杓子山は標高1598mの山梨県の山。富士吉田市、都留市、忍野村の境界にあり、山頂からは遮るものが何もない美しい富士山を見ることができます。車を不動湯にある駐車場に停め、大権首(おおざす)峠を経由して山頂へ。絶景富士山を堪能したあとは尾根コースを利用して下山しました。

<目次>
コースタイムなど。
杓子山(しゃくしやま)
標高1598m・山梨県
2月9日(日)晴れ [日帰り]
合計時間5時間25分(休憩含む)
歩行距離 7.3km
累計標高差:665m
<コースタイム>
不動湯(8:40)→(10:11)大権首峠→(11:08)杓子山(11:41)→(13:10)鉄塔→(14:04)不動湯

難所は特にありません。山頂すぐの急斜面には雪が残っており、下山時にチェンスパなどの滑り止めがないと危険と思われる場所がありました。滑り止めがない場合や、不安を感じるようであれば往路を戻る方が良いと思います。
初心者の50代夫婦。基本的に車利用の日帰り登山です。どちらも高所に弱く怖がりで、難所などのクリアには時間がかかります。写真撮影・休憩が多いのでコースタイムは標準よりもかなり遅いと思います。
トイレ。
駐車場や登山口周辺、ルート上にトイレはありません。冬季だからなのか、事前のリサーチであったはずの仮設トイレもありませんでした。
近隣のコンビニなどで用は済ませておく必要があります。

自分たちが利用したのは明見湖(あすみこ)公園のトイレ。高速出口と不動湯の間にある公園です。ここは蓮池とも呼ばれているそうで、シーズンになれば蓮の花が綺麗に咲くようです。駐車場やトイレは無料ですが、近隣に住宅があるのでなるべく静かに行動しましました。

明見湖は蓮池とも呼ばれています。花のシーズンは賑わいそう。カワセミもいるとか。
この日湖面は凍っていて、花もカワセミも見られませんでした。
駐車場。
駐車場は不動湯の駐車場を利用させていただきました。
到着時には登山者用のP5はすでに満車状態。P5のすぐ上には貯木場という広い場所があったので、不動湯の受付の方に利用しても良いかと尋ねたところ、P4の空いているところに停めてもよいとのことで、そちらを利用させていただきました。
*貯木場は以前、臨時駐車場P1として利用されたことがあるとの情報がありました。
*不動湯の方のご好意で停めさせていただきました。いつでも利用できるかは分かりません。P5以外に停める場合は必ず受付の方に確認してください。

そして背後には富士山が見えてます。
不動湯 駐車場(P5)
登山者が利用できるのはP5です。収容台数は5〜6台。

停められない場合は鳥居地峠から登る予定でした。
鳥居地峠駐車場には5台程度の駐車スペースがあり、路肩にも停められるようです。トイレはありません。
グーグルによると、不動湯から鳥居地峠駐車場までは車で12分(3.4km)の距離になります。
富士山好展望。

高速を降りて忍野村あたりに入ると、雄大な富士山が景色の背景を飾ります。なんだかもう山に登る必要もないくらいの圧倒的富士山。この辺りに住んでいる人にとってこれが当たり前の風景だとすると、それはもう羨ましい限りです。
駐車場からも、そして登りはじめてからも富士山は見えていました。

登りで使ったのは「軽(soft)コース」。「杓子山沢コース」という表記も見ました。大権首峠までは、ところどころ舗装箇所のある整地された道を歩きます。

日陰になる場所には雪が残っていました。車の通った跡があります。

ゲート前にやってきました。
グーグルマップで杓子山駐車場と入力して案内されるのはこの場所。不動湯からは対向車が来るとすれ違いは難しいと思います。道はそこまで荒れていないので、車高の低い車でなければ通れそう(それなりに凹みはあります)。駐車スペースは5台くらい。転回スペースを考えて停めた方がいいでしょう。今回は下山するルートの関係でこちらには停めませんでした。
ちなみに、ストリートビューで見えていた仮設トイレはありませんでした。
*冬季のため撤去しているのかもしれません。

顔アートに癒されつつ先へ進みます。

雪面がキラキラと光ってとても綺麗です。一面雪に覆われた雪山ほどではありませんが、雪の輝きに惹きつけられます。

なんでもない落ち葉を撮ってみたり......。

天候に恵まれ、雲ひとつない青空に映える富士山。富士山が綺麗に見える場所には「ビュースポット」の標識が建てられています。


ゲート前にもありましたが、ビュースポットにある切り株(丸太の輪切り)に顔アートがありました。なんだかセンスあるなぁ。同じ人が作ったのでしょうか。

とても気持ちの良い日差しです。

登山道からは富士山だけでなく、富士吉田市の街並みのほか南アルプスが見えていました。

ザクザクいう足元の雪。
大権首峠からの急登。

大権首峠にやってきました。山頂までは30分だそうです。途中、おやつ休憩をしたりで自分たちは50分ほどかかりました。

ここからは林道をはずれ、傾斜のキツイ登山道になります。

反対側には高座山方向への道があります。鳥居地峠から登る場合は、こちらから来ることになります。

ところどころ雪があるものの、ほとんど気にする必要はない程度です。ドロドロだったら嫌だなと思っていましたが、乾いた道が続きます。

大権首峠から山頂までの間でも富士山は見えています。
杓子山から見る富士山には、宝永火口や側火山の膨らみが少しだけ見えていました。茶色の部分は北富士演習場のようです。

