雨の白駒の池・にゅうへ登山に行ってきました。しっとり潤った森と苔を目当ての登山です。多少の雨でも大丈夫なように、カメラは防塵防滴のPENTAX K-1 MarkⅡ、レンズは防滴のHD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WRです。雨の登山での、カメラとレンズの使い勝手もレビューしています。
こちらの続きです。
<目次>
雨の日の登山。
雨の降る日も山の表情の一つ。無理な登山は危険なので、豪雨の時はやめるべきですが、雨の日だけしか見られない景色も見たいものです。
白駒の池、にゅうは若い頃に歩いたことがある場所でした。登山道の様子はわかっていたので、雨の降り方次第では引き返すことも考えつつ進みます。
歩いているときは感じませんでしたが、思ったよりも暗かったです。ISO感度は上げ気味に設定していました。K-1 MarkⅡはダイナミックレンジも広いので、ISOが1600程度になっても画像の劣化は気になりませんでした。
胞子体を伸ばしているコケを撮影してみました。スギゴケでしょうか。図鑑をみても簡単にはわからないのが苔の世界。誰かに教えてもらわないと独学では難しそうです。
にゅうから下山。白駒の池を一周してみることにしました。
木道が整備され、苔が密集した場所を間近にみることができます。このあたりは「もののけの森」と呼ばれるエリアです。
白駒の池は苔の森として有名。日本蘚苔類学会より「日本の貴重な苔の森」として選ばれています。八ヶ岳には国内のコケの約4分の1の種類が自生しているそうです。
雨の登山で使うHD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR。
HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WRは防滴なので、多少の雨ならそれほど気にせずに撮影することができます。開放F値が暗めではありますが、持ち歩きやすいサイズと重さ(フードを付けて約463g)なので、登山では重宝するレンズです。
やっぱり防滴なのは安心感が違います。急にパラパラと雨の雫が落ちてきても慌てなくて大丈夫。落ち着いてカメラをしまうかの判断ができます。少しくらいならそのまま撮影続行。ズームで伸びた部分の水滴くらいは拭いた方がいいと思いますが、広角側28mmなら伸びる部分もないので手間はかかりません。ピント合わせでは鏡筒は伸び縮みしません。
広角側がとても使いやすく、ついつい28mmで撮ってしまいます。目についたものをサッと撮るのに便利な画角。開放f/3.5で撮影しても画質は良好。暗い森の中でもスナップ的に使えて便利だと思います。
青苔荘が見えてきました。白駒の池は周囲、約1.8km。40分程度で一周できます。
28mmでちょっと絞ったf/4〜f/5.6あたりが、なんだかいい感じ。絞り込んでパンフォーカス的に使うのも良いのですが、少しぼかすと雰囲気が出るように思います。ボケは柔らかくて好印象。
ついつい28mmを使いがちなので、意識してズーム中間で撮ってみました。この写真からはわかりにくいと思いますが、50mmあたりでも画質は良好。なんだか、堅実というか真面目なレンズです。
スペック的には広角側の焦点距離とF値が少し足りない、と思ってしまうレンズですが、コンパクトで軽いということを考えれば納得。それに防滴。むしろコストパフォーマスに優れたバランスの良いレンズだと思います。
撮影は全て手持ちです。同行者がいるので、あまり時間をかけずにスナップ的に撮っています。
画像はDNG(RAW)データをキャプチャーワンで調整・書き出し、トリミングはなし。ブログ用にリサイズしています。
まとめ。
2024年9月29日、日帰り。
歩きはじめは時折強くなる雨模様。
午後になり曇り時々小雨。
<コースタイム>
白駒の池駐車場(10:01)・・・(10:15)白駒の池・・・(12:11)にゅう・・・(14:18)青苔荘・・・(14:31)白駒の池・・・(14:52)白駒の池駐車場
足元が気になったのでスパッツを着けていました。着けた方がいいように思いますが、他の登山者の方々は未装着が多かったです。
中山の頂上や、高見石小屋にも行ってみようかと思いましたが、天候の回復を期待できなかったので、にゅうからピストンで戻りました。
そこそこ雨が降っていましたが思ったよりも登山者の数は多かったです。
にゅうの山頂は何も見えません。でも、なぜだか気分は良くて、雨の日に来た甲斐がありました。
ボディ、レンズとセットもありました。