筑波山の標高は877m。標高が最も低い日本百名山として有名です。登山道は整備されており、ケーブルカー、ロープウェイも利用できます。頂上には茶屋などもあるので初心者でも安心して登ることができます。
今回は白雲橋コースから登り、女体山、男体山と山頂を巡ります。その後は御幸ヶ原コースから筑波山神社へ下山しました。
<目次>
- コースタイムなど。
- 筑波山神社駐車場を利用。
- 白雲橋コースで登ります。
- 筑波山の奇岩群など。
- 筑波山(女体山)山頂。
- 御幸ヶ原とコマ展望台。
- パワースポットの立身石。
- 男体山の山頂。
- 御幸ヶ原コースで下山。
- 筑波山の御朱印。
- カメラとレンズ。
コースタイムなど。
12月26日(木)晴れ
合計時間6時間18分(休憩含む)
歩行距離 7.2km・登り774m
<コースタイム>
筑波山神社駐車場(8:33)→(8:39)筑波山神社→(8:49)白雲橋登山口→(8:59)迎場分岐→(10:11)BENKEI HUT→(11:05)筑波山(女体山)山頂→(11:48)御幸ヶ原→(12:36)筑波男体山→(13:03)筑波山頂駅→(14:33)筑波山神社→(14:52)筑波山神社駐車場
難所は特にありません。
トイレは登り始める前に筑波山神社でお借りしました。山頂では、ケーブルカーの筑波山頂駅の近くにある公衆トイレを利用しました。
*筑波山神社のトイレではマナー喚起がされていました。目に余る悪質な行為などが見受けられるようです。そして場合によっては閉鎖されるとのこと。
マナーが悪いのは登山者だけという訳ではないようですが、登山者にとってトイレはあるだけでとても助かります。マナーを守るのはもちろんのこと、維持管理をされている方達のことも考えて使わせていただきたいと思います。
初心者の50代夫婦。どちらも高所に弱く怖がり。難所などのクリアには時間がかかります。写真撮影・休憩が多いのでコースタイムは標準よりもかなり遅いと思います。
筑波山神社駐車場を利用。
車は登山口へのアクセスに便利な筑波山神社駐車場へ停めることができました。この日は年末の平日だったので、全体的に空いていたようです。8時35分で駐車スペースにはまだまだ余裕がありました。
筑波山神社の住所:〒300-4352 茨城県つくば市筑波1番地1
入力したマップコード:123 477 072*85
近隣には他にも市営有料駐車場や民間の駐車場も多くあります。
白雲橋コースで登ります。
駐車場から筑波山神社を通り、白雲橋コースの登山口へ。
鳥居をくぐると、しばらくは歩きやすい道が続きます。
白雲橋コースと迎場コースの分岐にきました。ここでは左の白雲橋コースへ。このあたりから登山道らしい険しい道になっていきます。
足元に注意して登っていきます。難所はないのですが、登山道なので過信はしない方がいいでしょう。木の根や浮石などもあります。
白い蛇が棲んでいるという白蛇弁天です。この白蛇を見かけると財をなすとのこと。ひょっこり顔を出したりしないかなぁー、と欲まみれでキョロキョロ。もちろん気配すら感じられませんでした……。
途中に小さな祠などもあったりして寄り道をしながら登っていきます。
登山口から1時間30分くらいでBENKEI HUTに到着。「弁慶茶屋跡」に建てられた綺麗な休憩小屋です。ここからはロープウェイの鉄塔とケーブルが見えていました。
ここを過ぎると奇岩群がはじまります。
筑波山の奇岩群など。
はじめにあるのは弁慶七戻り。頭上の岩が落ちてきそうで七戻りしたということですが、くぐると何かいいことありそうって思えたのはポジティブ過ぎますかね。ほんとは怖がりなんですが・・・。
高天原(たかまがはら)とは日本神話で多くの神々が御座す「天上の世界」のこと。つまりこの先は神様がいらっしゃる場所。そんな神聖な場所に行っても良いのだろうかと思いつつ階段を登ります。
階段を登ると天照大神を祀る稲村神社のお社が鎮座されておりました。せっかくなのでお詣りをさせていただきます。
吹く風が爽やかな見晴らしの良い場所にあるお社ですが、少々樹木の枝が景観を遮っています。写真には不向きな場所でもありました。
途中にはちょっとした鎖場もありましたが、使わなくても歩けました。
出てゆく船と入ってくる船が並んでいるように見える出船入船。御神徳は、航路の安全を守る神とのこと。
それぞれの岩には案内板が設置されていて、一つ一つの岩をちゃんと見ていくとかなり時間がかかってしまいます。個人的にとても興味があるのですが、下山のことを考えると選びながら見ていく感じです。
枝越しに女体山の山頂が見えてきました。
北斗岩と月読尊を祀る小原木神社。
山頂にはまだ距離がある場所なのですが、登山道渋滞ポイントの看板が立っていました。前回来たときは女体山の登頂待ちの列が長過ぎて山頂を諦めたのですが、こんなところから渋滞がはじまるのなら諦めてよかったと思うほどです。混雑が予想される日の登山には慎重になった方が良さそうです。
筑波山(女体山)山頂。
この日は登山渋滞もなく、山頂へ到着。まずは天の浮橋を渡ります。天の浮橋とは日本神話において天と地を繋ぐ橋のこと。この橋の上からイザナギとイザナミが天沼矛を使って日本国を作ったとされています。
