蓼科山は標高2531mの八ヶ岳北部にある山。初心者でも登ることができ、日帰り登山も可能。日本百名山と新・花の百名山の一座として人気があります。
岩場の続くエリアもあり、難易度はそれほど高くないものの登りごたえのある山だと思います。大小の岩が続く広い山頂からは、八ヶ岳連峰や中央アルプス、南アルプスなど360度の眺望が楽しめました。
<目次>
- 7合目登山口駐車場を利用。
- 蓼科山登山でのトイレ。
- 7合目登山口から出発です。
- 蓼科山の穴場、天狗の路地。
- 岩場の急斜面になる登山道。
- 大小の岩が広がる蓼科山頂。
- 下りも気をつけて。
- 参考にした本。
- HD DFA 21mmF2.4ED Limitedを登山で使ってみた。
7合目登山口駐車場を利用。
蓼科山 7合目登山口駐車場を利用しました。
マップコード:816 125 160*06
駐車料金は無料。
中央道 諏訪ICから1時間30分くらいです。
車を停められるのは、7合目登山口にある鳥居周辺に20台くらい。また、登山口手前に40台程度停められる広めの駐車場があります。それぞれが満車になると路駐となります。路駐の場合はカーブなどの見通しの悪い場所を避けるなど、マナーを守っての利用となります。
蓼科山登山でのトイレ。
今回の蓼科山登山ルートにあるトイレは3箇所。
7合目登山口にある公衆トイレ利用するか、中腹にある蓼科山荘と山頂の蓼科山頂ヒュッテのトイレをお借りできます。山小屋のトイレはそれぞれ有料となります。
7合目登山口から出発です。
準備を整えたら、鳥居をくぐって登山開始です。
蓼科山 7合目登山口の標高は1900m。ここから山頂2531mまでの標高差は631m。山頂までの標準的なコースタイムは2時間23分(休憩なし)です。
7合目登山口からが頂上までの最短コースです。
鳥居に近くに登山届ポストがありました。
実際には、9時35分に登山開始。山頂のほぼ中央にある蓼科神社奥宮に12時12分に到着しました。登りで2時間37分(休憩含む)です。
<登山ルート>
蓼科山七合目登山口→馬返し→天狗の路地→将軍平(蓼科山荘)→蓼科山頂→蓼科神社奥宮→蓼科山山頂→将軍平(蓼科山荘)→馬返し→天狗の路地→蓼科山七合目登山口
コースタイムは3時間43分(休憩なし)、距離は4.6kmです。
*コースタイム等はヤマレコアプリを利用しています。
歩きはじめてすぐは霧が多く、幻想的な樹林帯を歩きます。水滴のついた樹々が美しい。
馬返しまでは緩めの樹林帯歩き。周囲の様子などを見ながら歩きます。
いつの間にか馬返しを通り過ぎ、徐々に登りがキツくなってきます。高い場所の葉は色付いていました。
蓼科山の穴場、天狗の路地。
是非立ち寄ってほしい天狗の路地。登山コースから道標を頼りにちょと入ると一面に開けた場所が待っています。
登りのときに寄ると雲海が広がっていました。これでも十分に素敵な景色です。
下りのときの寄ってみると、雲は晴れていて壮観な風景。ゴロゴロとした岩場が広がっているので適当なところに座ってしばらく眺めていました。
岩場の急斜面になる登山道。
蓼科山荘手前にある急登。小さい石がゴロゴロっとあって滑りやすいところです。登りよりも、集中力の切れた下りの方がズルッと滑って危なかったです。
蓼科山荘のある場所が将軍平。手拭いやピンバッジ、オリジナルTシャツなどが売っています。休憩がてらお土産を選ぶ人が多く混雑していました。写真は下りの人が少ない時に撮りました。トイレは200円で借りられます。
蓼科山荘を過ぎてはじまる岩場の登り。
途中に鎖場がありますが使わなくても登れました。
太陽がちょうど目線の先にきます。帽子(キャップ)をかぶっていたので大丈夫ですが、写真を撮るときには逆光になります。
とくに危ないと感じるような場所はないのですが、大小の岩をよじ登っていくので体力を使います。
