多摩川丸子橋付近で野鳥撮影をしてきました。丸子橋付近での探鳥は3回目。丸子橋は東京都と神奈川県の県境を流れる多摩川に架かる橋で、今回は丸子橋を中心に多摩川の神奈川県側を歩いて探鳥してみました。
<目次>
- 丸子橋周辺より探鳥をはじめます。
- コサギとアオサギ。
- 東海道新幹線多摩川橋梁の手前で折り返す。
- 再び丸子橋付近。
- 上流方向へ探鳥しに行く。
- 護岸工事が完了した場所でカワラヒワを撮影。
- 探鳥終了です。
- 東京側を探鳥した記事もあります。
丸子橋周辺より探鳥をはじめます。
1月末、スタートのこの写真は朝7時21分(Exifより)の撮影です。
多摩川下流の丸子橋付近での探鳥も3回目。今回は神奈川県側を探鳥していきます。歩きはじめは、この写真の暗渠からの放流口の近くから。写真右側が放流口で、対岸にもおなじような放流口があります。冬になるとカモ類やオオバン、カワウやサギなどがここ一帯で採餌しています。
ここでは、ヒドリガモ、コガモ、オオバンが多く、カイツブリ、カワウ、サギなどが見られます。多摩川上流部で珍しいカモが飛来しているという話を聞いていたのですが、ここでは特に変わったカモは見ていません。
定番の水鳥たちですが、ここからだと動き回る様子を身近に見ることもできて、カモ類などに興味があるのであればおすすめのポイント。釣りをしている方がたまにいるので、お互いにマナーには気をつけて、野鳥観察、撮影をしていきたいところです。
下流方向へ川沿いを歩いていきます。
この日は足元が濡れていて少し滑りました。前日の天気や気温などにもよりますが、川沿いは滑りやすく川に落ちる可能性もあるので、カメラを構えている時などは特に注意が必要です。
オオバンの群れを逆光で撮影してみました。光の加減で水面の反射が綺麗です。色温度や彩度などを調整して朝日の雰囲気を強調してみました。
倒木の上で休む水鳥たち。のどかな雰囲気です。東京側を含め1月に3回ほど探鳥してみましたが、ヒドリガモ、オオバン、コガモが多くみられました。
神奈川県側は川沿いを歩くのが難しく、ところどころ土手に上がったり川をのぞいたりして歩きました。人の踏み跡があるので、入ってみるのですが、泥でぬかるんでいる場所もありました。靴は長靴や汚れてもいいものを選んだ方がいいと思います。
コサギとアオサギ。
朝日を浴びて歩くコサギ。
コサギを撮影していると近くにアオサギもいました。朝日がいい感じ。
足場が悪くジーンと靴が濡れてきたのがわかったのが、この写真を撮ったあたり。
水面に近い場所から撮影しています。足元がかなりぬかるんでいて、スニーカーだったのを後悔しました。長靴が必要なほどではないのですが、防水性の高い靴が欲しいところ。
ここでは、上の写真のようにギリギリというか、水際まで降りられました。ただ、水量によってはかなり危険な場所になるので、よく状況を見て判断した方が良さそうです。
東海道新幹線多摩川橋梁の手前で折り返す。
踏み跡があるようですが、実際に入るのは難しくなりました。もっと近くまで行こうかと思いましたが、枯れ草の重なりが思ったよりも歩きづらく、これ以上は無理と判断しました。このあたりではモズを見かけました。
折り返して歩くと、中洲近くにセグロカモメがカモたちと一緒に休んでいます。セグロカモメってカモたちからみると、サギ類などと同じで、無害なんでしょうか。前回の探鳥でちょっと怖いなと思っていたので不思議に感じます。
ヒドリガモのカップルでしょうか。ちょっとお邪魔してしまった感があります。
オオバンです。オオバンはオスメス同色で、色や模様に違いはないようです。全国的に数が増えているそうで、多摩川でもかなりの数をみることができます。足の指には弁足という特徴的な水掻きがあり、泳ぎが上手いということです。
飛んでいくカワウ。
再び丸子橋付近。
スタート地点の丸子橋近くに戻ってきました。
この時点で8時29分です。
端っこの方とかでは休んでいる鳥もいるのですが、ここでは必ず採餌している鳥達をみることができます。
水鳥たちがわちゃちゃわしてて、水面に動きもあって見ていて飽きません。
上流方向へ探鳥しに行く。
上流方向へ少し歩くと、調布取水堰が見えてきました。
木の枝のほうを見ると、ツグミを見つけました。
シベリアの方からやってくるそうで、3月くらいには北へと戻るそう。冬鳥ということで日本にいる間にはさえずることはなく、口をつぐんでいる、ということでツグミと呼ばれるようになったそうです。
調布取水堰の上流側は水の流れは穏やかになります。このあたりは下流側と違って、鳥の数は少なくなります。
水面にはカイツブリが浮かんでいました。
護岸工事が完了した場所でカワラヒワを撮影。
調布取水堰よりも上流方向へ歩くと、最近になって護岸工事が終了した場所に着きます。
川が緩くカーブした場所にコンクリートブロックを敷き詰めたようです。隙間からは草が伸びて枯れていました。
のんびりしていると、鳥の群れが飛んできたので咄嗟に構えて連写。なんとか見られる一枚です。特徴的な翼の色からカワラヒワだと思います。
で、枯れ枝に留まったところを望遠レンズで狙うと「人間いるじゃん!」的に驚くカワラヒワ。じっとしていたので、しばらくは撮らせてもらえたのですが、微妙に距離をとられてなかなか写真を撮ることができませんでした。
カワラヒワでいい写真を撮ることができずにいると、頭上をアオサギが通り過ぎていきました。
たいした写真が撮れなかったことに落胆して川を眺めていると、励ますように近づいてきてくれたハクセキレイ。
どうした、どうした?と覗き込むように見てきました。
このあと、ハクセキレイは何もなかったように僕の横を通り過ぎていきました。
またこの近くでは、採餌中のコサギ、休憩中のアオサギを見ることができました。
探鳥終了です。
この先は、未整地の場所が続くようで川沿いは歩くのが難しく、中洲部分に歩いていけるかと思いましたが、川の流れもあり断念。今回の探鳥はここで終了です。
撮影機材はいつものNikon D500にAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRの組み合わせ。風景や状況撮影用にRICOH GR IIIです。
記事中の写真は、RAWデータはキャプチャーワンで調整して書き出し、jpegは撮ってだしで、それぞれブログ用にリサイズしています。トリミングしたものについては、トリミングありを撮影情報に書いてあります。
その後、土手内を歩いているとタヒバリを見つけました。単独で行動中のよう。
丘に上がって採餌しているオオバンを最後に撮影して帰宅となりました。
東京側を探鳥した記事もあります。
1月の初旬に1回目。
1月の中旬に2回目です。
使っている探鳥地の本はこちらです。
今回の多摩川丸子橋付近もこちらに載っています。