関東の探鳥地としても有名な高尾山。登山と野鳥撮影をかねて行ってきました。訪れたのは12月初旬の休日。紅葉は終盤といった感じでしたが人は多く、賑わっていました。
高尾山口から6号路を登って山頂へ。もみじ台から一丁平を歩き、小仏城山から日影林道を下るコースを歩きました。野鳥撮影用にNikon D500にAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRをストラップでたすき掛け。風景用にRICOH GR3で撮影しています。
<目次>
- 高尾山口、6号路から登山開始。
- 高尾山山頂に到着。
- もみじ台、一丁平、小仏城山。
- 小仏城山山頂から日影林道へ。
- 日影沢から高尾駅、電車利用で高尾山口駅に戻ります。
- 登山なのか、野鳥撮影なのかを決めた方がいい。
高尾山口、6号路から登山開始。
車を薬王院自動車祈祷殿駐車場に駐車して、高尾山口より6号路を登って頂上を目指します。高尾山は中腹まではケーブルカーやリフトで登ることもできますが、今回は歩きで登ります。
- ケーブルカー:日本一の急勾配。片道6分。15分間隔で運転。始発は朝8時です。
- リフト:2人乗り(3歳以上3人は不可)。片道12分。始発は朝9時。
営業時間などは季節などによって変更される場合があります。詳しくはHP等で確認してください。
歩きはじめの場所ではツリフネソウが咲いていました。そろそろ花も終わりの時期です。8時頃で登山道はまだ薄暗い感じでした。(写真的に暗いだけで、歩くぶんには問題ない明るさです。)
6号路は沢沿いを歩きます。頂上まで約3.3km、90分程度の登山道です。頂上までトイレはありません。飲み物や軽食などを持っていきました。
薬王院の水行道場の「琵琶滝」です。修行者以外は立ち入ることができませんので、柵の外から撮らせていただきました。厳かな雰囲気で身が引き締まります。
6号路の様子です。下山方向を見ています。登りはじめでは右手側に川が流れています。6号路は未舗装で、場所によっては足場が悪く途中には沢を歩くところもあります。ちょろちょろと流れる程度の沢で飛び石もありますが、登山靴は必要だと思います。
6号路は野鳥がいるハズだったのですが、背の高い木が多く、鳴き声はするものの姿は全く見えません。この時期、8時頃の登山開始で人の数もそれなりにありました。せっかく望遠レンズが役に立ちません(涙)。
鳥はともかく、歩きやすいけどしっかりと登山を楽しめる6号路。難所はありません。綺麗に差し込む光が素敵です。子供から年配の方まで楽しめます。もちろん登山なので、装備を含め気は抜けません。
高尾山山頂に到着。
登頂です。さっそく展望台へ。
頂上の展望台からは富士山を見ることができます。高尾山の標高は599m。売店が数店あり、そば、うどん、おでん、ビールなどが売られています。開けた場所になっているので、適当な場所でお昼ごはんにします。トイレも綺麗なので女性、子供でも安心です。
APS-CサイズのD500にAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRの410mmで撮影の富士山。迫力があります。望遠レンズがあって良かった。かなり大きく写せますが、大気の影響もあって少しモヤっとしています。RAWデータをキャプチャーワンで調整、書き出ししてブログ用にリサイズしています。ちなみにjpegは撮って出しをブログ用にリサイズのみしています。
山頂にあるビジターセンターで情報収集です。窓口の方に聞いたところ、この日は休日でまだ紅葉シーズンということもあって人出が多く、野鳥は厳しいかもしれないとのこと。「山頂を周回する5号路か4号路ならもしかすると見られるかもしれない」ということでした。
「脚に余裕があれば日影沢林道へ行くほうが、比較的、人も少なく野鳥も観察しやすいかもしれない」と伺いました。
もみじ台、一丁平、小仏城山。
ということで、高尾山山頂から小仏城山(こぼとけしろやま)へ向かいます。
小仏城山までは尾根歩きで、下り〜登りの行程。この道も整備されているのでとくに難所はありません。高尾山山頂から10分くらいのもみじ台には茶屋とトイレがあります。ここは富士山も見える休憩ポイント。高尾山山頂が混んでいる場合はここまで来てもいいでしょう。今回は、休まずに歩きました。
一丁平の展望デッキです。ここからも富士山を見ることができますが、もう雲が出てきてしまいました。時間は12時少し前です。
一丁平は桜が楽しめることでも有名。3月末〜4月中頃までがシーズンですが年によって見頃時期が変わるようです。トイレやテーブル、ベンチがあるので春にも訪れてみたいところです。
展望デッキの脇にある木々の間でエナガを見つけました。群れで移動中のようで、枝の隙間からなんとか撮影できました。重い望遠レンズを持ち続け、ここにきてやっと野鳥を撮影することができました。ですが正直に言うと非効率で疲れます・・・。
このあと、小仏城山までは登りが続きます。途中にいくつかの分かれ道があり、巻き道のほか小仏峠、大垂水峠などに向かう道になりますので、よく標識や地図を確認して進みました。
小仏城山山頂から日影林道へ。
小仏城山の山頂には2軒の茶屋があり(基本的に週末の営業)、ベンチ、テーブルも用意された広い休憩スペースがあります。展望も良く、晴れていれば富士山や高尾山を見ることができます。
日影林道は基本的に舗装路。歩きやすい道が続きます。
*歩いた場所、記事中の道は「日影沢林道」と聞いていたのですが、調べてみると「日影林道」と言うのが正確な名称のようです。また、日影沢キャンプ場(日影沢園地)から伸びる行き止まりになる林道があり、それが「日影沢林道」ということだそうです。つまり、「日影沢林道」と「日影林道」の2本の道があることになります。
日影林道は裏高尾と呼ばれ、人通りの多い自然探究路(1〜6号路)とは違い、野鳥撮影、観察に向いている道だそうです。しかし今回の下りの途中では鳥はほとんど見られませんでした。キセキレイが1羽と一瞬すぎて鳥種がわからなかったのが1度だけでした。
実際には紅葉シーズンのためか、登山客もそれなりに多く、トレイルランで走り抜ける人もいました。鳥に会えなかったのは、そういった理由なのかもしれません。
また単に僕の探鳥の能力不足なのかもしれません。歩いていたのは午後1時頃です。
鳥には会えませんでしたが、日影林道もまた自然探究路とは違った雰囲気で山歩きを楽しむことができました。
終盤は日影沢沿いを歩きます。こちらで見られたのはキセキレイ。写真は撮れませんでした。
この道では山野草の花も見られるとのことのですが12月は花のない閑散期。また時期を変えて来てみたい場所です。
日影沢から高尾駅、電車利用で高尾山口駅に戻ります。
日影沢から車を停めた高尾山口駅に戻るには、「日影」バス停から「高尾駅北口行」バスで高尾駅へ。電車(京王線)に乗って1駅で高尾山口駅へ戻りました。
(日影バス停から高尾山口駅までのバスもありますが、本数が少なくタイミングが合いませんでした。高尾山口駅と高尾駅があるので勘違いしやすいです。)
登山なのか、野鳥撮影なのかを決めた方がいい。
野鳥撮影用にNikon D500とAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRを持っていきましたが、ほとんど活躍できませんでした。野鳥が目的なら、もう少しエリアを絞って重点的に観察した方がよさそうです。野鳥が出そうな場所でも、様子見などはしませんでしたので、遭遇率が低かったのかもしれません。
今回の登山撮影ではGR3だけで撮影に集中した方が、良い作品が撮れたのかもしれませんね。