軽井沢野鳥の森でバードウオッチングをしてきました。5月後半の野鳥観察・撮影になります。オオルリ、アカゲラ、ミソサザイなどをなんとか撮影できました。カメラ機材はニコンD500にAFS 200-500mmとソニーRX100Ⅲを持っていきました。
<目次>
- 5月末に訪れた軽井沢野鳥の森。
- アカゲラとオオルリを撮影できました。
- どんぐり池からミソサザイの沢へ。
- ミソサザイの沢で見たミソサザイ。
- その他の鳥や花など。
- 軽井沢野鳥の森へのアクセス、駐車場など。
- 虫除けは必需品です。
- 今回のカメラ機材。
5月末に訪れた軽井沢野鳥の森。
軽井沢野鳥の森でバードウオッチングをするときの拠点となる、ピッキオのネイチャーツアーの受付があるイカルカフェ。
バードウオッチングだけでなく、花や虫など自然と接することができるツアーが開催されています。
ケラ池にある小さな島の木には巣箱が設置されていて、シジュウカラが子育てをしているようでした。シジュウカラが虫をくわえて巣箱に出入りしていました。
軽井沢野鳥の森は1974年に指定された国設の森。
バードウオッチングに適した時期は11月下旬〜5月中旬とのことです。訪れたのは5月末。もう木々の緑が大きく繁り、樹上の野鳥の姿を探すのは大変でした。
アカゲラとオオルリを撮影できました。
散策路に入り周囲を見回しながら歩くと、木々の間を抜ける鳥影を見つけました。
後頭部の赤い部分でアカゲラだとわかります。
赤いのはオスの特徴で、それ以外はメスとほぼ同色になります。
トリミングして大きくしてみました。
移動しながらドラミングの音を響かせていました。
イカルカフェのあるケラ池からどんぐり池までは野鳥がいるようで、鳴き声が聞こえてきます。
歩きやすく整備された道で、イカルカフェからのツアーコースにもなっています。
カメラを持っている人も多く、みなさん上を見上げ、野鳥を探していました。
やっと見つけました。でも遠い。
とっさのことで、露出を間違えて暗く撮影していました。無理やりRAWデータから明るくしています。
カメラはD500。シングルポイントAFを使ってピント合わせをしていましたが、何度も迷っていてなかなか合焦しませんでした。
この時期の森は晴れていてもけっこう暗く、枝も多いのでAFにはちょっと辛い条件だったかもしれません。
オオルリです。しばらく同じ場所でさえずっていました。
日本三鳴鳥(にほんさんめいちょう)と言われるだけあって、とても綺麗な鳴き声で森の中にさえずりが響いていました。
オオルリは日本で繁殖し東南アジアなどで越冬します。夏鳥でほぼ全国で観察できる鳥とのことですが、都心部ではそうそう見ることはできません。
また、オオルリはスズメよりも少しだけ大きいサイズなので、鳴き声に気がついても姿を見つけるのが難しい鳥だと思いました。
どんぐり池からミソサザイの沢へ。
どんぐり池にやってきました。
野鳥の水飲み場になっているようです。しばらく静かにしていましたが、野鳥は姿を見せることはありませんでした。
アカゲラ休憩所のとなりにある草地からの眺めです。
ベンチのある場所からは浅間山が綺麗に見ることができました。
緑の多い森の中を歩くのはいい気分転換になります。
この日は天気も良くて、気持ちの良い散策ができました。
軽井沢野鳥の森の散策路は、整備されていて歩きやすいのですが、それでも多少のアップダウンがあります。とくに装備が必要というほどではありませんが、自分の体力や、カメラ機材の重さには気をつけておきましょう。
休憩所はありますが、トイレや自販機などはありません。軽食や飲み物は持参し、トイレは事前に済ませておきましょう。
付近の斜面にはシダ植物が株単位で広がっていて、ちょっとしたジャングルのようでした。
ミソサザイ休憩所はまだ新しい感じのする休憩所。ミソサザイの沢にあります。
立派な休憩所で屋根付きです。
こちらがミソサザイの沢です。
小さな沢ですが流れは早かったです。倒木と思われるものがかかっていて、自然に倒れたものなのか、整備されたものなのかは分かりません。野鳥を含めた生き物たちには、よさそうな環境に思えました。
ミソサザイの沢で見たミソサザイ。
沢沿いに歩いていると、鳥を何回か見つけることができました。写真には撮れませんでしたが、野鳥は多くいるようです。
撮影できたのはミソサザイ。こちらが屈んでじっとしていると、人間のことなど気にしていない様子でかなり近くで撮影できました。
沢にかかっている倒木の上のミソサザイ。今回のミソサザイは囀ることはせず、なにやらせわしなく付近を行ったり来たりしているようです。
