三方分山(さんぽうぶんざん)は、富士五湖の一つである精進湖の湖畔からも登れる山。山梨県、標高は1422m。山頂やパノラマ台からは「子抱き富士」が見られることで有名。精進湖を手前に、富士山の側火山のひとつである大室山を抱きかかえているように見ることができます。
今回の登山は、精進湖近くにある登山道から三方分山に登り、パノラマ台までの稜線を歩くコース。残念ながら雲が晴れず「子抱き富士」は見られませんでしたが、秋の山歩きを楽しむことができました。
これが今回のベストショットです...。
PENTAX K-1 MarkⅡ + HD PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited
<目次>
- コースタイムなど。
- 駐車場。
- 登山口まで。
- いよいよ登山開始。
- 三方分山の山頂。
- 3箇所ある展望台。
- パノラマ台からも見られませんでした。
- 下山します。
- 見られたのは道の駅なるさわ。
- 参考にした本。
- 登山で使ったカメラ。
コースタイムなど。
精進湖北岸にある他手合浜駐車場に車をとめて、精進バス停から登山道に入ります。三方分山へ登り、精進峠、パノラマ台と歩いて下山。パノラマ台下のバス停に下山し駐車場へと戻ってくる周回コースです。
コースタイム
11月4日(月曜祝日)曇り
合計時間 6時間37分
歩行距離 8.9km
登り822m , 下り828m
県営精進湖他手合浜駐車場(8:32)→(8:51)諏訪神社→(9:34)阿難坂→(10:35)三方分山→(10:57)精進山→(11:45)精進湖展望台→(11:50)精進峠→(12:59)偉主山→(13:15)根子峠→(13:45)パノラマ台→(15:01)パノラマ台入口→(15:09)県営精進湖他手合浜駐車場
少しだけ日の差す時間もありました。
PENTAX K-1 MarkⅡ + HD PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited
多少のアップダウンはありますが、難所はありません。コース上にある展望台には柵などがないので、足元に注意が必要です。
トイレは駐車場にある公衆トイレを利用。コース上にはありません。
初心者の50代夫婦。どちらも高所に弱く怖がり。難所などのクリアには時間がかかります。写真撮影・休憩が多いのでコースタイムは標準よりもかなり遅くなっています。
駐車場。
県営精進湖他手合浜駐車場を利用しました。
ISO200 , 1/125s , f/5.6
県営精進湖他手合浜駐車場
(けんえいしょうじこたてごうはまちゅうしゃじょう)
住所:〒401-0336 山梨県南都留郡富士河口湖町精進364-1
マップコード:312 567 565*08
料金は無料。
30台程度が停められそうです。
地元の飲食店、宿泊施設があります。
道路の向かい側に公衆トイレがあります(協力金50円以上)。
PENTAX K-1 MarkⅡ + HD PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited
ISO200 , 1/125s , f/5.6
駐車場向かいの精進湖も子抱き富士の撮影スポットですが、富士山は見られませんでした。
PENTAX K-1 MarkⅡ + HD PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited
ISO200 , 1/1000s , f/5.6
他手合浜は湖のギリギリまで車で乗り入れることができます。富士山と精進湖を背景にできる撮影ポイント。晴れていれば、良い記念写真が撮れそうです。
*車高の低い車はスタックなどに注意が必要です。
登山口まで。
ISO200 , 1/100s , f/5.6
他手合浜駐車場に車と停めたら湖畔沿いの道を歩き、登山口へ向かいます。目印は精進バス停近くにある「かどや」。ここを曲がって精進集落を通り、道なりに歩くとそのまま登山道になります。
ISO200 , 1/30s , f/4
精進集落の道沿いにある村社諏訪神社。修繕工事をしているようでした。
ISO200 , 1/30s , f/4
