オールドレンズのSuper-Takumar 55mm F1.8を購入しました。フレアの入るような柔らかい描写のレンズで花を撮影したいと思い、さっそく河津桜を撮りに行ってきました。
M42マウントのオールドレンズ、Super-Takumar 55mm F1.8のファーストインプレッションです。
<目次>
まずは撮ってみた。
Super-Takumar 55mm F1.8をPENTAX K-1 MarkⅡに装着、さっそく目についた桜を撮影してみました。
思ったよりもよく写ります。もちろん開放のf1.8。最新のレンズとは比較するようなものではありませんが、もっとポワポワな描写かと思っていました。
このカットは少し絞りました。f/5.6ぐらいです。絞ればシャキッとしてきます。でも柔らかめ。フィルムで撮るのとは、もちろん全然違いますが、どこかアナログな雰囲気があります。
Super-Takumar 55mm F1.8で桜の花によって撮影してみました。
このカット、ピントが合ってません。K-1mk2のファインダーは見やすいのですが、風に花が揺れたり、自分の体が揺れたりするので、狙った位置にピントを合わせるのはなかなか難しいです。それに老眼に乱視が入った目では、MFは辛いものがあります。
でも、そんなところもオールドレンズだと楽しめる。いいわけになってしまいますが、少しくらいピントがズレていても、柔らかな描写が誤魔化してくれます。
もっとフレアがバンバン入るのかと思いましたが、反逆光くらいではそれほどでもありません。この写真だと左上に少しだけ虹色のフレアが入っています。
もっと太陽の位置が低く、斜光でレンズに光が入るような状況でなければ、インスタなどでみるSuper-Takumar 55mm F1.8のフレア・ゴーストの写真は撮れないようです。
Super-Takumar 55mm F1.8は世代によってフレア・ゴーストの入りやすさが違います。とにかく虹色の輪を写したいのであれば、よく調べた上で希望のタイプを購入した方が良さそうです。
ちなみに僕が購入したのは後期型でアトムレンズが使われているとされるタイプ。ほどほどにフレア・ゴーストが楽しめればいいと思っています。
このカットはjpegの撮って出し。ブログ用にリサイズしたのみの画像です。
K-1mk2でSuper-Takumar 55mm F1.8などのM42レンズで撮影の場合、露出合わせは絞り込み測光になります。絞り込み測光は、使いたい絞り値に絞りを合わせた状態で露出を合わせて撮影すること。K-1mk2の場合はグリーンボタンを押せばそのときの絞り値、ISOに合わせて、シャッタースピードを自動で合わせてくれます。
個人的にはSuper-Takumar 55mm F1.8での撮影では、ほとんどは開放絞りで撮影したいので、ピントを合わせてグリーンボタンを押せばカメラが自動で適正露出に合わせてくれます。
また絞りをある程度絞って撮影したい場合は、開放状態でピントを合わせてから、絞り値を好みの値にセット。その状態でグリーンボタンを押して(測光して)シャッターを切ります。シャッタースピードはグリーンボタンを押したときにカメラが自動で設定してくれるので、必要があればシャッタースピードを変更して、明るさを調整することもできます。
ちょっと離れて遠景も開放で撮影してみました。周辺減光が強くありますね。周辺減光は、人によって好みがあると思いますが個人的には大好物。必要があれば現像ソフトでの調整ができるので、とくに問題はないかと思います。
河津桜と生搾りジュース。
河津桜は2月上旬から咲きはじめる桜です。静岡県伊豆半島の河津町が発祥とされ、観光地として有名です。河津川沿いには約850本の桜の木があり、例年は2月初旬から3月初旬までが開花時期とされています。ちょうど満開に近いときに行くことができたので、桜のトンネルなどとても綺麗な風景を堪能することができました。
河津桜の観光は人が多いものの、不快になるほどではありません。
河津桜を見にきたのですが、河津町の近く、東伊豆エリアはみかんの産地。屋台が出ていたので、みかんジュースをいただきました。ジュースの種類はいくつかあるのですが、選んだのは「はるか」の生搾りジュース。はるかはニューサマーオレンジと温州みかんの掛け合わせで、甘くほのかな酸味が美味しかったです。
楽しくて桜を撮り続ける。
なんでもかんでも開放で撮ればいいというものではありませんが、せっかくのオールドレンズ、開放ばっかりで撮ってしまいます。ですがSuper-Takumar 55mm F1.8は思ったよりも、ちゃんとしたレンズ(失礼!)で、グルグルしたり、コントラストが落ちて白くなったりはしません。RAWデータを調整しているとはいえ、発色も綺麗です。
桜のトンネルを見上げてみました。こういうカットだとSuper-Takumar 55mm F1.8は普通に写るようです。「標準の単焦点だなー」って思います。
河津桜は濃いピンク色の大きな花びらが特徴です。写真に写していて気持ちいいですね。
Super-Takumar 55mm F1.8はM42マウントのオールドレンズの中では定番のレンズです。K-1mk2でM42マウントのレンズを使う場合、マウントアダプターを使用して取り付けます。僕が使っているのは、RAYQUAL(レイクォール)のM42-PKというもの。某カメラ屋さんのポイントで購入しました。そのほかPENTAXの純正品で「PENTAX マウントアダプターK」という商品もあります。
少し絞ってます。たぶん5.6あたり。せっかくなのでモノクロ写真にしてみました。フィルム時代を思い出します。その当時はニコンを使っていました。
Super-Takumar 55mm F1.8(後期型)の基本的スペック。
- 焦点距離:55mm
- 最短撮影距離:0.45m
- 絞り開放:f/1.8
- 絞り羽根枚数:6枚
- フィルター径:49mm
*撮影では保護フィルターを装着しています。
出発は早めに。
東京を出たのは7時前。河津に着いたのは11時くらいでした。何よりも困ったのは駐車場。ちょうど一番混む時間帯で町内の駐車場はどこも満車。しかも空きにならない。仕方がないので、少し離れた河津バガテル公園の駐車場に車を停めました。車利用の場合は早めの出発がよさそうです。
Super-Takumar 55mm F1.8の感想。
河津桜が綺麗というのもありますが、やっぱり撮っていて楽しい。K-1mk2にSuper-Takumar 55mm F1.8をつけると、ミラーレスカメラに装着した時のような間伸びした感じがしない「一体感」があります。カッコいい。
似たような写真が続いてしまいましたが、それだけ楽しかったと思っていただければ幸いです。
中古のレンズ、特にオールドレンズは個体差も大きいです。購入の場合、中古専門店などでよく選んだ方が失敗は少ないと思います。
純正なのも安心。
M42といえばペンタックス。オールドレンズの母艦として純粋におすすめするのは難しいですが、やっぱり一眼レフで楽しむのは味があっていいですよ。
・・・オールドレンズを楽しむのであれば、まずはミラーレスカメラの方がいいかもですね。