「山頂にある大きな桜が満開です」という話を聞きつけ、棒ノ嶺(棒ノ折山)へ登りました。
棒ノ嶺は別名、棒ノ折山と呼ばれる埼玉県と東京都の境に位置する山。標高は969m。沢沿いを歩く白谷沢の登山道が人気の山になります。沢を歩き急登を登った先の山頂にはシンボルツリーとして大きな桜の木が待っています。今回はその桜が満開ということで棒ノ折山へ登山に行ってきました。

<目次>
棒ノ嶺(棒ノ折山)の登山ルートなど
棒ノ嶺(ぼうのみね、ぼうのれい)/ 棒ノ折山(ぼうのおれやま)
標高969m
埼玉県・東京都
4月19日(日)晴れ [日帰り]
合計時間6時間39分(休憩含)
歩行距離 9.3km
累計標高差:764 m(登り・下りとも同じ)
<コースタイム>

さわらびの湯(第三駐車場)(8:07)→(8:31)白谷沢登山口→(9:29)白孔雀の滝地名板→(9:57)東屋跡→(10:15)岩茸石→(10:50)権次入峠→(11:20)棒ノ嶺→(12:47)棒八の頭→(14:20)白谷沢登山口→(14:46)さわらびの湯(第三駐車場)
登りは白沢谷、下りは北東尾根の登山道を歩きました。
*北東尾根は国土地理院の地図には記載されていません。ヤマレコの地図で破線ルートとして記載されています。
<コース状況・難所など>
白谷沢のいわゆる峡谷を歩くルートは、スリップに注意が必要です。また、大半が登りの登山者であるものの、下山してくる登山者もいるのですれ違いには注意が必要です。

北東尾根は国土地理院の地図には載っていません。ヤマレコでは破線ルートとなっています。よく調べたところ、自分たちのレベル(初級者)でも歩けそうでしたので下山時に利用しました。
北東尾根のルートには標識がありません。ピンクテープがところどころにありました。基本的には踏み跡がしっかりありますが、一部に不明瞭な箇所があったので注意が必要です。そのほか、急斜面はありますが、特に難所というような場所はありません。
自分たちの下山中も数名の登山者に会いましたので、それなりに歩かれている道のようです。
<駐車場>

さわらびの湯の第三駐車場を利用しました。
インド料理店を囲むように、コの字形になっています。40台(もっとかな)は停められると思いますが、シーズン中はすぐに満車になるようです。
この日は自分たちが停めたあと、朝8時ぐらいで満車になっていました。
*さわらびの湯の他の駐車場やノーラ名栗の駐車場は施設利用者専用のため、登山者は利用できません。
- さわらびの湯 P3(未舗装駐車場)
- 埼玉県飯能市下名栗685-2
- マップコード:91 127 219*52
満車の場合は、滝ノ平尾根登山口近くの河川敷にある有料駐車場を利用する予定でした。また、有間ダムを越えた先にも駐車スペースがありますが、夜間はゲートが閉鎖されるので注意が必要です。
<トイレ>

さわらびの湯の駐車場の近くにある公衆トイレを利用しました。ルート上にトイレはありません。
滝ノ平尾根側の登山道入口の近くにある公衆トイレは閉鎖されていました。その他、ルートからは少し離れてしまいますが、有間ダムを渡る手前の奥にも公衆トイレがあります。
*駐車場やトイレの情報は登山時のもので、変更されている場合もあります。詳細などはネット等で確認してください。
有間ダムから

駐車場、トイレと準備を済ませ登山口へと向かいます。
駐車場からはしばらくアスファルトの一般道を歩くのですが、ちょっとした登りの坂道です。そこを過ぎると有間ダムが見えてきます。

有間ダムの上ではツーリングで来たのか、バイカー達が休憩していました。

有間ダムを通り過ぎ名栗湖を眺めながら歩けば、すぐに登山口です。駐車場からは15分くらいです。
白谷沢登山口から登ります

白谷沢登山口から棒ノ折山頂までは約3.3km。もう身体も暖まっていて、やる気も十分です。

登り始める前に、登山届をポストに投函します。
ポストにあった注意書きです。
地図アプリで現在地を確認する。入山前に地図をダウンロード。山の中は電波が弱く、圏外の場所もあるとのこと。また下山時の怪我が増えているそうで、焦らず自分のペースで歩くように。とのこと。
ということで、改めて登山の心得を確認して登りはじめます!

登山道入口からは樹林帯を歩きます。
歩きはじめから登山者が多いですね。やっぱりみなさん山頂の桜が目当てなのでしょうか。

登山道入口からそれほど遠くない所にあった御神木。
森の雰囲気にあまりにも馴染んでいるようで、みなさんわりと気がつかないで素通りしていきます。御神木の裏には隠れる様に御社がありました。

ところどころで、岩や根っこで歩きづらいときもありますが、基本的には歩きやすい登山道だと思います。

水の流れる音が聞こえてはいるのですが、沢はまだ下の方を流れています。

足場の悪いゴツゴツの岩を歩いたり。

徐々に沢との高度差もなくなり、水の流れを感じられる距離になってきました。

峡谷の入口のような場所にきました。切り立った岩壁が大迫力です。
それに水の流れや新緑が気持ちの良い雰囲気を作り出しています。

足元を水が流れています。雨の翌日など水量が多いときは大変そうですが、慎重に足を置く場所を考えながら歩くようにすれば、初心者でも歩けると思います。

棒ノ折山の核心部分といえばこのあたりかと。ワクワクしてきますね。

急な岩場ですが、一つ一つ確認していけばちゃんと登れます。
周りの登山者がサクサク登って行きますが、焦らないよう自分たちのペースを意識して無理のないように心掛けました。

