猫ノ目わたるブログ

風景、野鳥、花・山野草。日々、撮影した写真をもとに書いてます。

コシナ フォクトレンダーのCOLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIsをニコンD810につけてスナップ撮影してきた。

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コシナ フォクトレンダーカラスコ28mm(COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs)をニコンのフルサイズ一眼レフカメラD810につけて撮影してきました。場所は芝公園周辺で1時間ちょっとのスナップ撮影です。ニコンの写真編集ソフトNX Studioを使って書き出した画像や、jpeg撮って出し、カラー、モノクロといろいろ試してみました。(この記事の中の写真は全てトリミング、水平などの画角は調整していません。)

コシナ フォクトレンダー COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIsで撮影した写真。

Nikon D810 + COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs
ISO320 , 1/1600s , f/4 , RAW , NX Studio

この写真はニコンの写真編集ソフトNX Studioで調整しています。

D810で撮影したRAWデータのピクチャーコントロールを変更。[09]メランコリックに変更してから、露出補正や明るさなどを調整しています。

今回の記事ではjpeg撮って出しのほか、NX Studioにて画像編集して書き出し、すべてブログ用にリサイズしています。

<目次>

 

NX Studioを使って色調を楽しむ。

COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIsで撮影した写真。

Nikon D810 + COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs
ISO320 , 1/1250s , f/2.8  , モノクローム , Jpeg

昭和40年代の一眼レフ用レンズへのオマージュとしてデザインされた外装を持つカラスコ28mm F2.8(COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs)。ニコンの古いマニュアルフォーカスのレンズをモチーフとしているので、それだけでもう愛着が湧くレンズです。

そうなると撮影したくなるのはモノクロームの写真。カメラの設定はjpegモノクロームにして、RAWを同時記録しています。

あとからカラーにしたくなったときに、RAWがあれば設定を変更して書き出すことができるので安心です。

 

Nikon D810 + COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs
ISO320 , 1/200s , f/4 , RAW , NX Studio 

NX Studioから最新のピクチャーコントロール、[10]ピュアを選択、明るさ、コントラストを微調整しています。

 

NX Studioを使うと、D810などのようにちょっと古いカメラでは設定することができない、「最新のピクチャーコントロール」を使うことができます。

やり方はとても簡単で、画像調整パレットの中にあるピクチャーコントロールの設定を、「カメラ互換」から「最新のピクチャーコントロール」に変更。するとCreative Picture Controlのプルダウンメニューにある20種類の中から選べるようになっています。

(NX Studio Ver.1.2.1を使用しています。)

 

COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIsで撮影したアジサイの画像。

Nikon D810 + COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs
ISO320 , 1/1250s , f/2.8 , RAW , NX Studio 

7月後半だというのに、アジサイがまだ咲いていました。さずがにちょっと萎びている感じがします。

こちらも、RAWデータからピクチャーコントロールを変更しています。[09]メランコリックに変更して、露出補正のみ−1。

メランコリックは彩度の低い、懐かしい感じの設定。少しマゼンタがのってくる気もします。ちょっと古いネガ写真のような雰囲気。

ピクチャーコントロールの設定を変えるだけでなく、露出や明るさ、ホワイトバランスなども合わせて調整するとよりイメージを追求できるようになると思います。

 

コシナ フォクトレンダー カラスコ28mmで撮影した画像。

Nikon D810 + COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs
ISO320 , 1/320s , f/5.6 , RAW , NX Studio 

こちらは、[SD]スタンダードに変更しただけの写真。実際の色に近いニコンの標準的な色調といえる設定です。

誇張しすぎない、自然なパースのついた写真を撮ることできる28mm。もう少し広くてもいいのに、と思うこともありますが、このくらいの画角で被写体をフレーミングすると写真が散漫にならなくていいと思っています。スナップ写真や散歩写真ではちょうどいい画角だと思います。

 

Nikon D810 + COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs
ISO320 , 1/200s , f/5.6 , RAW , NX Studio 

撮って出しのモノクロームではシャドー部分のディテールが潰れていたので、NX Studioのカラーコントロールポイントツールを使って部分的に調整しています。

 

Nikon D810 + COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs
ISO320 , 1/250s , f/5.6 , モノクローム , jpeg

フォクトレンダーカラスコ28mmは扱い安く、主張しすぎない描写だと思います。画角の28mmもそうですが、カリカリでもフワフワでもない。繊細さのある描写ですが神経質なところはない。もう少し個性があってもいいのにとは思いますが、この万能感はとりあえず1本持って行こうと思ったときに、このレンズに任せておけば安心と思えます。

目的を決めずに持ち出せるレンズです。

 

28mmは自然な画角。

Nikon D810 + COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs
ISO320 , 1/250s , f/5.6 , RAW , NX Studio 

