どこかの風景

うつろいゆく日々の記録。

smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limitedでスナップ撮影してきた。

 当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

今更ですが、smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limitedを購入しました。中野にある中古カメラ屋のショーケースで見つけた smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited 。現行のHD版ではなくて旧型のsmcです。Bランクでしたので外装はそれなりに使い込まれた感があったものの、光学系にダメージはないようなので、値段に釣られて入手してしまいました。

smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited

 

<目次>

 

smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limitedをレビュー

PENTAX K-5 + smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited
ISO400 , 1/2000s , f/2.8 , DNG

smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limitedは、全長15mmで重さは90gしかありません。いわゆるパンケーキレンズ。開放F値や描写性能も気になりますが、サイズというのも一つの性能なのではないかと考えさせられます。そのくらいにコンパクト。まさしく小さいは正義だと思いました。

最近では街中でカメラを持ち歩くのにも気を使いますが、これならそれほど目立たずに撮影できますね。

 

PENTAX K-5 + smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited
ISO400 , 1/750s , f/8 , DNG

smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limitedは、APS-C用のDAレンズ。画角的にはフルサイズ換算で61mmのレンズとなり、少々見慣れない画角となります。

個人的にはフルサイズ用のFA43mmをAPS-CのK-5やK-3Ⅲでも使っているので、もう慣れた画角ですが、はじめのうちはなんだか窮屈な画角だなと思いました。

 

PENTAX K-5 + smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited
ISO400 , 1/2000s , f/5.6 , JPG

この記事内の写真はJPGは撮って出し、DNG(RAWデータ)はキャプチャーワンで調整、書き出しをしています。画像はブログ用にリサイズしています。またトリミングはしておりません。

DNGについては、自分好みに調整してしまっているので、レンズの持つ色味の参考にはならないかもしれません。

 

PENTAX K-5 + smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited
ISO400 , 1/1000s , f/5.6 , DNG

公園に置かれているD51蒸気機関車デゴイチです。案内板によれば、昭和15年の青森で走り始め、昭和47年岡山で廃車。32年間で、地球約54周の距離を走ったのだとか。

画角的に機関車の全体を収めるのは無理だったので、特徴的な先頭部分を撮影しました。

 

PENTAX K-3 MarkⅢ + smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited
ISO200 , 1/250s , f/8 , JPG

新しいレンズではないので、バリバリの解像力があるわけではありません。とはいえ、中心から周辺部まで伸びる柵の描写はシャープなものです。

個人的には、画像周辺部での減光や画質の低下はほとんど感じられません。f/5.6〜f/8あたりの描写がもっとも安定するようで、好みの絞り値です。

 

PENTAX K-3 MarkⅢ + smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited
ISO200 , 1/125s , f/5.6 , DNG

異常な暑さの続く夏。写真を撮りに行く気も失せそうです。

こんなときに、重いカメラを持ち出す気にはとてもなれません。とはいえ一眼レフのボディはそれなりに重いので、レンズは軽いものを選びたい。ということで、この夏の常用レンズはDA40mmとなりました。ボディはK-5の方がいいですが、K-3Ⅲにも似合います。

 

PENTAX K-3 MarkⅢ + smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited
ISO400 , 1/350s , f/3.5 , DNG

旧型のsmcでも逆光にはそこそこ強いようで、ゴーストやフレアなどに悩まされるようなことはほとんどありません。前玉が小さく、フジツボ型のフードも効果があるようです。

 

PENTAX K-3 MarkⅢ + smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited
ISO400 , 1/60s , f/5.6 , DNG

レビュー記事などでは、弱い樽型の歪曲収差があるようですが、あまり気になりません。DNGからの現像でも歪曲は補正していません。

 

PENTAX K-3 MarkⅢ + smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited
ISO400 , 1/500s , f/5.6 , JPG

広角レンズのようなパースも、望遠レンズのような圧縮効果もない自然な画角。端正に風景を切り取ります。慣れてくるとスナップで使いやすい画角です。

 

