長者ヶ岳・天子ヶ岳へ登山に行って来ました。長者ヶ岳、天子ヶ岳はともに富士山の西側にある天子山地の山。富士山との間に遮るものはなく、目の前にその雄大な姿を見ることができます。3月末としては数年ぶりという量の降雪が数日前にあり、白さを増した富士山を見ることができました。

<目次>
コースタイムなど。
長者ヶ岳(ちょうじゃがたけ)
天子ヶ岳(てんしがたけ)
3月20日(木)晴れ [日帰り]
合計時間6時間29分(休憩含)
歩行距離 9.3km
累計標高差:953m(登り・下りとも同じ)
駐車場から山頂まで同じ道を往復。
<コースタイム>
田貫湖パーキング(8:46)→(9:25)富士山展望地→(9:42)休暇村分岐→(10:58)長者ヶ岳→(11:35)上佐野分岐→(12:04)天子ヶ岳→(12:09)富士見台→(12:21)天子ヶ岳→(12:42)上佐野分岐→(13:10)長者ヶ岳(13:33)→(14:23)休暇村分岐→(14:41)富士山展望地→(15:14)田貫湖パーキング

<コース状況・難所など>
登山日の前に降った雪がかなり残っており、場所によってはくるぶしを超える高さの積もり具合でした。踏み跡は多くあったので特に問題などありませんでしたが、スパッツとチェンスパを途中で着けました。
初心者の50代夫婦。基本的に日帰りマイカー利用の登山です。写真撮影・休憩が多いのでコースタイムは標準よりもかなり遅いと思います。
駐車場
田貫湖の北岸にある、田貫湖パーキングを利用しました。湖畔からは波がなければ逆さ富士が見られるポイントだそう。撮影シーズンになると混雑するようです。釣りのポイントでもあり、またビューポイントとしても有名なので、普段から車の出入りは多いようです。

田貫湖パーキング
冬季でも利用できるトイレがあります。
湖畔周辺には他にも多数の駐車場があります。満車の場合はそちらを利用するつもりでした。
トイレ
長者ヶ岳、天子ヶ岳の登山ルート上にトイレはありません。
田貫湖パーキングに併設されたトイレで用は済ませました。こちらのトイレは冬季も利用可能で設備もしっかりしています。
*トイレや駐車場の情報は登山時のもので、変更されている場合もあります。詳細などはHP等で確認してください。
田貫湖から登山開始。

駐車場に車を停めて準備ができたら、出発前に湖畔へ降りてみました。
田貫湖は逆さ富士が見られるポイントです。この日、天気は良かったのですが雲の流れが早く、ときおり富士山を遮ります。気持ちの良い風ですが、湖面には少し波が立ち逆さ富士は見られません。まぁ、あまりそういうものには興味がなくて、富士山の美しい姿を見られただけでとても嬉しかったです。

駐車場にあるトイレの脇の階段を上がって登山道へ向かいます。
これはその階段から振り返ったところ。駐車場と富士山がばっちり見えていました。

登山道に入ってすぐは植林された樹林帯歩きです。ところどころに積もった雪と差し込んでくる日差しが風景を輝かせます。

15分くらい登ったところで稜線に出ます。あとはこのまま頂上まで尾根歩き。整備された階段にも雪はしっかりと残っていました。
雪の登山道。

1箇所目の展望ポイントである富士山展望地につきました。ここまで約40分。なかなかの急登で体力を削られます。ひと息つこうかと思いましたが、テーブルもベンチも雪で覆われていました。
ここでの富士山は、残念ながら雲に覆われて見ることができませんでした。

いきなり頭の上に雪が落ちてきてびっくり。原因はこれ。頭上の枝に積もった雪が、風に煽られて落ちてきます。首元から背中に入ると「冷たっ!」ってなります。

富士山展望地から17分で休暇村分岐に到着。標高は1000m弱。左へ行くと休暇村富士の方向で下ってしまいます。

途中、左手側の枝越しには富士山が見えています。山行中は雲の中から出たり入ったりを繰り返していました。山頂で見えなかったら残念だなと心配になりましたが、駐車場でしっかり見てきたので後は天に任せます。

長者ヶ岳山頂手前の休憩ポイント。かなり雪の量が多くなってスパッツとチェーンスパイクを着けました。もう少し前から着けてしまっても良かったくらいです。登りはともかく、下山時には溶けてきて滑りやすくなっていました。

山頂近くになると、くるぶしを越えるぐらいの雪の量。ぎゅっ、ぎゅっ、という雪を踏み締める音が気持ちよく響きます。
長者ヶ岳と天子ヶ岳。

登山開始から2時間11分で長者ヶ岳山頂へ到着しました。いいペースです。山頂からは曇を纏ってはいるものの、冠雪した美しい富士山を見ることができました。これはこれで、なかなか雰囲気がいい。

