NIKKOR Z 40mm f/2で撮影したスナップ写真をアップしています。ニコンのZマウントレンズの中では、軽量コンパクトな焦点距離40mmの単焦点レンズです。最近ではNikon Z6IIにほぼ付けっぱなし。スナップで撮影した写真をレビューしながらアップしてみます。
<目次>
メインでもサブでも使えるバランスの良さ。
NIKKOR Z 40mm f/2は、35mmと50mmレンズの間の焦点距離で40mm。僕の感覚では35mm寄りの感覚でとても使いやすい。慣れてからは、構える前に構図の予想がつくようになりました。絞りをf/8まで絞るとシャープな印象。歪曲収差をほとんど感じません。
この記事内の写真は、撮って出しのjpegでブログ用にリサイズのみしています。ヴィネットコントロール(周辺減光の補正)のみ「しない」にしています。
枝が多くて、周波数の多い画像とでもいえばいいのでしょうか。f/4まで絞れば繊細に描写します。f5.6〜f11まで絞ればさらにシャープ。歩きながらの散歩写真では十分に満足な描写です。
この写真は探鳥しながら撮影しています。カメラは他にD500にAF-S200-500mmf5.6のズームレンズとGR3を持っていました。NIKKOR Z 40mm f/2とZ6IIの組み合わせは小さなカメラバックに入れて肩掛け。撮影するときに取り出します。荷物が多くて大変かと思いましたが、40mm f/2とZ6IIはコンパクトなのでなんとかなりました。・・・なのでこの写真は片手で構えて撮影しています。
絞り開放f/2とf/5のボケ具合。
構図、明るさが少し違っていますが、片手で持って撮影しているのでご容赦ください。
木の実を寄りで撮影しています。開放f/2。背景が滲むようにボケます。ごちゃごちゃした背景をうまくボケさせることで、メインの被写体を目立たせることができました。描写は、f/2ではちょっとフワッとしていますが、f/5ではしっかりしてきます。
ちなみに、絞り羽根は9枚。最短撮影距離約は0.29mで最大撮影倍率は0.17倍です。
水面のパープルフリンジ。
川面の光の反射を見るとパープルフリンジが画像周辺に少しだけでています。もう少し絞れば解消できそう。すっきりとヌケの良い描写で、晴れた日のクリアな空気を表現してくれます。
スナップするのに最適なレンズかも。
ただただ、ぶらっと散歩に持ち出して何気なく撮ってます。よく歩く散歩コースなのでこの建物(何かはわからない)は、何度も意味なく撮っている被写体です。やっぱり「小さい」「軽い」は心理的にも身軽になるので楽しいですね。
NIKKOR Z 40mm f/2は全長45.5mm、重さ170g。フィルター径は52mm。シンプルな外見で収納しやすいです。
AFは静かで素早く、スッと合焦します。4群6枚のシンプルなレンズ構成で非球面レンズは2枚。防塵防滴に配慮した設計。価格はリーズナブル。普段使いにちょうどいいレンズでスナップも楽しくなります。
NIKKOR Z 40mm f/2のまとめ。
NIKKOR Z 40mm f/2の絞り値ですが、個人的な好みはf/2〜2.8ぐらいの開放ぎみ。これは感覚的な答えです。
サブとメインの両方の使い方でしばらく使っていましたが、寄りも引きもなんだかf/2.8あたりの描写が好きかもと思えてきました。
周辺減光がけっこうあるのと、周辺画質の微妙な不安定さがちょっと古めのレンズを使っているような気分。でも、クリアでヌケの良い描写、逆光耐性は近代的。外見のチープさはちょっとだけ残念ですが、価格を考えると仕方のないところです。どうしても気になる場合は外見を懐かしいデザイン(ヘリテージデザインと言われている)にして登場する「SE」を選んでもいいでしょう。
気合いの入った本気の撮影ではS-Lineのレンズを使う方がベストだと思いますが、肩の力を抜いた自然体の撮影にはもってこいのレンズだと思います。