東京港野鳥公園へ野鳥撮影に行ってきました。訪れたのは12月下旬です。冬鳥や花、園内の様子を見ながら、ゆるめにバードウオッチングしています。撮影機材はニコンのD500、レンズはAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR。サブカメラにRICOH GR3です。
<目次>
はじめに見られたのはエナガ。
この日、東京港野鳥公園に入ってはじめに見ることができたのはエナガ。群れが近くの木を移動していきます。動きの速いエナガを枝の隙間から撮影してみました。
12月下旬で寒さも増してきた頃。木々の葉も落ちてエナガやカラ類などを撮影しやすくなってきました。
東観察広場の観察窓から撮影したモズ(画面中央あたりに写ってます)。この場所を縄張りにしているようで、秋頃から見かけていました。この日は枯れ枝の入り組んだ隙間から周囲に睨みを利かせていました。
ネイチャーセンターに立ち寄って情報収集をしました。いきもの掲示板には潮の満ち引きと野鳥の観察状況などが書かれています。目的の野鳥がいる場合はこちらで確認しておくといいでしょう。
東京港野鳥公園のネイチャーセンターにはトイレ、飲食スペース、軽食の販売機などがあり、窓からは潮入の池などを観察できます。冷暖房の効いた快適な室内なので、体が冷えてしまったらこちらで暖をとりながら観察・休憩することもできます。
イイギリが赤い実をつけていました。イイギリ(飯桐)は樹高が8〜21メートルにもなる、大きな落葉樹。ぶどうのような形に赤い実をつけ、木の実は野鳥が食べにやってきます。
ということなので、しばらく待ってみましたが鳥は現れませんでした・・・。
黄色い花が目立っていたセイタカアワダチソウです。花粉症の原因とされるブタクサによく似た花ですが、セイタカアワダチソウは虫媒花。虫媒花(ちゅうばいか)は昆虫などによって花粉を媒介させる花になります。セイタカアワダチソウの花粉は重く、風で拡散することはないそうで、花粉症の原因にはならないそうです。
ちなみにブタクサは風媒花(ふうばいか)。風で媒介を行うので花粉が飛散します。
オオタカ(若)をなんとか撮影できました。
なんとか撮影できたオオタカ(若)。なんだか変な姿勢のときにしか撮影することができませんでしたので、証拠写真的に。
東京港野鳥公園のレンジャーブログによると、12月頃に観察できる猛禽類は、オオタカ、オオタカ(幼鳥)、ミサゴ、チョウゲンボウ、トビ、ハイタカ、ノスリ、など。日によって観察できる鳥は違うようなので、詳しくは東京港野鳥公園のレンジャーブログを確認してください。
僕は、レンジャーブログを確認してから東京港野鳥公園へ行くようにしています。
東園(海側)で野鳥撮影。
ネイチャーセンターを出て東園(海側)を探鳥します。
天気の良い、少し風のある日でした。
1号観察小屋からの眺め。見えているのは2号観察小屋。
ここでは着水や離水する鳥も多くみられます。個人的に飛翔中の野鳥を撮影したくて練習中です。なかなかビシッと撮れません。そのほかにも翼をブラした写真も撮りたいと思っていますがこれはさらに難易度が高いそうなので、当分は無理っぽいです。
シャッタースピードとか、いろいろもっと考えないといけませんね。
カワウ、ホシハジロに続いて、水面にはキンクロハジロ、オオバンが浮かんでいました。
水面を高速移動中のスズガモ。なるべくトリミングしないようにシャッターを切ろうと思うのですが難しいですね。撮影後にトリミングで構図を調整してしまいます。
観察窓のすぐ側にはふわふわのイソシギが歩きながら餌探しをしています。東京港野鳥公園ではよくみる鳥ですが、羽毛を膨らませている姿はとてもかわいいですね。
前浜干潟観察デッキからの眺めです。ススキがだいぶ色付いていました。
前浜干潟観察デッキにもイソシギがいました。ここではイソシギをよく見ますが、もちろん他の野鳥もよく見ることがあります。
西園で野鳥撮影。
西園の一番奥にある4号観察小屋にやってきました。
ここはお気に入りの場所で、観察小屋の中でじっと待っているとヨシ原に野鳥が姿を表します。今回はアオジ。写真ではオスのアオジを撮ることができましたが、ほかにもメスのアオジもやってきていました。
3号観察小屋から目の前の西淡水池の小島を見ています。
いつもでしたら、何かしらの鳥がどこかに姿を見せるのですが今回は誰も来ません。
ここでは春にトラツグミを見ているので今年もやってくるかもしれません。
自然学習センター前付近を探鳥します。
柿ジローです(笑)。柿をついばんでいました。ほかにも数羽が代わる代わるやってきては食べていきました。
低いところの枯れ枝の中にはアオジのメスがいました。ここでも数羽が一緒に行動中。警戒心が強いのですぐに薮の中に潜ってしまいます。
ニホンスイセン(日本水仙)が咲いていました。多年草なので、毎年同じ場所に咲きます。今年ももう咲いていました。
この他、ツワブキも黄色い花を咲かせていました。
サザンカも咲いていました。花がやや平面的で薄く、葉にギザギザがあるのでサザンカだと思います。園内には沢山のサザンカが咲いていました。
東京港野鳥公園について。
東京港野鳥公園は雨水を利用してできた淡水池と、京浜運河、東京港から海水が出入りする海水の池、それにつながる汽水の池とそれぞれの周囲の植生を整備した公園です。1978年に「大井第七ふ頭公園」として開園。その後、整備拡大をしつつ「東京港野鳥公園」と名前を変え、現在に至ります。
植生の豊富な園内では野鳥のほか、昆虫類もよく観察することができ、アサギマダラといった蝶も観察することができます(9月末にアサギマダラを数羽見ることができました)。
休園日:月曜日(月曜日が祝日または都民の日の場合、翌火曜日が休園)、年末年始。
開園時間:11月から1月まで9:00~16:30。2月から10月は9:00~17:00。入園は閉園の30分前まで。
*詳しくはHP等で確認してください。