高尾山の麓にある東京都の探鳥地、森林総合研究所 多摩森林科学園へ野鳥撮影に行ってきました。訪れたのは11月の下旬。山から降りてきた野鳥を探してのバードウオッチングです。
<目次>
多摩森林科学園について。
多摩森林科学園は、JR中央線、京王線の高尾駅から徒歩10分ほどの場所にある、一般に公開されている森林に関する研究機関です。特に桜の保存林が有名。開花時期の異なる沢山の種類のサクラが植えられていて、3月下旬から4月下旬までの期間、花見が楽しめます。園内はかなり広く、自然林が残されているところもあり、多様な樹木、小川などがあります。高尾山の麓にあるので野鳥も多く飛来するということです。
<アクセス>
東京都八王子市市廿里町1833−81
午前9時30分~午後4時(入園は午後3時30分まで)
月曜日休園(祝日や年末年始、桜の開花時期によって変更あり。HPにて確認してください)。
最寄り駅はJR中央線、京王線の高尾駅です。北口側、徒歩約10分。バスあり。
駐車場はないので、近隣のコインパーキングを利用します。
*廿里町の読み方は「とどりまち」となります。
落ち葉には夜露がついていました。開園時間に合わせて訪れましたが、野鳥狙いのカメラマンや散策目的の人が思ったよりも多くいました。
入園してすぐ近くの第2樹木園の様子。落葉樹が多く植えられているそうで、紅葉も綺麗でした。園内をほぼ一周するように散策しながら野鳥撮影を楽しみました。カメラ機材は手持ちです。
全体的に整備された散策路ですが、場所によっては土がぬかるんでいたりします。写真のようにアスファルトが敷かれている場所は少なめ。園内は広く起伏があるので歩き慣れたスニーカーやハイキングシューズがおすすめです。売店などはないので、飲み物や食べ物は持参しました。
園内で撮影できた野鳥。
最初に撮れたのはコゲラ。近くにいると木を突く音ですぐわかります。
この日の天気は晴れ。11月下旬ではまだそれほど寒くはありませんでした。多摩森林科学園の樹木の葉は落ちはじめといったところです。
可愛い顔で、捕まえたカマキリの手足をむしり取りながら食べていたシジュウカラ。雑食性で地表でも樹上でも採食を行うそうです。器用に食べてました。
ヤマガラが小川で水浴びをしていました。動きに愛嬌があって眺めてしまいます。
ルリビタキも出てきてくれました。しかし、オス(若)なのかメスなのかが分からない。翼角(よくかく)の部分が少しだけ青っぽいので、これでオス(若)と言っていいのでしょうか。何か決定的な判別の仕方があるといいのですけどね。
上空ではトビが旋回していました。多摩森林科学園にはハイタカなどの猛禽類も見ることができるそうです。
ミヤマホオジロのメス(?)をなんとか撮影。茂みから枝に出てきたところを撮れましたが、またすぐに斜面の茂みの中へ。採餌しながら移動していきます。うっかり目を離したときに背景に溶け込んで分からなくなりました。カシラダカはくちばしの下に黒い模様があるのですが、この個体にはないようです。おそらくはミヤマホオジロのメスだとは思うのですが、確証がありません。
この日はそのほかに、エナガ、モズを見つけることができました。
野鳥を撮影していたほかのカメラマンさんにお話を伺うと、ミヤマホオジロ(オス)が園内に来ているとのことでした。都心からのアクセスもいいので、多摩森林科学園でミヤマホオジロを探すのもいいかもしれません。
桜で有名な多摩森林科学園。
桜が咲いていました。こんなに早く咲く桜があるとは思いませんでした。
サクラ保存林の広さは約8ヘクタール。園内には1400本の桜が植えられているそうです。その多くが咲くのは3月後半から4月末。レジャーシートなどを広げてのお花見はできませんが、途中にある休憩所やベンチで休みつつ散策してみるのもいいでしょう。
記事の順番が逆になってしまいましたが、多摩森林科学園に行った次の週に高尾山に行きました。