神社にある国の天然記念物に指定されている精進の大杉。大きくて写真にはまったく収まりません。なのでその足元をパチリ。樹高は約40m、樹齢は1200年以上だそう。
いよいよ登山開始。
ISO400 , 1/60 , f/4
道はいつの間にか登山道へ。いくつかの堰堤を、前を通ったり横を登ったりしながら越えていきます。
ISO400 , 1/30s , f/4.5
昔の駿河国と甲斐国を結ぶ街道の一つ中道往還(なかみちおうかん)。交易や戦などで歩かれたそう。その名残なのか、ところどころで石が積まれていた跡が見られました。
ISO200 , 1/100s , f/4
暗かった道も徐々に明るくなってきました。このあたりの道は多少の勾配はあるものの、緩やかな山歩きです。
ISO200 , 1/80s , f/5.6
阿難坂の分岐につきました。ここまで1時間くらい。
ISO200 , 1/60s , f/4
廃仏毀釈や風化など様々な原因がありますが、傷んだお地蔵さんはちょっと寂しく思います。
どなたか優しい人がいたようですね。
ISO200 , 1/125s , f/5.6
ときどき晴れ間が差すので、もしかしたら子抱き富士を見られるかもと期待してしまいます。
ISO200 , 1/1000s , f/3.2
枝の隙間からは精進湖が見えていました。しかし富士山は見られません。
ISO200 , 1/125s , f/2.8
急な斜面もあったりします。
ISO200 , 1/500s , f/4
三方分山が見えています。
ISO200 , 1/400s , f/4
紅葉を見ることもできましたが、ちょっとムラのある色付きで今年はハズレだったよう。
いつまでも暑さが続いた年でしたが、秋らしさを感じられないのは残念ですね。
ISO200 , 1/125s , f/4
もちろん急な登りもありました。
ISO200 , 1/100s , f/8
山頂間近。低い笹が生い茂っています。
三方分山の山頂。
ISO200 , 1/1600s , f/2.8
三方分山の頂上につきました。標高1422m、山梨百名山。
山頂は木々が立ち並んでいて、広いなだらかな場所です。
さっそく記念撮影をしようかと思いましたが、山頂を示す標識が3つほどあってどれにしようか迷います。
ISO200 , 1/1000s , f/2.8
味わいのあるこれですかね〜。
ISO200 , 1/2000s , f/2.8
晴れるのを期待していましたが、雲はかかったまま。富士山は見えません。
三方分山からの見晴らしはパノラマ台ほどではないと聞いていたのですが、見られないのはちょっと・・・。
ISO200 , 1/640s , f/2.8
ここから先、精進山を通って精進峠へ。
ISO200 , 1/640s , f/2
少し歩くと精進山の山頂。ここには三角点と小さな祠がありました。
ISO200 , 1/400s , f/2.8
精進山の三角点は三等三角点。基準点名 は「西ノ入」で標高1408.9m。
ISO200 , 1/1600s , f/2.8
ちょっと小高い岩の上にある祠。社名などは見当たりませんでした。
3箇所ある展望台。
ISO200 , 1/400s , f/2.8
三方分山(精進山)から精進峠までの間には、精進湖と子抱き富士を見られる展望台がありました。
ここは精進峠手前の展望台。ちょっと高いところの枝に小さく標識があるだけで、なかなか気づけません。
ISO200 , 1/5000s , f/2.8
展望地からの眺めが上の写真。
精進湖と大室山は見えています。恥ずかしがり屋の富士山は相変わらず雲の中。一瞬でも良いのでその姿を見せてはくれませんかね…。
ISO200 , 1/40s , f/8
展望地を過ぎると精進峠です。分岐になっていて、下れば精進湖へ。
分岐の写真を撮り忘れてしまいました。
登山道は適度に登って下り、岩場などが続きます。
ISO200 , 1/6500s , f/2.8
登山道の右側、ちょっとした踏み跡に気がつきました。目印は大きな岩。少し上がったところに、南アルプスが見られるはずの展望地がありました。
こちらも残念ながら手前の山しか見られず、南アルプスは雲の中。残念。
PENTAX K-1 MarkⅡ + HD PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited
