箱根駒ヶ岳に登ってきました。
箱根駒ヶ岳は、神奈川県の芦ノ湖東岸にそびえる標高1356mの山。箱根火山の中央火口丘の一つで、ロープウェーで訪れることもできます。地図上の表記では単に「駒ヶ岳」と表記されるようですが、各地にある「駒ヶ岳」と区別するために「箱根駒ヶ岳」と呼ばれることが多いようです。
当初の予定では箱根山の最高峰である神山にも登るつもりでしたが、思いのほか天候が怪しく断念。あっさりあきらめ、山頂にある箱根元宮(はこねもとつみや)でお詣りをして、ロープウェーで下るという楽々ハイキングになりました。

<目次>
箱根駒ヶ岳登山ルートなど
駒ヶ岳(こまがたけ)
標高1356m
神奈川県
12月27日(土)曇り
日帰り
合計時間3時間52分(休憩含)
歩行距離 5.6km
累計標高差:登り 654m
<コースタイム>

箱根園駐車場(9:18)→(9:52)防が沢登山道起点→(10:12)防ヶ沢登山口→(11:58)防ヶ沢分岐→(12:44)駒ヶ岳山頂→(13:14)駒ヶ岳山頂駅:ロープウェーで下山
<トイレ・難所など>
ルート上にトイレはありません。ロープウェーの箱根園駅と駒ヶ岳山頂駅のトイレを利用させていただきました。
難所や危険箇所などは特にありません。
<駐車場>
箱根園駐車場を利用しました。
箱根 駒ヶ岳ロープウェーのある箱根園の大型の駐車場です。駐車台数は294台。この日はだいぶ余裕がありました。
天気予報は晴れだった

天気予報では晴れでしたが、運転中から怪しい空模様。箱根園駐車場についてみれば、どんよりと重い雲が空を覆っていました。
そのうちに晴れるだろうと思い、準備をすまして歩き始めます。湖畔を沿うように伸びる道を防が沢登山道起点まで歩きます。

駐車場から舗装路を歩き、遊歩道へ。途中からセラピーロードに変わります。パワースポットとして有名な九頭龍神社方向へ進みます。

箱根九頭龍の森セラピーロードからは芦ノ湖を眺められます。天気がイマイチだと雰囲気は暗め。

しばらく歩くと、箱根九頭龍の森の入口に到着。九頭龍神社は若い頃に行きましたが、静かな湖畔にある神社です。雰囲気が良いので再訪したい場所です。自分たちは今回立ち寄りませんでしたが、時間的に余裕があればお詣りしたいところです。
- 入園時間 9:00〜17:00 最終入場16:30 *季節で変更あり
- 入園料 おとな600円 / こども(4才~小学生) 300円
*九頭龍神社本宮までは、受付から徒歩で約10分くらいの距離だそうです。

防が沢登山道起点です。危うく通り過ぎるところでした。
箱根九頭龍の森セラピーロードの途中にあるのですが、小さな案内が足元にあるだけなので見落としやすいです。ここから登山道らしくなってきます。

杉の木の間を歩いていきます。

足元には湿った苔や落ち葉が積もっていました。

このあたりは駒ヶ岳国有林となっているそうで、その中でもヒメシャラの群落保護林となっています。箱根のヒメシャラ原生林はその界隈では有名だそうです。
ヒメシャラはツバキ科・ナツツバキ属の落葉樹。樹高は15mくらいにもなるそう。花のイメージはあまりなかったのですが、調べてみると開花時期は6〜7月、ツバキに似た小さな花を咲かせるそうです。
次第に白い世界へ

自動車も通る一般道を横切り、神山コースの入口に到着。
神山は箱根山の最高峰。2015年の噴火以降、神山周辺は長らく立ち入り規制されていました。これが近年解除され、神山山頂までは行くことができます。途中の防ヶ沢分岐で神山、駒ヶ岳へと別れます。

ヒメシャラはハイキングコース入口の扉周辺でよく見られました。美しい幹肌が遠くからでもよくわかります。

登山道は特に難所などはありませんが、気を抜くと木の根などに足を引っ掛けそうになるので注意が必要です。

あたりは長い霜柱がいっぱいです。気温次第ではひどいぬかるみになりそう。

いつの間にか、粉雪がチラチラと降っていました。高度を上げると徐々に道が白くなってきて、不安になってきます。様子を見ながら登ります。

周囲の木には小さな樹氷が見られるようになりました。

降っていた粉雪はいつの間にか止みましたが、天気は相変わらず曇ったまま。

風景は白さを増してゆきます。

淡く霞んだ山肌には樹氷で白くなった木々が見えています。思わず立ち止まり、しばらく見入ってしまいました。
防ヶ沢分岐で神山を断念

防ヶ沢分岐にやってきました。登山開始より2時間20分ほどかかりました。
途中、富士山も見えるはずでしたが、この天気では富士山どころか周囲の景色はまったくなし。風や寒さは感じないものの、天候が悪化しないか心配です。