筑波山の山頂碑。「西の富士、東の筑波」と呼ばれる名峰筑波山。標高は877mで日本百名山の中で最も低い山。ケーブルカーを使わずに無事に登頂できました。
↑上の写真にある岩には普段は登れるようですが、この日は年末で正月に向けてなのか柵がつくられ入れないようになっていました。それにしても低山とは思えない素晴らしい眺め。
足元には一等三角点、点名:筑波山がありました。
こちらが女体山御本殿。登山へのお礼と安全を祈願しました。
ということで、このあとは御幸ヶ原から男体山を目指します。
御幸ヶ原とコマ展望台。
御幸ヶ原までの間にあるガマ石。たしかにカエルに見えますね。
御幸ヶ原に到着。広い鞍部には数軒の茶屋やコマ展望台、ケーブルカーの筑波山頂駅などがあります。そしてその先にあるのが男体山。
コマ展望台へ登ってみました。ちなみに入場は無料。1階の売店と2階のレストランフロアを通って屋上の展望台へあがります。展望台からは360°のパノラマが広がります。遠くに霞ヶ浦が見えていました。
さっきまでいた女体山方向の景色。
北側方向を見たところ。宇都宮などがある方向でしょうか。遠くには日光あたりの山々があるようですが霞んでいてよくわかりませんでした。
パワースポットの立身石。
御幸ヶ原の端にある公衆トイレに立ち寄ったあとは、男体山の山頂へ向かいます。
山頂へは自然研究路から立身石を経由して登ります。まずは山頂方向への道標を通り過ぎて左の自然研究路へ進みます。
自然研究路の名物(?)、覆い被さる木をくぐります。
御海の入口に来ました。御海(みうみ)は、霊水が湧く巨岩が積み重なった岩穴のある場所とのこと。ロープはあるものの5、6mの崖を降る必要があるとか、枯葉などで道が不明瞭になっているなどの情報(未確認)がありました。一般のルートではないようで、ロープがかけられていたので行くのはやめておきました。
*自己責任でロープを外して見に行く方もいるようです。水はほとんど湧いていない、道迷いもあるとのことなので、無理をして行かなくてよかったです。
次に着いたのが立身石(りっしんせき)です。左にある石段から登ることができます。
そしてここからの眺めが最高。霞ヶ浦から遠くの山々、スカイツリーや東京タワー、そして富士山も見えるそう。この日は全体に霞んでいたので、その辺りはよく見えませんでしたが、それでも感動の大パノラマ。岩の先に立つことができれば、さらに景色を堪能できたと思うのですが、高所恐怖症なのでとても先の方へはいけませんでした......。
立身石は展望台のほか、下に降りて正面からも見ることもできます。
その昔、浄土真宗の開祖である親鸞聖人が念仏を唱え、餓鬼を救済したという言い伝えが残る場所。また、間宮林蔵が少年時代に立身出世を祈願し、後に樺太探検の偉業を成し遂げたことで鎮座石から立身石と呼ばれるようになったとも言われていようです。
ということで石というより巨大な岩のような立身石の前に立ってみると、とてもパワーを感じられるように思えるのでした。
立身石がある場所からしばらく歩くと、男体山頂へ向かう分岐になります。左に進むとそのまま自然研究路。真っ直ぐに進んでから右に曲がって登って行くと山頂方向です。
白い建物が見えてくれば、すぐに山頂です。
男体山の山頂。
まずは男体山御本殿でお詣り。
2段になっている展望スペースで景色を堪能。
それにしても素晴らしい眺め。
遠方は霞んでよくわからないですが、それはまた次回に期待します。
いつまでも眺めていたくなる景色ですが、そろそろ下山します。
この日は山頂の社務所は閉まっていました。
下りは道標に従い御幸ヶ原へ。登ってくる人も多い道なので譲り合いながら下ります。
御幸ヶ原コースで下山。
御幸ヶ原でトイレ休憩などをしたあとは、御幸ヶ原コースで下山です。こちらは白雲橋コースよりも整備されているのですが、それでも登山道。階段が長く続く下りは気を抜くと落ち葉などで滑ってしまいそうです。
階段だけでなく、こんな石がゴロゴロの場所もありました。
下山をはじめて40分くらい。御幸ヶ原コースにも真新しい休憩小屋がありました。
休憩小屋のMINANO HUTの目の前はケーブルカーが通るようですが、しばらく待っても来ないので下山します。
鳥居をくぐって無事に下山です。
筑波山神社で登山のお礼と詣りをしました。
お疲れさまでした。
筑波山の御朱印。
下山した時に筑波山神社の社務所が開いていたので、それぞれの御朱印をいただきました。
女体山と男体山の御朱印は社務所で聞かれるので、登ってお詣りをした旨を伝えると「登拝」の御朱印をいただけます。登ってない場合は「遥拝」の御朱印になるそうです。書き置きの御朱印なので、自宅に戻って御朱印帳へ貼りました。
カメラとレンズ。
筑波山の登山で使ったカメラはPENTAX K-5、レンズはHD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limitedです。自分の持っている機材では小型軽量の組み合わせ。35ミリ判換算で23mmの広角レンズなので、見えた景色をそのまま写し撮れる画角です。奇岩など大きなものを撮るときに被写体全体をフレームに収められるので便利でした。