観察していると見つけてしまいました。ミソサザイは巣作りをしていたようです。
沢の影になっている目立たない場所に巣があったのですが、あまりに沢の水面に近くて大丈夫なのか心配です。雨でも降って増水したら確実に浸水してしまうような場所でした。
ミソサザイは巣材の材料になるコケのようなものを運び込んでいました。
あまり刺激してはマズいと思い、そうそうに撮影をやめて立ち去りました。
その他の鳥や花など。
軽井沢ではちょうど藤の花の季節を迎えていました。野生の藤の場合、近くの樹木に絡みつき成長します。藤棚の手入れをされた藤とは違い、絡んだ木の枝に沿って大きく立体的に花を咲かせていました。
ドラミングの音がしたので見上げると、コゲラが木を突いていました。
野鳥の森では、野鳥撮影・観察目的のバーダーの方以外にも、近隣の星野リゾートへ遊びに来られた観光客の姿もちらほらありました。
バードウオッチング目的なら早い時間の方がいいようです。
小さな葉に身を寄せるようにしていたシジュウカラの幼鳥を見つけてしまいました。
野鳥の幼鳥を見つけても、触ったりしてはいけないということは知っていたので、すぐにその場を離れました。
ピッキオのカラ池の近くだったので、ツアーガイドさんに報告。ツアーガイドさんによると、「自然の生き物なので基本的に見守ることしかできません。一応、様子を見に行きますが・・・」とのこと。
人が触ってしまうと臭いがついて、親鳥が幼鳥を見つけても養育を放棄してしまうこともあるそうです。
無事に育ってくれることを願うばかりです。
オシドリを見つけました。
星野リゾートの施設に近い場所を流れる湯川。こちらにメスと一緒にいました。
思いもよらない場所でオシドリを見つけて嬉しかったです。
駐車場までの芝生の上では、ハクセキレイが虫を捕まえていました。都内でもよく見る鳥ですが、やっぱり会えると嬉しい鳥です。
軽井沢野鳥の森へのアクセス、駐車場など。
軽井沢野鳥の森は、標高1000m前後の場所にある高原の森。遊歩道は約3kmが整備されているとのことです。
この看板の近くには星野リゾートの宿泊施設「星のや」があります。
駐車場は星野エリアにある駐車場を利用しました。
軽井沢野鳥公園に一番近いのはP1で、村民食堂が併設しています。今回、僕が利用したのはP6です。こちらは少し離れていましたが無料です。止められる台数は少なめなので早い時間に停めてしまう方がいいでしょう。
駐車場料金や営業時間などは季節、曜日によって違います。HP等で確認してください。
星野リゾートエリアは人気の観光スポットです。観光シーズンには混み合い、駐車場は空き待ちになる可能性もあります。早めに到着して駐車場を確保した方がいいでしょう。
軽井沢の冬季は最高気温が零下になることもあるそうです。路面凍結などもありえるので冬期に行く場合は十分に下調べをすることをお勧めします。
虫除けは必需品です。
軽井沢野鳥公園に限ったことではありませんが、防虫スプレーは必需品です。冬季や春とは違い、暖かくなった森の中では蚊やアブ、ブヨなどには注意が必要です。
今回、特に悩まされたのはメマトイという虫。ハエ目の昆虫で、目の周りにまとわりつく習性のあるものの総称です。体調は小さく、2mm程度。公園内の一部のエリアでこのメマトイが、目に突っ込んできました。まとわりつくというよりも、目に向かって突撃してくるといった印象。わずらわしくてバードウオッチングをやめて帰ろうかと思ったほど。妻はメガネをかけていたので、この虫の被害にはあっていませんでした。
このメマトイには虫除けスプレーの効果は薄かったので、花粉症対策のサングラスのようなものがあった方がいいと思います。感染率は低いものの、寄生虫を媒介もしますので、注意が必要です。
サラテクトはいつも車に積んでいる虫除け。リュックのサイドポケットに入れて持ち歩いていました。登山やキャンプなどのアウトドアが好きなら持っておくといいと思いおます。
今回のカメラ機材。
野鳥撮影用にニコンのD500。レンズはAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRを使っています。フルサイズ換算750mm。焦点距離的にはもっと長いレンズを使いたいのが本音です。軽い機材ではありませんが、気を遣うような足場が悪い場所はありませんでした。
状況写真や風景用にはソニーDSC-RX100M3。ロングセラーのコンパクトデジカメです。フルサイズ換算で約24〜70mmのズームレンズを搭載。写りもいいのでよく使うカメラです。