ISO200 , 1/1600s , f/4
自宅に帰って調べたところ、三方分山からパノラマ台までにある展望台は3箇所あるようです。
三方分山から精進峠までの間に、精進湖と子抱き富士が見られる展望台が2箇所。
偉主山の手前に、富士山とは反対方向に南アルプスを見られる展望台が1箇所あります。
今回の山行では1箇所目の展望地には気がつかず、素通りしてしまいました。
ただ、どの展望台にも柵などはありません。危険を感じるほどの悪い足場ではありませんが、地図には載っていないようなので、自己責任の場所のようです。
ISO200 , 1/500s , f/2.8
南アルプスが見られる展望地は偉主山の手前200mくらいです。
もしかしたら、他にも展望台があるかもしれません。
パノラマ台からも見られませんでした。
ISO200 , 1/500s , f/2.8
根子峠の分岐です。
パノラマ台へはここから往復。戻ってきたら精進湖の方へ下ります。
ISO200 , 1/40s , f/8
綺麗な秋色になっている場所もちらほら。
ISO200 , 1/160s , f/2.8
標石には 「御料局」 と書かれていました。文字が消えかかっていたものが三方分山の山頂にもあって、何かと思って調べてみました。
御料局(ごりょうきょく)は皇室の所有する御料林の管理をしていたところだそう。戦後に再編などがおこなわれ、現在は国有林となっているようです。
ISO200 , 1/800s , f/8
パノラマ台に到着しました。
・・・・・・富士山も大室山も雲の中。子抱き富士は見ることができませんでした。
雲がどんどん形を変えていくので、晴れる瞬間があるのではないかとしばらく待ってみたのですが結果は変わりません。
また次の機会に。
ISO200 , 1/6500s , f/5.6
パノラマ台からは本栖湖も見えていました。
カメラも記念撮影。
下山します。
ISO200 , 1/500s , f/8
パノラマ台からは根子峠の分岐へ戻り、精進湖へと下っていきます。登山道はよく整備されていますが、落ち葉や浮石で滑らないように気をつけました。
ISO200 , 1/320s , f/8
途中には切り株で作られた椅子のある展望地があります。
ISO200 , 1/500s , f/8
ここからも晴れてさえいれば・・・。
ISO200 , 1/125s , f/9
手前の精進湖は見えているのですけどね。
ISO200 , 1/30s , f/4
パノラマ台からはのんびり歩いて1時間くらい。休憩しながら下山してきました。
湖畔沿いの道を歩いて駐車場へと戻ります。
お疲れ様でした。
見られたのは道の駅なるさわ。
ISO200 , 1/500s , f/8
帰りの高速に乗る前に、道の駅なるさわに寄ってみました。
一般道を運転している時から見えていました。富士山が。
もう、子抱き富士なんてどうでもよくて、とにかく富士山が見たいという気持ちになっていたので、とにかく見られてよかった。
ISO200 , 1/250s , f/8
富士山と大室山、間にある側火山も見ることができました。三方分山から正面に見られる並びを、ここでは横から見られます。
ですが、大室山はあっという間に雲の中へ。
ISO400 , 1/400s , f/5.6
道の駅なるさわにある展望台の上から眺めていました。
自然探索路内(有料100円)にある展望台です。
参考にした本。
参考にしたのは「山と渓谷社 分県登山ガイド14 山梨県の山」。
他にも竜ヶ岳など富士山の周りの山々の登山ルートも載っています。山に行きたい、でも行きたい山がわからないというときなどは本があると便利です。
登山で使ったカメラ。
今回の登山で使ったカメラはPENTAX K-1 MarkⅡ、レンズはHD PENTAX-FA 43mmF1.9 Limitedです。単焦点の標準レンズ。子抱き富士を撮影するならベストな画角だと予想して持っていきました。正解は分からずじまいでしたが、35mmレンズぐらいの方がぴったりだったかもしれません。
もし画角に収まらなかったとしても、それはそれで、どうフレーミングするかというのも面白いと思います。ガチガチの風景写真ではないので、その辺は柔軟に考えています。