神山まで行って戻ってくると往復で約2km、標準コースタイムは1時間20分ぐらいです。
自分たちは足が遅く、天気も心配だったので神山は断念することにしました。
ただ、この日は神山へ行かれた登山者も多数いたようです。ここまでで余裕のある場合は神山へ行かれても大丈夫だと思います。

ということで、駒ヶ岳山頂を目指します。

防ヶ沢分岐から駒ヶ岳山頂までは、標準コースタイムで約30分。

樹氷がちょっと触るだけでポロポロと崩れるほど繊細なものだとは思いませんでした。

いつもの登山道と幻想世界との境目にいるような感覚といえばいいでしょうか。
靄に覆われた山頂エリア

駒ヶ岳山頂エリアにつきました。まずは道標に従い、箱根元宮に向かいます。

山頂エリアの視界はあまり良くはありません。雲の中なのか霧なのか。怖いというほどではありませんでしたが、どこに神社があるのかわかりません。

晴れていれば、背中越しに富士山が見えるという笹原。これはこれでなかなか雰囲気のあるいい絵が撮れました。

笹にも樹氷がついてます。

足早に階段を降りていく観光客。ここにいるにはちょっと薄着ですね。いく先にはロープウェーの山頂駅があります。

箱根元宮(はこねもとつみや)に到着。このお社は箱根神社の奥宮として昭和39年(1964年)に建てられたそう。ちなみに芦ノ湖の湖畔にある九頭龍神社は箱根神社の本宮になります。駒ヶ岳の山頂にはロープウェーで登ることもできるので、箱根神社、箱根元宮、九頭龍神社の三社を1日でお詣りすることもできます。

山頂標はこれでいいのかな? ということで1356mの箱根駒ヶ岳に登頂です。

箱根元宮でお詣りをしてから急に寒さを感じるようになってきました。冷気が流れ込んできたのかどうかはよくわかりませんが、ちょっと我慢できないかも。周囲の観光もそこそこにロープウェイ山頂駅へ向かうことにしました。

また晴れた時に訪問したいですね。位置的には箱根元宮の後ろに神山が見えるそうです。

温度計は0度以下。―1かー2度くらいでしょうか。このくらいの気温は初めてではありませんが、体感的にはもう少し低いように思いました。

あまりに寒いからか周囲には誰もいません。
山頂駅からロープウェーで下山する

モノリス…… 正体不明の建造物...... 。
そんな雰囲気で靄の中から浮かび上がってきた箱根駒ヶ岳ロープウェーの山頂駅。2025年の春にリニューアルオープンしたとのことですが、建物自体は昔のままのシルエット。芦ノソラと命名され、山頂からは360度の絶景が見えるパノラマスポット......。のはずですが、この靄では何も見えませんでした。

展望デッキ、芦ノソラも凍りついて寒々しい状態。
そのほか、富士山と並んで写真を撮ることができるという巨大なフレーム、富士ノガクや相模湾を見渡すことができる海ノニワも期待していましたが、寒さと何も見えないだろうということでパス。
早々に駅舎に入って暖まりました。お土産やちょっとした軽食、飲み物などを扱う売店があります。

ここからはロープウェーを利用して楽々下山です。温度差で曇った窓越しに芦ノ湖が見えました。
まとめ

ロープウェーから降りて振り返ってみると、山頂部分は雲の中。さっきまで自分たちがあの中にいたのかと思うと「そりゃ、寒いわけだ。」と言いたくなります。
視界が悪く、展望はありませんでしたが、思いもよらない樹氷などのサプライズがあったので楽しくハイキングをすることができました。
神山と山頂からの絶景パノラマはまた別の機会に楽しみたいと思いました。
おつかれさまでした。
使っていた温度計です。
リュックやポシェット、カメラバック、そのあたりの邪魔にならない場所につけてます。寒いときや暑いなと感じたとき温度を見るとそれだけでも楽しめます。
カメラとレンズ

撮影機材はNikon Z5ⅡとNIKKOR Z 50mm f/1.8 S。このレンズは開放絞りから安定した描写なので、ついつい絞りを開けて撮影してしまいます。何より浅めの絞り値を選びたくなる理由は、その上品なボケ味にあります。雑味のないボケ味は物足りないとのレビューなどもありますが、個人的にはそうしたボケはもう満足気味。Zeissのプラナーやペンタックスlimited系レンズのクラシックな描写ももちろん好きですが、NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sのもつエレガントなボケも使いたくなるものです。