周囲の木々が開けて最後の急登を登れば、目指す山頂はすぐそこです。
杓子山の山頂。

やってきました杓子山の山頂です。ポップなロゴが可愛い天空の鐘は、ちょっと恥ずかしくて鳴らせませんでした。
後から来た登山者が鳴らしましたが、けっこう大きな音が響きますよ。

遮るものがない富士山の絶景です。はー、美しい。

山頂部分を拡大してみました。
吉田口の登山道がはっきりと分かります。山頂からのギザギザの筋は物資運搬用のブルドーザーが通るブル道。その下の規則正しいギザギザは吉田口下山道です。
画像を拡大してますが、肉眼でもはっきりとわかるほどでした。

富士山の左側に見えているのは山中湖。手前には忍野村が見えているようです。

右側には途中からも見えていた富士吉田の街並みと南アルプス。写真では分かりづらいですが、小さく河口湖も見えていました。
そのほか、山頂は360度ビューでどこをみても清々しさ満点の気持ちよさ。

山頂には三等三角点(点名:空音沢)がありました。

年季の入った山頂標識もありました。
山頂にはテーブルとベンチが4セットほど設置されていますが、それほど広いというわけでもありません。他の登山者さんと相席になったベンチで挨拶しつつ、お昼休憩としました。
絶景パノラマコース。

山頂からの光景を楽しみ空腹を満たしたあとは、絶景パノラマコースで下山します。道標を見ればわかるとおり、杓子山の尾根道を歩きます。
さてさてどんな絶景が待っているのやら。

山頂からすぐの絶景パノラマコースは見るからに雪のある急降下だったのでチェンスパを装着しました。雪はそれほど深くないようなのでスパッツはなし。3シーズンの登山靴ですが、寒さは感じませんでした。

山頂からすぐの急斜面を下から見上げたところ。写真だとあまり伝わりませんが、それなりに傾斜が強くてチェンスパなどの滑り止めがないと歩きたくない場所だと思います。

気温は温度計で8℃くらいを指してました。朝はもう少し寒かったように思いますが、凍えるような寒さではありませんでした。

絶景パノラマコースは、急斜面がところどころにある起伏のある尾根道です。徐々に高度を下げていきますが、左右は深く落ち込んでいる場所もあるので、道を外れると危険です。
で、その絶景ですがビューポイントとされている場所以外は木々に遮られ、富士山を含めた周囲の風景は見られるものの、写真を撮るようなものではありません。とはいえ、歩いていて気持ちのいい尾根道には変わりないのでお勧めしておきます。

なぜか写真だと大したことのないように見える道ですが、なかなかの下りです。
慣れた登山者ならばこの程度では滑り止めは必要ないのかもしれません。でも自分たちのようなへなちょこ登山者にはチェンスパはお守り以上に心理的安心感もあるので装着していて損はありません。

眺望スポットなので、景色を確認。

山頂から標高を下げてきたせいなのか、迫ってくるような迫力はなくなりましたがそれでも素晴らしい富士山の眺めがありました。

かなり下ってきたと思いましたが、落ち葉と残雪で道が不明瞭な場所もところどころに出てきます。ロープも張られていましたが、これはどうやら登山ルートを外れないためのもののよう。滑らないように注意は必要ですが、それほど危ないところはありませんでした。

富士山と反対側、下山方向に対して右手には、三つ峠山(1785m)が見えていました。

気持ちの良い尾根道もそろそろ終盤。

このコースのランドマークである鉄塔にやってきました。山頂からは1時間20分。ここから不動湯までは1時間ほどかかりました。

鉄塔といえば「結界写真」です。なるべく真下、塔の中心から見上げて撮影してみました。

鉄塔から少し歩いたところにあるビュースポットからの富士山です。山頂付近に雲の取り巻きが現れはじめました。

分岐にくれば尾根道歩きも終わりで、樹林帯を不動湯の方へ下ります。手書きの道標があって分かりやすいです。ありがたいですね。

そのまま道なりに進めば不動湯からすぐの、今歩いてきた中強度コース(尾根)と軽(soft)コースとの分岐に戻ります。

駐車場の上に戻ってきました。
杓子山の山頂からだけでなく、登りも下りも富士山の好展望が続くので写真を撮ってばかりの山行となりました。晴天にも恵まれたので尚更の絶景富士山です。
杓子山に登ったはずなのに、富士山ばかりの記憶になってしまいますが、まぁ、それも仕方のないことでしょう。とても気持ちの良い登山でした。
雪がある状況では安易に初心者でも登れるとは言いづらいですが、チェンスパなどの滑り止めがあれば問題ないかと思います。公共交通機関ではアプローチしづらいところですが、お勧めの山だと思います。
おつかれさまでした。
温度計を持っていたときに写っていたのはミレーのウール インナーグローブⅡです。メリノウール 100%で、手の平部分にはシリコンの滑り止め付き。「M」字のパターンなのはちょっと気になりますがカメラもスマホも持ちやすいです。親指、中指、人差し指はタッチパネルの操作が可能な仕様になっています。男女兼用。自分はMサイズを着用しています。
秋になってからの登山で着用中。薄手なのに思ったよりも暖かいです。寒い場合に備えて、重ねて着用するためのグローブも持っていきます。