったということなのでしょう。
写真に残した景色からは音がしませんでした。