富士山をズームで大きく撮影してみました。長者ヶ岳からは、大沢崩れの浸食谷をほぼ正面に見ることができます。下の方は雲で隠されてはいるものの、荒々しく崩れた部分もよくわかります。
この富士山の大沢崩れは東京在住だと見慣れない景色。いつもと違う富士山の表情をじっくりと観察できました。

富士山の麓、長者ヶ岳との間には田貫湖が見えていました。
田貫湖は現在では人造湖となっていますが、もともとは小さな沼地だったそう。農業用水を確保するために堤防を造り沼を大きく拡張したそうです。周囲はリゾート地化されていますが、富士五湖などに比べるとほのぼのとした感じがします。

山頂にある温度計で確認すると気温は2℃。思ったよりも低い温度です。
時間にも体力的にもまだ余裕があったので、昼食前に天子ヶ岳へ行ってみることにしました。長者ヶ岳から天子ヶ岳までは標準のコースタイムで50分ほどの距離になります。

天子ヶ岳までは100mほど下ってから登りかえします。岩場のような箇所もありますがストックを持ったままでも通れるので、それほどキツい感じはしませんでした。
何より雪を踏み締めて歩くのは楽しいものですね。

そろそろ山頂があってもいい頃だなと思っていたところ、左へ別れる薄いトレースを見つけました。もしかして、と辿ってみるとすぐのところにありました。天子ヶ岳の山頂標。小高いところではあるものの眺望はなく、開けてもない場所ですがこういう素朴さ漂う山頂もなんだか惹きつけられます。


ということで、本日のカメラを記念撮影。メインカメラはPENTAX K-1 MarkⅡにHD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR。ボディは防滴防塵、レンズは防滴仕様でアウトドアに強い組み合わせ。サブのGR3はフルサイズ換算28mmのため出番は少ないかと思いましたが、ここはGRかなと思えるシーンで使ってます。GRは描写がカッコイイんですよね。

山頂を訪れたあとは、天子ヶ岳山頂の先にある富士見台へ向かいます。
右手にしめ縄が巻かれた木と小さな石の祠が見えたら、その反対側へ行くと富士見台があります。

富士見台はそれほど広い場所ではありませんでした。富士山は見えていましたが、今よりも木が成長してしまうとその眺望は失われてしまうかも。葉の茂る季節になったら手がはいるのでしょうか。

それにしても富士山は美しい。天子ヶ岳からの富士山も見られて満足できました。あたりにベンチなどはないので、長者ヶ岳まで戻って昼食にしようと思います。

この日の天気は晴れてはいたものの、雲が多く流れていました。登山道ではそれほど風を強く感じることは無かったものの、上空では強く吹いていたようです。

長者ヶ岳山頂へ戻ってきました。上の写真は富士山とは反対の方向。日差しはあるものの、遠くの景色は雲がかかっていて山座同定はちょっと難しいです。調べたところでは南アルプスが見えるとのことでしたが、確認はできませんでした。

田貫湖だけに、たぬきの置物がありました。信楽焼のたぬきのような・・・、でもちょっと違うような。

三等三角点もありました。

のんびりと昼食を食べ終わると山頂は自分たちだけになっていました。テーブル、ベンチのほか富士山特等席にも小さいテーブルがあって最高のロケーションです。

最後に、富士山、山梨百名山の山頂柱、田貫湖と妻を全部入れて記念撮影。山頂からの眺めはお世辞抜きに素晴らしいものがありました。
長者ヶ岳から下山。

下山途中で見つけた、誰かが作ったの木製の日付。

登りで見ることが出来なかった1箇所目の富士山展望地からの富士山。テーブルとベンチの雪は誰かが払ったのか、綺麗になっていました。

途中、雲に隠れることがあったものの、最後まで大きな富士山を見ることができました。冠雪した富士山はコントラストが強く、白く輝くので見ていて飽きることはありません。雪のある登山道は楽しくて、童心に帰るというか、一歩一歩を踏み出すたびにワクワクしてしまうものです。雪山にかわりはないので、装備は十分にしなければなりませんが、歩くことが楽しめる山行でもありました。
使っているのはスノーライン(Snowline)のチェーンスパイク、チェーンセンプロLサイズです。靴のサイズはメーカー推奨で25.0~27.5cm用。他にもサイズがあるのでよく確認してください。
ポンポコポン太。

下山した後に気になった、田貫湖パーキングにある「たぬき展望台」へ行ってみました。
そこで待っていたのはポンポコポン太。某カードのマスコットキャラに似てなくもないですが、かなりの年配感漂う風貌にこちらの方が先に登場していたのではないかと思われます。露出差が激しくて後ろの富士山は飛び気味。ポンポコポン太は暗くて怖い感じになってしまいました……。