どこかの風景

うつろいゆく日々の記録。

霧ヶ峰にある八島湿原へ、ハイキングに行ってきた。

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長野県のほぼ中央にある霧ヶ峰。その北西部にある八島湿原(八島ヶ原湿原)は、標高1630mにあるハート型。今回はその八島湿原を起点にし、湿原を見渡すことができる物見石、蝶々深山のほか、車山湿原を通るルートを加えた周回ルートを歩いてきました。

歩き始めてすぐの場所にある八島ヶ池。まだ霧が出ていました。

<目次>

 

ビジターセンターからスタート

可愛いイラストが楽しませてくれます。

八島あざみ館・八島ビジターセンターを起点にして歩きます。

八島ビジターセンターに立ち寄ってみました。出入口に設置されている掲示板には湿原周辺の基本的な情報のほか、季節の花などが案内されていました。

 

湿原の入口にあるルート案内図をみて確認します。

八島湿原(八島ヶ原湿原)から歩き始め、途中の分岐で物見石、蝶々深山方面へ。蝶々深山を下った先にある分岐で沢渡方向へと進みます。車山湿原を左手に見ながら旧御射山神社をとおって八島湿原へ戻ってくる、時計回りの約8.3kmコースです。

 

八島湿原

八島ヶ原湿原、八島ヶ池

目の前にあるのは、八島ヶ池。霧が流れる八島湿原の中にあって、とても神秘的に見えました。

 

ノコンギクには水滴がついていました。

 

秋の七草で知られているオミナエシ。よく見かける植物なので名前は覚えていました。でもこうやって、名前がわかるように札があると確証が持てていいですね。

ビジターセンター近くの植物には、こうした札をよく見かけました。

 

鎌ヶ池、物見石方面に行くので、この分岐はまっすぐに進みます。しばらくは右手に湿原を見ながら歩きます。

徐々に晴れ間が訪れ、周囲の景色に陽がさすようになってきました。

 

雲がダイナミックに形を変えながら流れ、それに合わせて湿原の表面を光が移動していきます。

そんな様子に足を止め、しばらくの間眺めてしまいました。

 

勢いのある花をつけたトリカブト

 

ワレモコウは秋を感じさせてくれます。

 

可愛いでも美しいでもなくて、気になるハバヤマボクチ。アザミが大きくなったお化けのようです。撮り方によってはアーティスティックな写真になりそう。

 

枝に擬態しているのか、カメラを近づけても微動だにしないカマキリ。

 

鎌ヶ池につきました。八島ヶ池とともに、八島湿原を代表する池。鎌ヶ池は上から見ると形が鎌のように見えるそうです。

途中で鬼ヶ泉水という小さな池があるはずでしたが、見落としたのか見つけることができませんでした。

 

ヤマレコでは、鎌ヶ池キャンプ場跡とされる分岐にあるトイレ。

やっぱりルート上にトイレがあるのは助かります。

ルートはここで分岐していて、ハート型の八島湿原を周回するコースのほか、ゼブラ山に向かう道などに別れます。ここでは物見石、車山方向へ向かう道に進みます。

 

物見石・蝶々深山

鎌ヶ池キャンプ場跡からジグザクの登りを歩きます。しばらくすると一気に視界が開け、周囲が見渡せるようになりました。

 

振り返ると八島湿原を一望できます。

ここからの眺めでは、ハート型には見えないですね......。

 

物見石に到着。標高は1780m。木製のプレートには「物見岩」。岩なの?石なの?どちらでしょう。ビジターセンターの案内版では物見石って書いてありました。ヤマレコでは物見岩ですが、まぁ、どちらでもいいのかな。

 

物見石があるところは、少し開けたようになっていて休憩もできるのですが、ここでは休まず先へ進みます。

それにしても、爽快な風景が続きます。

 

このルートの最高地点、標高1833mの蝶々深山に到着です。

蝶々深山も物見石があったところと同様に開けており、数名のハイカーたちが休憩をしていました。自分たちもここで休憩と昼食。穏やかな風が吹く素晴らしシチュエーション。いつにもまして、おにぎりが美味しく感じました。

 

車山湿原から旧御射山神社へ

蝶々深山で休憩したら、車山方向へ下ります。斜面からは車山にある気象レーダー観測所の白いドームが見えていました。

以前の霧ヶ峰ハイキングでは、車山から蝶々深山まで来ています。

snowvalley.hatenablog.jp

 

斜面にはリンドウが咲いていました。

下った後は分岐で沢渡方向へ。車山には向かわずに八島湿原の方向へ進みます。

 

沢渡方面へ、左手には車山の気象レーダー。

 

沢渡方向への道は人が少なくて、爽快な風景を堪能できます。

 

車山肩駐車場にある建物が見えています。どこか別の国の景色のよう。

 

ずっと見ていたい、という景色。

 

ビジターセンターの案内板で気になった「やまなしじいさん」。旧御射山神社の前に佇んでいます。なんとも言えない、ほのぼのとした姿の木。横にある小さな橋も良い雰囲気です。

 

こちらが旧御射山神社。旧御射山は「もとみさやま」と読むそう。

写真には写っていませんが、正面、写真の手前には水が湧いています。周囲は木に囲まれ、ここが神域であることを物語っているようでした。

 

自然が楽しめる八島湿原

ハート型の八島湿原の先端部分にある分岐です。湿原に戻って来ました。ここからは朝方歩いた湿原の反対側の歩道を歩き、駐車場へと戻ります。

 

この先は木道が続きます。

 

ゲートを通り、湿原エリアに入りました。木々の間を抜けてくる光が綺麗。

 

雲がぐんぐん形を変えて流れていく、凄い。

木道近くで見れた植物たち。これはサラシナショウマ

 

名前がわからない植物でも光が当たって綺麗。

 

ツリフネソウを黄色くしたような、キツリフネ。そろそろ終わりの頃かな。

 

ミゾソバ。アク抜きをすれば食べられるとか。

その他にもたくさんの植物を見ることができました。

 

まとめ

八島ヶ池が見えてきました。八島湿原から蝶々深山、車山湿原と大きく周回した湿原歩きもここで終了です。

 

歩いたルートは以下のとおり。

八島あざみ館・八島ビジターセンター → 八島ヶ池 → 鎌ヶ池 → 物見岩 → 蝶々深山 →沢渡分岐 → 車山湿原 → 旧御射山神社 → 八島湿原 → 八島あざみ館・八島ビジターセンター

合計約8.3kmを、ゆっくりと6時間ほどかけて歩きました。ヤマレコの歩くペースでは2.0と標準コースタイムの2倍の時間がかかってしまいました。

このコースでは湿原の風景のほか、ノビタキなどの野鳥も見ることができました。時間にゆとりを持って歩くのも、自然を楽しむにはいいのかもしれませんね。

 

撮影機材

今回の撮影で使ったカメラはPENTAX K-1 MarkⅡ。レンズはHD PENTAX-FA 35mmF2です。やっぱり35mmの画角は使いやすいですね。写真はRAWデータをチャプチャーワンで調整・書き出しをしています。ブログ掲載用にリサイズ、一部のカットでトリミングをしています。