COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIsはコシナ、フォクトレンダーの単焦点広角レンズ。ニコンのオールドレンズをオマージュした外装でCPUを搭載し、電気接点を装備。フルサイズ対応のレンズということで、D810に取り付けて、渋谷駅から恵比寿駅まで、渋谷氷川神社などをスナップ撮影してきました。
<目次>
- D810の設定。
- いつの間にかできてた渋谷ストリーム。
- カラースコパー28mmで渋谷川を撮り歩く。
- 渋谷氷川神社にやってきた。
- ネガフィルム風に仕上げる。
- COLOR-SKOPAR 28mmを使ってみて。
- 最短撮影距離で花を撮影。
D810の設定。
この記事内のD810の設定です。
- ピクチャーコントロール:[SD]スタンダード
- ホワイトバランス:AUTO 1
- アクティブDライティング:標準
- ビネットコントロール:OFF
- Jpegの写真は撮って出しのブログ用にリサイズしたのみ。
- RAWの場合は、キャプチャーワン(C1)で現象、ブログ用にリサイズしています。
とくにカスタマイズとかしてない初期設定のようなもの。いろいろ試しましたが、カラーで撮るときはこの設定が一番多いです。
*この記事内の写真は全てトリミングはしていません。
いつの間にかできてた渋谷ストリーム。
渋谷駅から出て歩き出すと、いつの間にか街に馴染んでいる渋谷ストリームをとおります。
工事をしていたのは知っていますが、2018年には開業していました。オフィスフロアにはグーグルの日本法人さんが入っているそうです。
渋谷ストリーム(公式) (@shibuyastream_official) • Instagram photos and videos
公式インスタの写真が色々と楽しいですよ。
カラースコパー28mmで渋谷川を撮り歩く。
渋谷川を撮っていると、フワと画面全体にハレーションを起こしました。ファインダーで覗いていて「あれ?」と思いましたが、いい雰囲気だったので撮った写真。
COLOR-SKOPAR 28mmは趣味性の高いレンズなので、ちょっとしたオールドレンズっぽさも垣間見えて嬉しくなります。逆光性は高いとはいえませが、オールドレンズほど気をつかうようなこともありません。
同じ場所から恵比寿方向を撮影してみました。
こちらはハレーションも起こらずクリアに写っています。でもそのままのjpeg撮ってだしだと面白くなかったので、先ほどの画像に合わせてフィルムネガ風に仕上げてみました。
でもこれがやってみると、なかなかに難しい。ただの眠いフワッとした画像のようにも見えてしまう仕上がりに・・・。
渋谷氷川神社にやってきた。
猛暑日だったので日陰に入ると涼しい。そういえば前に来たときも暑い日でした。
このときはAI Micro-Nikkor 105mm f/2.8Sでした。
明治29年に奉納されたものだそうで、とても良い雰囲気です。
開放f/2.8で撮影しているので、背景のボケ具合などが気になるところですね。とくべつ綺麗というわけではありませんが、嫌な感じもしないと思います。
フルサイズ28mmのf/4では背景が柔らかくボケる程度。被写体との距離にもよりますが自然に見えますね。
COLOR-SKOPAR 28mmの描写は線の細いややシャープ感のある印象。カリカリではなく、繊細さを持ち合わせたレンズのように思えます。
f/5.6まで絞るとだいぶ被写界深度が深くなります。
パンフォーカスとはいかないまでも、ピントの合う範囲は広くなりますね。
画面中央あたりにピントを合わせているので、階段手前や奥の方は少しですがボケています。
ゆるやかに視線誘導できているかなといったところ。
モノクロで撮ってみました。いい雰囲気をとおりこしてちょっと怖いかな。
COLOR-SKOPAR 28mmはモノクロ写真とも相性がいいようです。
現象ソフトでフィルム粒子とか入れたくなりますね。
f/4ではボケがちょっとだけカクカクとしています。
画面の端の方ではレモン型にもなるので、もう少し開けるか、逆に絞ってしまった方がいいかも。
COLOR-SKOPAR 28mmは開放値が2.8と大口径ではないですが、そのかわりにコンパクトなサイズのレンズです。そういう意味では十分なボケ味。
非球面レンズが1枚使われていますが、変な色づきもなく、玉ねぎボケも出ないようです。
茅の輪くぐりの季節です。
撮影したのがちょうど6月30日。厄災を払い、無病息災を祈願する「夏越しの祓え」の時期でした。
くぐり方に決まりがあるのですが、途中で何周したかわからなくなるときがあります。邪念だらけで集中力が足りません。
諸説あるようですが渋谷最古といわれるほど古い神社。
渋谷駅と恵比寿駅のちょうど真ん中あたりにあるので、歩きだとなかなか足が向きません。
でも、その境内はとても雰囲気がいいので、是非訪れてほしい神社。
御朱印集めをされている方には嬉しい月替わりの御朱印や、祭事や季節に合わせた御朱印が授与されます。
Instagramに詳しい情報が載せられています。
渋谷氷川神社【公式】 (@shibuyahikawa) • Instagram photos and videos
ネガフィルム風に仕上げる。
渋谷氷川神社を離れ、渋谷川沿いを歩いて恵比寿駅に向かいました。
ここで再びネガフィルム風に現象してみました。
個人的なネガフィルムといえば、シアンがかったコダックのポートラや、アグファのシャドー部に赤がのってくるようなイメージ。フィルムなんてさんざん撮ってプリントしてたのに、なかなかイメージどおりに仕上がりません。
ついこないだまでは、デジタルでネガフィルム調なんて興味はありませんでしたが、やってみると難しいものですね。
COLOR-SKOPAR 28mmを使ってみて。
やっぱりマニュアルフォーカスのレンズは楽しいです。ピントを合わせているだけなのに撮ってる感あります。また懐かしいレンズの外見もノスタルジーを感じるというより、精巧なギミックが組み込まれていると伝えてくるようで、とてもカッコいい。ちょっと自慢したくなるスタイルです。
実際に撮影すると、繊細感のある現代的な描写でありながら「味」もある写りをします。自宅PCで撮影したデータを見ていたらネガフィルム風にしたくなったのも、そういう描写だからなのかもしれませんね。
ニコンの一眼レフに関するニュースにはちょっと考えることがありました。Fマウントレンズもこれからディスコンになっていくでしょう。気になるレンズでしたら、早めの行動を。
最短撮影距離で花を撮影。
別日の撮影ですが、COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIsの特徴のひとつである最短撮影距離を試してみました。
COLOR-SKOPAR 28mmの最短撮影距離は0.15m。15cmですね。
いっぱいまでヘリコイドを繰り出し、最短撮影距離に合わせて花によってみました。
最短撮影距離で開放の撮影では、さすがに収差の影響なのかピントがやわく感じたので、少し絞った画像です。
あんまりにも近すぎて、レンズが花に当たるんじゃないかと思いました。
花粉の粒にもしっかりとピントがきていてなかなかの描写をします。
個人的には開放から1段絞って撮れば十分です。光の条件が良ければ開放でもいけたかもしれません。
手持ち撮影では、ちょっとの風で花も動くし、人間側のフラつきも顕著にあらわれます。ピントが合ったのかどうか不安になるので何枚もシャッターを切りました。
ちょっと離れて撮影しました(近くにあった別の花です)。
COLOR-SKOPAR 28mmは本当に便利。スナップ撮影しながら散歩するなら、これ1本を付けっぱなしで十分に楽しめます。
電車に乗るときや、ちょっと買い物するときにもカバンに入れられるコンパクトさで、日常で持ち歩きたくなるレンズです。