6月下旬、初夏の頃、日光白根山へ登山に行ってきました。この時期はイワカガミやコマクサなどの高山植物が数多く花を咲かせます。青天に恵まれ、素晴らしい景色が広がる山行となりました。

<目次>
駐車場

丸沼高原スキー場の駐車場を利用しました。白根山への登山の場合、長時間駐車が可能な第1駐車場に車を停めます。この第1駐車場には、トイレや更衣室もあるのでとても便利です。24時間出入り可能。グリーンシーズンは駐車場料金が無料になります。
ロープウェイを利用

日光白根山ロープウェイを利用して標高約2,000mにある山頂駅へ向かいます。
片道15分のゴンドラからは丸沼や周囲の景色が見えていました。山頂駅近くに来ると白根山の姿も見ることができます。
始発は平日が8:00、土日祝が7:30。下りの最終は16:30になります。
*天候などによって変更される可能性もあります。詳しくはHP等で確認してください。
日光白根山

白根山(しらねさん)
群馬県と栃木県の県境に聳える山で、標高は2578m。日本百名山の一座。
国土地理院発行の地形図には「白根山」と記載されていますが、同名の白根山と区別するため、「日光白根山」と呼ばれています。また東に立つ前白根山に対して「奥白根山」と呼ばれることもあります。
ロープウェイ山頂駅を降りると見えてくる日光白根山。山頂が3つに分かれていて「山」の字のようです。
二荒山神社

山頂駅近くにある売店脇のトイレで身支度を整え、登山開始です。ちなみに登山道にはトイレはありませんので、ここでしっかりと用を済ませておきます。
そして、すぐに見えてくるのが、二荒山神社の鳥居です。
二荒山神社といえば、前回登った男体山ですが、日光地域のほぼ全体が二荒山神社の境内だと言われています。当然ここ白根山も二荒山の境内ということでしょう。

鳥居をくぐり見えてきたのが拝殿です。登山の安全を祈願します。

すぐ横には御神水がありました。飲めるとのことで、少し口に含んでみると、冷たく柔らかい味がします。お腹が弱い方なので、ゴクゴクの飲むのはやめておきましたが、とても美味しい水だと思いました。
登山道へ

二荒山神社を過ぎ、鹿よけのゲートを越えると散策路がはじまります。七色平の分岐までは比較的歩きやすい道で、指導票もあるので迷うようなことはないでしょう。

気持ちの良い原生林です。コメツガやダケカンバなどの木が立ち、根元には苔が多くみられます。山頂を目指さずに散策だけでも十分に楽しめると思います。

ロープウェイからの散策コース内とはいえ、それなりに登りもあります。ロープウェイの利用で、頂上までの標高差が600m未満とはいえ、序盤でペースを上げ過ぎると疲れてしまうので注意が必要です。

花や苔が多く目につく登山道ではありますが、その中でも「あれッ、」と思わせてくれたのが、サンカヨウの花。日光白根山は花の多い山だとは知っていましたが、サンカヨウも見られたのはとても嬉しかったです。天気に恵まれたので透明な姿ではありませんが、雨が降っても歩く価値はありそうです。

七色平の分岐の手前にある大日如来像です。以前は鉄パイプは無かったように思います。倒木や雪などから守る為でしょうか、ちょっと物々しくなっていました。

登山道を歩いているとポツポツと見かけたイワカガミですが、場所によっては木の根本に群生して咲いていました。

イワカガミは頂上周辺にも群生しているのですが、見かけるとつい足を止めて写真を撮ってしまいます。前回の登山では、ロープウェイの最終を逃していますので、程々にしておきました。

近くにはミツバオウレンも咲いていて、やっぱり写真を撮ってしまいました。

そうこうしているうちに木々がなくなり、森林限界を超えて山頂付近の様子が見られるようになってきました。

足元には黄色い花のキバナノコマノツメとキジムシロが咲いていました。

花に気を取られてばかりで、どんどん抜かされていきます。まぁでも一応は時間を確認しながらなので、焦らず自分たちのペースで登っていきます。
せっかくの花の多い山に来たのですから、見ないわけにもいきません。

一度登っている道なので、頂上まであとどのくらいの距離があるのかおおよその検討がつくので気分的にはちょっと余裕です。とはいえ、体力は変わらず(どちらかといえば低下している?)なので、息はあがってます。

ロープウェイ山頂駅から、山頂の南西側から回り込むように登る登山道です。この道は子連れの方も多く、実際、登りやすいと思います。2000mを超える山でロープウェイも利用できるので、初心者でも比較的登りやすいのではないでしょうか。とはいえ、それなりに急な斜面などはでてきます。