PENTAX K-3 MarkⅢ + smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited
ISO400 , 1/60s , f/4 , DNG

smc PENTAX-DA 40mm F2.8 Limitedは絞り羽根が9枚で、比較的ボケは綺麗だと思います。ただ、個人的にはちょっと癖があるように感じられることも。それほど気にはなりませんが、開放でぼかして撮影するよりも、ある程度絞って撮った方が、自然に感じられるように思います。

ちなみにHD化された現行のレンズは円形絞りになっているので、ボケは綺麗になっているそうです。

 

PENTAX K-3 MarkⅢ + smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited
ISO200 , 1/500s , f/4 , JPG

とはいえ旧型のsmcでも、前ボケ、後ボケもどちらも自然で滑らか。開放絞りがF2.8なので、ボケ量はそこそこですが、これでも十分に主役は引き立ちます。

花の撮影で気になる最短撮影距離は40cm。最大撮影倍率は0.13倍なので、接写性能はそれなり。APS-Cサイズなので、よほど小さい花でなければ十分寄れる倍率だと思います。

実際の撮影では、テーブルの上にあるものを撮るときに椅子から腰を浮かす(もしくは立つ)必要があるので、もう少し最短撮影距離が短ければと思うこともあります。

 

PENTAX K-3 MarkⅢ + smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited
ISO400 , 1/500s , f/5.6 , DNG

smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limitedはf/2.8の開放絞りから十分に使えるレンズですが、少し絞ったところからf/8あたりまでが、気持ちの良い描写をするように思います。

レンズの大きさを気にせず、テンポよく撮影するのに向いているように思うので、カメラ任せで撮影してもいいのかもしれません。

 

まとめ

smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited・PENTAX K-3 MarkⅢ

手持ちのK-5、K-3Ⅲにつけてみると、グリップ部分の厚さと同程度に収まるレンズです。

カメラバックはもちろん、普通のリュックやショルダーバックに入れても持ち運びがラクなカメラシステムとなります。これなら、撮影が目的ではないちょっとした買い物などのときにも持ち出そうと思えます。

写真はカメラを持っていなければ撮れません。高性能なカメラシステムを使いたい気持ちはありますが、いざ被写体と巡り会えたときにカメラが手元になければ意味がありません。

PENTAXのカメラを使っているので、ボディはある程度大きくなってしまいますが、DA40mmのようなパンケーキレンズならいつでも写真を楽しむことができるように思います。

 

モノクロ

PENTAX K-5 + smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited
ISO400 , 1/2000s , f/5.6 , DNG , C1

smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limitedで撮影した画像を見ていると、どことなくモノクロームが似合うように思えてきました。今回は現像ソフトのキャプチャーワンを使ってモノクロ化してみました。

 

PENTAX K-3 MarkⅢ + smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited
ISO400 , 1/250s , f/5.6 , DNG , C1

キャプチャーワンのブラック&ホワイトの項目からSplit Toning-Yellow Blue2を選んでモノクロ化。そのほか明るさやコントラストなどを調整しています。

 

PENTAX K-3 MarkⅢ + smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited
ISO200 , 1/125s , f/8 , DNG , C1

換算61mmの画角だからなのか、端正な写りだからなのか、単なる気まぐれなのか、理由ははっきり分かりませんが、モノクロが似合うレンズだと思います(個人的に)。リコーPENTAXのホームページではK-3Ⅲ MonochromeにDA21mmが装着された写真が載っていますが、DA40mmでもカッコいいのになと思ってしまいます。

 

PENTAX K-3 MarkⅢ + smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited
ISO800 , 1/15s , f/2.8 , DNG , C1

写真学校ではモノクロ(白黒フィルム)で撮影していた世代です。今さら自宅に暗室を用意するほどではありませんが、やっぱり懐かしく、そして自分の写真の原点でもあります。SNSやブログに載せる程度なので、大したことをするわけではありませんが、smcDA40mmはそういう気持ちを思い出させるレンズです。できる範囲とはいえ、趣味で撮る写真だからこそ納得できる作品を撮りたいものですね。

 

手に入れたDA40mmは旧型のsmcでしたが、とても気に入っています。ただ現行のHD版も気になります。

購入するならHDをお勧めします。円形絞り採用でボケが綺麗だそうです。中古は当たり外れもありますから。