K-1 MarkⅡで選択できる画面サイズは「AUTO」、「FF」、「APS-C」、「1:1」があります。
この「1:1」はいわゆる正方形で、真四角写真などとも言われている画面サイズです。
今回は、HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro LimitedをK-1 MarkⅡに装着。1:1のクロップを選び、真四角写真を楽しんでみました。
<目次>
K-1 MarkⅡで真四角写真。
K-1 MarkⅡではクロップすることで1:1の真四角写真を撮影することができます。
真四角写真は、中判のフィルムカメラではローライフレックスやハッセルなどに採用されているメジャーなフォーマットサイズ。「6×6(ろくろく)」などと呼ばれる正方形の画角です。
K-1 MarkⅡでのクロップ撮影では、ファインダー上に枠線が出て画角がわかるようになっています。1:1のクロップでは、長方形の左右を切るように縦に2本の枠線が出ます。
普段35mm判の画角で撮影していると違和感がありますが、撮りはじめると正方形という画角が新鮮に感じて楽しくなってきます。
K-1 MarkⅡの機能ダイヤルをCropにセットしておけば、設定ダイヤルを回すことで、「AUTO」、「FF」、「APS-C」、「1:1」をスムーズに切り替えることができます。
HD DA 35mmF2.8 Macro Limitedのように、FF(フルサイズ)でも条件つきで使えるようなレンズの場合、状況によって切り替えることができるのでとても便利です。
正方形の画角はついつい日の丸構図になりがちです。
意識して避けるようにフレーミングすることもありますが、日の丸構図が好きなので、そのままストレートに撮ることの方が多いように思います。
ちなみに正方形のクロップで撮影すると、DNG(RAW)でも正方形の写真として記録されます。
HD DA 35mmF2.8 Macro Limitedを「1:1」クロップで使う。
正方形の画角は難しいと思います。
理論的な話は他のブロガーの記事やYouTubeを見ていただくとして、個人的には、被写体に対してどこか一歩退がったものになりやすいように感じます。
長方形のように縦か横への広がりがないからでしょうか、「淡々と一点を見ている」そんな思いで撮っているように感じます。
正方形ですが、レコードやCDのジャケットで見慣れた画角です。
とくに写真で構成されたLPやCDジャケットは、その写真によってジャケ買いをすることもありました。
あまり聞かないような音楽に触れる機会にもなるで、ジャケ買いも良いものでした。
HD DA 35mmF2.8 Macro Limitedというレンズですが、マクロ域はもちろんのこと近距離から中距離までとても良く写るレンズだと思います。シャープになり過ぎず適度な柔らかさで被写体を捉えます。遠景での描写は、甘くなるという評判もあるとおり、それまでのレンジのような鮮明さが無くなってしまうこともあるようです。
あまり気したことはないのですが、遠景を撮る機会が多い場合はそれ用のレンズを持っておくのもいいかもしれません。
逆光など悪条件にも強い安定した描写をするHD DA 35mmF2.8 Macro Limited。ゴーストやフレアはほとんど現れず、パープルフリンジもほとんど出てきません。
また、「FF」、「APS-C」、「1:1」と使い勝手の良い焦点距離であり、マクロ撮影もできる優等生なレンズです。
まとめ。
前回の記事の撮影中に、正方形で撮影するのもいいかもと思ったことがきっかけです。
そのときはフルサイズで撮影するのが目的でしたので、正方形で撮影したのは一部。せっかくなので、その後、正方形をメインの撮影としてスナップしてみました。
撮影では保護フィルターを装着。引き出し式のフードは収納したまま撮影しています。
また、記事中の写真ですが、DNG(RAW)はキャプチャーワンで調整・書き出し。jpgはカスタムイメージ「ナチュラル」での撮って出し。両データ共にトリミングはなしで、ブログ用にリサイズのみしてあります。