森林限界を越えたあたりの岩場から、このルートの核心部がはじまります。初心者にとっては難所といえます。大きな岩もあり、斜度も急なので滑らないように注意が必要ですが、落ち着いて一つ一つの動作を丁寧に行えば問題ないと思います。手も使って登るので、取り付く前にストックはリュックに収納しておきました。手袋もあると便利です。
このあたりが最後の岩場です。
蓼科山は小、中学生の遠足に登られるとのことです・・・。妻は遠足で登ったそうですが、ぜんぜん覚えていないそうです。作文まで残っていたのに不思議なものですが、結局、登頂後も思い出せないとのこと...。
素晴らしい眺めと言いたいところですが、高所恐怖気味なのでかなりビビってます。
登りの最後に高度感のある場所を通過します。
最後の岩場を抜けると見える蓼科山頂ヒュッテ。これで一安心。
こちらもオリジナルグッズなどの販売があるので立ち寄ってみたいところ。冬季休業あり(要確認)。トイレは200円で借りられます。
大小の岩が広がる蓼科山頂。
山頂といっても蓼科山の山頂は広いので、見どころのポイントを周るのも一苦労。岩場なので移動も大変です。
蓼科山の山頂はフライパンのような形をしています。
まずは縁のような部分へ登り、山頂を示す標識と三角点を探します。
三角点ありました。地図看板の裏というか下に・・・。
探しても見つからなかったので諦めてしまおうかと思っていたのですが、こんなところにありました。
蓼科山の三角点は一等三角点になります。
これでやっと山頂に来たという実感が湧きます。
まず目に飛び込んできたのが八ヶ岳連峰の広がり。北横岳からググーっと赤岳などが続きます。みんなが撮りたくなるポイント。
フライパン型山頂の微妙に中心から外れたあたりに蓼科神社奥宮がありました。
それにしても広いのに歩きづらい。岩ゴロゴロだからしょうがないのですが、とても不思議な場所です。でもなんだかワクワクします。
登山の無事をお祈りしました。
山頂の様子がわかる写真も載せてみます。
一面の岩。ところどころで個人やグループの登山者が休憩中。
それにしても岩だらけ。
白樺湖を眺めながら昼食をいただきました。
小、中学生の遠足や、初心者も登れる山として紹介されている蓼科山。
歩行距離は短く、日帰り可能でルート上には2軒の山小屋もあります。岩場を登りきると2500mを越え、頂上からは360度の絶景が待っていました。さすがは百名山、素晴らしい山登りが体験できました。
下りも気をつけて。
傾きかけた陽の光に木々の葉がとても綺麗でした。
頂上を後にして下りはじめると、足元がおぼつかない。
とくに難所だった岩場をクリアすると気が緩むのか、もはや体力が残されていないのか、何度もズルと滑ってしまいます。そのうち何度かは尻もちもついたりして情けない姿を披露してしまいました。
筋トレ必要ですね。頑張ります。
参考にした本。
山小屋の灯
山というよりも、そこにある山小屋と主人、働く人たちに焦点をあてた本。この本では「私たちの北ヤツ」という章で、蓼科山荘を訪れています。
話は山小屋のこと、お酒にまつわること。それと朝ごはん、とろろ・・・。気になる方は読んでほしいところです。
写真は野川かさねさん。野川さんとのエピソードでは山を撮影するときの心持ちが垣間みえます。
山と渓谷社、小林百合子(著)、野川かさね(写真)
HD DFA 21mmF2.4ED Limitedを登山で使ってみた。
HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WRという広角レンズを今回の登山で使ってます。ボディはPENTAX K-1 MarkⅡ。フルサイズの21mmということで目の前の景色をダイナミックに写すことができます。
登山道の岩の迫力や、頂上からの雄大な風景はもちろん、樹木の隙間から差し込む光など、繊細な山のワンシーンを余すことなくその画角に収めてくれました。
単焦点1本で登山をとる場合、21mmは広角すぎるかなと思っていたのですが、特に不便を感じることもなかったので、また山に持ち出して見ようと思ってます。