どこかの風景

うつろいゆく日々の記録。

三毳山へカタクリの花を見に登山へ行ってきた。

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山野草の花が咲く季節になりました。暖かな春の陽気に誘われて、栃木県にある三毳山へカタクリの花を見に行ってきました。

三毳山のカタクリの花

三毳山は栃木県にある低山。最高峰は青竜ヶ岳で標高は229mとなっています。花の山として有名で、カタクリの群生地は栃木県で最大級の広さを誇ります。ハイキングコースが複数整備されているので老若男女に人気の山。東北自動車道、佐野SAに近く、佐野SAのスマートIC、佐野藤岡ICの利用でアクセスも容易、駐車場も整備されています。

 

<目次>

 

コースタイムなど。

三毳山(みかもやま)

標高229m

栃木県 

新・花の百名山、栃木百名山

 

3月23日(日)晴れ [日帰り] 
合計時間5時間03分(休憩含)

歩行距離 9.3km

累計標高差:489 m(登り・下りとも同じ)

 

<コースタイム>

万葉自然公園かたくりの里 駐車場(8:20)→(8:40)みかも山西口[みかもハーブ園]→(10:20)中岳→(10:33)三毳神社奥宮→(10:47)中岳→(10:54)かたくり群生地→(11:31)みかも山東(12:42)三毳山山頂[青竜ヶ岳]→(13:23)万葉自然公園かたくりの里 駐車場

三毳山登山ルートマップ


<コース状況・難所など>

難所は特にありません。

青竜ヶ岳山頂から万葉自然公園かたくりの里への下りは、急斜面のところに落ち葉が積もっていて階段がわかりづらくなっていました。そのためとても滑りやすくなっているので注意が必要です。

 

初心者の50代夫婦。基本的に日帰りマイカー利用の登山です。どちらも高所に弱く怖がり。難所などのクリアには時間がかかります。写真撮影・休憩が多いのでコースタイムは標準よりもかなり遅いと思います。

 

駐車場。

万葉自然公園かたくりの里管理センター。
駐車場は建物の道路側と奥。道路を挟んだ向かいにもありました。

万葉自然公園かたくりの里の駐車場を利用しました。この他にも、三毳山周辺には東、西、南の3か所に駐車場があります。東口の駐車場は混雑しやすいそうです。

万葉自然公園かたくりの里管理センター 

  • 〒327-0812 栃木県佐野市町谷町112−1
  • マップコード:64 556 455*35

 

トイレ。

トイレは各駐車場、公園入口の近くにあります。また、山を登った稜線上にある休憩所にも併設されています。事前に公園地図などを入手しておけば困ることはないと思います。

 

*トイレや駐車場の情報は登山時のもので、変更されている場合もあります。詳細などはHP等で確認してください。

 

ハーブ園にあるミモザの花。

万葉自然公園かたくりの里の駐車場に車を停め、ぐるっと歩いて西口にあるみかもハーブ園にやってきました。こちらでは、ミモザの木がちょうど花の盛りで黄色く一際目立っていました。

 

とても爽やかな黄色の花が風になびいていました。

 

こちらはレンギョウ。まだまだこれからですね。

 

舗装路沿いのレンギョウは満開にはまだ時間がかかりそうです。ここから登山道に入り稜線にでて中岳へ向かいます。

 

中岳へ向かう。

歩きやすいように階段化されていますが、傾斜のキツいところが多くありました。低山ですが、それほど甘くはありません。

 

稜線上へ出てからもアップダウンを繰り返します。風が吹くと気持ちがいい。

 

三毳山にはところどころに見どころもあり、ここは花籠岩(はなかごいわ)と呼ばれるポイント。この岩の上で僧が五穀豊穣、村内安穏を祈願していたところ村民が花籠を競って捧げた場所だそうです。

 

花籠岩の上からは、手前に東北自動車道、右中程に佐野SAが見えていました。

この日は霞がひどくてあまり遠くは見られませんでした。

 

中岳山頂から三毳神社奥宮へ。

みかもハーブ園から1時間40分ほどかけて中岳に着きました。ちょっと時間をかけすぎかなと思えるほどゆっくりです。

 

山頂にはベンチこそあるものの、あまり広くはありません。中岳に登る手前にある山頂広場には東屋とトイレもあるのでそちらで休憩をとってから中岳にきました。

中岳があるのは三毳山の山体のほぼ中央。二等三角点も設置されています。

 

中岳と三毳神社の間には大きく開けた場所がありました。パラグライダーの飛び出し地点のようです。晴れていれば、かなり遠くまで見られるようです。

 

こちらは、蝋燭岩。ろうそくの炎のように見えるからだそうです。なんだか筑波山の岩場を思い出します。

 