[09]メランコリックに変更して、露出補正や明るさ、コントラストなどを調整しています。

フィルムネガのような雰囲気を狙ってRAWをいじっていますが、ちょっと飽きてくるというか、なんというか。やっぱり標準的な「スタンダード」か「ニュートラル」を選んだ方が、記憶に近いので自然に見ることができるのかもしれません。

 

Nikon D810 + COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs
ISO320 , 1/125s , f/4 , RAW , NX Studio 

こちらもピクチャーコントロールを[09]メランコリックにしています。

フルサイズなら28mmでも絞りf/4で背景が自然にボケていますね。

絵馬をみて今年が寅年だったことを思いだし、あと少しでそれも終わってしまうのかとあらためて思いました。

あっという間に時間が過ぎていきます。

 

ネガフィルムで撮影したような雰囲気の写真に仕上げたいと思って参考にした本です。Lightroomでの設定がサンプル写真を使って説明されていて、beforeとafterがあるのでとてもよくわかります。実例が多く、やりたいことのほとんどがわかります。僕は主にキャプチャーワンで現像していますがとても参考になりました。個人的にはモノクロがもう少しあると嬉しかった。

 

Nikon D810 + COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs
ISO320 , 1/2000s , f/5.6 , スタンダード , jpeg

青い空と東京タワーの赤と白を見て、スタンダードで撮影してみました。

芝東照宮の隣にある港区立芝公園。芝生の広場から東京タワーが見られます。

暑い中、サッカーの練習している人がいました。

 

Nikon D810 + COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs
ISO320 , 1/200s , f/8 , RAW , NX Studio 

丸山古墳内にある丸山稲荷。正式には丸山随身稲荷大明神というようです。

すぐ近くの増上寺の裏鬼門にあたる場所でご本尊を守護するために祀られています。

この写真では緑の色が強すぎるように感じたので、LCHエディターを使って緑色のみ彩度を下げています。NX Studioではそうした色調整ができるのでとても便利です。

 

Nikon D810 + COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs
ISO320 , 1/200s , f/4 , RAW , NX Studio 

芝丸山古墳の頂上にある伊能忠敬測地遺功表。

測量の先駆者、伊能忠敬(いのう ただたか)の功績を顕彰して建てられたもので、この遺功表は昭和40年に再建されたものになります。

 

Nikon D810 + COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs
ISO320 , 1/400s , f/4 , モノクローム , jpeg

古墳を降りて振り返ったところ。

芝丸山古墳は墳丘長112mあるとされ、都内最大級といわれている前方後円墳。写真に写っているのは後円部になります。

墳頂部は削られており、そのほか周囲もだいぶ削られているので、前方後円墳という形を見るのは難しい状態です。

 

COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIsで撮影した写真。

Nikon D810 + COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs

アガパンサスが咲いていました。南アフリカが原産で、暑さにも寒さにも、日陰にも強い植物。都心でもよく見るのでかなり丈夫な植物なんだと思います。

こちらは、RAWデータから、ピクチャーコントロールを[NL]ニュートラルに変更、露出補正を-0.4に調整しました。

カラスコ28mm f2.8の開放絞りで撮影しています。背景がなだらかにボケていく感じが綺麗だと思います。

アガパンサスは小さい花ではなく、写真のように全体を入れた距離なら開放でもピント面はきちんと解像しています。

コンパクトなレンズですが、とても綺麗な描写をしますね。

 

デジタルであの頃を思い出す。

Nikon D810 + COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs
ISO320 , 1/1250s , f/4 , RAW , NX Studio 

NX Studioのカラーコントロールポイントを使って部分的に明るさなどを調整しています。

なんだか学生時代のプリント作業を思い出しました。追い焼きとかやってましたね。気に入ったものになるまで何回も作業を繰り返して徹夜したりしてました。

カラスコ28mmf/2.8は明部から暗部までやわらかいグラデーションでつながりもよく、RAWデータからの調整でもやり易いと思います。

ただ、昔の広角レンズにあった骨太な感じとは違うので、荒々しい強さみたいな描写は苦手なレンズだと思います。

 

所有欲も満たすコンパクトなレンズ。

この写真はSONY RX100Ⅲ(DSC-RX100M3)で撮影しています。

カラスコ28mmf/2.8(COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIs)にはブラックリムとシルバーリムの2種類のバリエーションがあります。

僕が選んだのはレンズ先端部分が黒いブラックリム。シルバーリムはよりクラシック感が漂います。どちらがいいかは好みの問題ですね。

レンズをつけたままでもコンパクトなので、そのままカメラバックにしまえます。また肩や首からかけていても、レンズが小さいので邪魔になりません。

 

ぶらっと歩いてスナップ写真を撮って楽しむような撮影には、とても向いているレンズです。レンズの作りもいいので、眺めているだけでも満足できますよ。

 

D810にカラスコ28mmf/2.8の組み合わせでスナップ撮影している記事が他にもあります。

snowvalley.hatenablog.jp