あと少しで山頂というところで、足元にイワカガミの群生が見られたりもします。で、また写真を撮って時間がすぎてしまいます。
白根山の山頂

山頂エリアに入りました。はじめに目に入ってきたのは火口?の跡。最高地点の山頂標がある場所は少し離れた場所にあります。

山頂にある奥白根神社です。ここでも参拝して登山の安全を祈願。

写真の中央に見えるのが山頂部分。奥白根神社の向かい側にある頂になります。
白根山の山頂は下から見ると3つに分かれていて、山頂標があるのは真ん中の部分。登ってきたのは山頂駅から見た「山」の字の右側になります。それほど距離があるわけではありませんが、一旦下って登ります。

そして到着の白根山。標高2578mに登頂できました。背景には奥白根神社が見えています。雲はあるものの、遠くまで見渡せる素晴らしい景色です。

ちゃんと三角点もありました。基準点名:白根山、二等三角点です。

ということで、次は「山」の字の3つ目の頂へ。ここでも一旦下って登ります。
なんていうか、白根山の山頂はでこぼこしています。

3つ目の頂部分から見た、真ん中の山頂標がある頂。山頂エリアはでこぼこしている分、腰をおろして休む場所も多くあるので、適当な場所を見つけて昼食としました。

眼下には小さくロープウェイ山頂駅が見えていました。その右側には菅沼と丸沼も見えています。

岩の陰にイワヒゲを見つけました。かわいい花ですね。

山頂からは南東方向に男体山が大きく見えていました。写真の右側、男体山の麓には中禅寺湖もあります。

下を見ると、水の色が美しい五色沼がありました。

最高の景色を見ながら休憩できます。時間さえ気にしなければ、いつまででもいられますね。

この日の気温は22度くらい。風もほとんどありませんでした。

山頂エリアを歩くと、足元には花がたくさん。ちょっとした岩場にはイワカガミが咲いていてお花畑状態です。

これだけ見られれば、もう満足です。
下りは急なガレ場

ということで、そろそろ下山します。
下山に利用したのは、弥陀ヶ池側に抜ける登山道。山頂の北側にある登山道です。

山頂から下りはじめたすぐの場所。写真だと中央の小さく見えている岩の突起。なぜか登山者たちがそこに登って記念写真を撮ってる……。高いところと、高度感のあるとこは苦手なので、見ているだけで怖くなります。

この山頂と弥陀ヶ池を結ぶルートはちょっと危ないです。一気に急斜面を下っていくのですが、浮石が多く足場が不安定。気をつけないと自分が転ぶだけでなく、下にいる他の登山者に石を落としかねない状況です。ゆっくり慎重に下りて行けば問題ありませんが、下山ということで体力的にも、精神的にも緩みがちなので注意が必要でした。

ガレ場の続く斜面を歩き終えると、だいぶ弥陀ヶ池に近くなりました。

そして分岐にやってきました。右に進めば弥陀ヶ池。左が山頂駅方向です。

分岐から右方向には弥陀ヶ池が見えていたのですが、寄り道をしているとどんどん時間がすぎてしまうので、ここではスルー。でも弥陀ヶ池もなかなか良い雰囲気の場所なので、時間と体力に余裕のある方は寄った方がいいと思います。
下山しました

登りの登山道でもちょこちょこと見かけていたコミヤカタバミ。白い花びらに淡いピンクのラインが綺麗です。それにしても小さい花です。

だいぶ戻ってきました。七色平を通り分岐へ合流すれば、あとは山頂駅へ戻るだけです。

日光白根山は2回目でしたが、今回も山の花をたくさん見ることができました。ついつい足を止めて眺めてしまいますが、なんとかロープウェイの最終にも間に合いました。可愛い花を見るたびに時間を気にしてしまうので、今度は登頂せずに、花の鑑賞だけを目的の山行にしても良いではないかと思いました。
おつかれさまでした。
ロープウェイの終電に間に合わなかった1回目の日光白根山の記事はこちら。
カメラ機材


撮影に使ったのはPENTAX K-1 MarkⅡとHD PENTAX-FA 31mmF1.8 Limited。サブにRICOH GR3を持っていきました。この記事中の写真はいくつかのカット(特に花)はトリミングをしています。もう少し寄れるレンズを選べばよかったかなと思いました。GR3で撮影したのは2カット程度です。
参考書籍
もう定番、山と渓谷社の分県登山ガイド。
登山ルートを調べるのに使ったのは、分県登山ガイド09 群馬県の山。この本に紹介されているメインのルートは菅沼登山口から登るもの。この場合、歩行距離は10.5km、歩行時間は5時間50分になるようです。ロープウェイを利用する初心者向けのコースも紹介されていますが、足を鍛えて菅沼登山口から登るのも楽しそうです。