三毳神社の奥宮に到着しました。中岳からは約10分。往復でも20分なので、来て損はありません。灯籠の間からの見晴らしが最高だと聞いていたのですが、こちらも残念ながら春霞でモヤモヤ。

三毳山は周囲を平地に囲まれた独立峰なので、見晴らしが良いのが特徴ですが、また別の季節にも来てみたいと思いました。

 

いよいよカタクリの群生地へ。

中岳より東口方向へいったん下ります。この道は三毳山の中央にあり、お待ちかねのカタクリ園を通ります。

 

散策路から近くのカタクリを見ると、いくつかの花がまとまって咲いています。このまとまりが斜面いっぱいに広がっていました。

場所が山の斜面になるので、午後になると早い時間から影が強くなります。写真に撮りたい場合は、そのあたりを考えて着くようした方がいいでしょう。ブログに載せているカタクリの写真は11時ごろの撮影です。

 

小さく下を向いて咲いている可憐な姿は美しいですね。そんな花たちが一面に広がっているこの斜面は本当に素晴らしい。約150万本のカタクリが群生しているそう。人気の理由がわかります。

 

ちょっと見頃には早かったようですが、それでも一面にカタクリが咲いていて満足です。

 

上の写真は、散策路の脇近く足元に咲いている花を見つけ、膝をつきつつ撮影できました。

カタクリの花は小さいのでかなり近寄らないと大きく写せません。散策路は木道になっていて道からは外れられないので、望遠系のレンズがあった方が撮りやすいと思います。

 

東口周辺で見た花たち。

アズマイチゲも咲いていました。場所によってはカタクリと一緒に咲いているところもありました。

 

アズマイチゲの花もカタクリの花とだいたい同サイズ。白くて可愛い花です。

 

東口広場までやってくると、桜の花が咲いているのが目に留まります。桜は華やかですね。

 

東口広場の桜は河津桜だそうです。

 

三毳山では他にも蝋梅、梅、福寿草クリスマスローズ、コブシなどの花が見れるそう。また、これから4月にかけても色々な花が咲くようです。これらの花は東口や南口、万葉庭園などで見られるので、山に登らなくても見ることができます。

詳しくはHP等で紹介されているので、事前にチェックしてから訪れるのも良いと思います。

 

湿性自然植物園ではミツマタが咲いていました。こちらのミツマタもこれからが見頃のようです。

それではそろそろ三毳山の最高峰、青竜ヶ岳へと向かいます。

 

最高峰青竜ヶ岳へ登頂。

ふたたび三毳山の登りです。中岳からいったん平地まで下りているので、もう一度登ることになります。これは・・・、ちょっとツライ。そして山頂付近ではなかなかの傾斜が待っていました。

 

青竜ヶ岳山頂へ登頂です。もうヘトヘト。

山頂はちょっと狭くて休憩したくても場所があまりありません。山頂からは花籠岩から見た風景と変わらず東北自動車と佐野SA、霞んで見えない地平線が続きます。車の音は常時聞こえていました。

 

電波塔だかアンテナ施設なのか、何かはわかりませんが、大きく山頂に陣取っています。日常生活を便利にするためのものなので仕方ありませんね。

 

せっかく登頂したということで、本日使用のカメラを記念撮影してみました。花の撮影など、メインはPENTAX K-3 MarkⅢにHD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW。広角を担当したのはRICOH GR3です。

 

そして休憩中、人がいなくなったタイミングで山頂標をあらためて撮影。今回は花の開花タイミングに合わせて来たので眺望はイマイチでしたが、本来の眺望はかなり良さそうです。霞のない季節にまた来ようと思いつつ下山しました。

 

山頂から駐車場のある万葉自然公園かたくりの里へは、立ち寄る場所もなく一気に下山します。

落ち葉で階段がよく見えず何度か滑りそうになりながらも無事下山。キッチンカーで売られていたクリームソーダでスッキリ爽快な気分になりました。

 

三毳山への登山は、急斜面などあるものの老若男女が楽しめるハイキングといったところでした。公園として整備されているので、休憩所やトイレも多く困ることはありません。カタクリの里の群生地は、実際かなり広く、斜面に咲くカタクリは本当に美しい光景です。満開の時期に合わせてくるのは難しいですが、多少時期が外れたとしてもその美しさに変わりはないでしょう。また花の山と言われるとおり、春から夏にかけては何かしらの花を楽しめると思います。遠方からでも訪れる価値は十分にある山だと思いました。

 

参考書籍。

関東周辺 週末の山登りベストコース160を参考にしました。こちらの書籍にはマイカー利用者向けの情報だけでなく、公共交通機関を利用した登山コースも数多く掲載されています。