登りきって一安心。気は抜けませんが楽しいですね。

白孔雀の滝に来ました。白谷沢登山口から大体1時間くらいかかりました。ここからもう少し沢沿いを歩きます。

沢を何度か横切って歩きます。

そろそろ花を見る余裕も出てきます。これはニリンソウ。

沢の水が少なくなり、道も離れてきました。

スミレだとは思いますが、花びらが丸みを帯びているような気がします。珍しい種類のスミレかな。

木の階段を上がると林道が横切る場所に出ました。ヤマレコ地図の東屋跡に到着。ベンチがいくつかあるので、みなさん一休み。自分たちもおやつを食べたりして休憩しました。沢沿いを歩く道は終わり、ここからは樹林帯を登ります。
急登あり

一息ついたら急登がはじまります。
ということで、妻はストックを取り出し、ダブルストックで登っていきます。
それほど長い距離ではないのですが、先ほどまでの渓谷歩きでちょっと疲れているのか、すぐに息が上がってしまいます。

登り切れば、しばらくは並行移動になります。
光が気持ちいい。

岩茸石のある分岐にきました。ここからゴンジリ峠・棒ノ嶺方向へ。道標によれば、山頂までは約1km。

振り返ったところにあるのが、岩茸石。道を塞ぐようにドンッとありますが、左脇をすり抜けるように進めば、そのまま道が続いています。この道は、道標には河又バス停と書かれており、滝ノ平尾根を歩いて下山できます。これは以前の棒ノ折山で下山時に利用した道になります。

山頂へ向けて歩いていると、ところどころ荒れている箇所もあります。

崩壊が進んでいるために利用禁止の階段。左右に迂回しながら登っていきます。
踏み跡に沿って歩けば、問題ありません。

なんだか思いのほか急登な気がします。・・・というよりも、体力が落ちてるのか。心拍数がすごい。

権次入(ゴンジリ)峠につきました。ベンチに座り込んで休憩です。ありがたい。山頂までにもうひと登りあります。

息を整えたら歩き出します。まずは並行移動。このあたりは風がいい具合に抜けていくので気持ちよかったです。

最後のひと登りです。
満開の桜が待っていました

視界が開け、桜の花が見えました。棒ノ折山頂に到着です。駐車場から2時間51分、約3時間で登頂しました。

山頂では桜が満開。良いタイミングで登ってこれました。桜の木の周りではみなさん写真を撮りまくり。頑張って登ってきた甲斐があります。

正面に桜の木を見ることができる場所に座って昼食としました。
なかなか贅沢な登山となりましたね。来てよかった。

いろんな方向から桜の木を眺めてみました。
桜って人の気持ちをほっこりさせる力があるんでしょうね。みなさん笑顔です。

山頂からは秩父の山々や筑波山、日光や赤城などの山が見られるそうですが、この日は霞が出てしまっているので遠方の山々はあまりわかりませんでした。

前回は冬だったため何もない枝と幹だけの桜の木でしたが、満開の頃はやっぱり華やかで良いですね。でもこうなると四季を通じた景色も見てみたくなります。さすがに次回はいつになるかわかりませんけれど……。

これからも淡い色の花を咲かせ続けてほしいものです。
北東尾根から下山

桜の木を堪能したら、そろそろ下山です。
下山は北東尾根から。入口は白谷沢コースとは反対側の山頂からすぐの所にあります。標識はないのでちょっとわかりづらいですが、足元に丸太がある場所が目印です。

踏み跡はしっかりしており特に難所などはないものの、注意しなければいけないのが国土地理院の地図には載っておらず、ヤマレコでは破線ルートになっている道だということ。つまり、普通の登山道ではないということです。
注意する点と言えば、途中に道標はありません。ピンクリボンもそれなりに付けられていますが、完璧というほどでもありません。時折、ヤマレコで現在位置を確認して道を外れていないかどうかチェックしながら歩きました。
実際のところ、よく歩かれている道のようで、他の登山者に追い抜かされることもあればすれ違うこともありました。なので、それほど難しく考えることもないようです......。

いきなりの急斜面で「おおっ!」となりますが、距離はそれほどでもありません。

しばらくすると、普通の登山道のような雰囲気に。

ヤマツツジがところどころで咲いています。

いつも読み方を忘れて、馬が酔っ払う木ってなんだっけ?となる「あせび(馬酔木)」。こちらも花が咲いていました。

途中から右手側(南東)には獣対策と思われるネットが設置されるようになりました。

北東尾根も途中で林道を横切ります。
上の写真は林道へ出るところ。この部分が何気に足場が悪くて滑りそうになりました。
この林道は登りにあった東屋跡がある林道だと思われます(未確認です)。

林道へ下りたところから、そのまま向かいに登山道が続いています。

先ほどと同じように、右手側にネットが設置されている登山道を下っていきます。

ヤマレコの地図で棒八の頭(ぼうはちのあたま)と記されている場所を過ぎたあたり。このあたりの道がちょっと不明瞭でした。しかも急斜面。山頂と名栗湖とのちょうど中間くらいの場所です。

中間地点を超えたあたりで少し休憩。登山道の脇にある石に腰掛けて空を見上げてみました。どうしても下ばかり見てしまうので気分転換になります。やっぱり森の中っていいなと思える景色です。

上を見て気分転換と思ったら、足元にはまだまだ小さいながらも綺麗な花を咲かせたイワウチワの姿がありました。

歩いてきた道を振りかえってみました。なかなかの急坂でした。慎重に歩けばそれほど問題ではありません。
北東尾根にはいくつかこういう急斜面を下る場所がありました。

尾根伝いにどんどん歩いて行きます。

立ち並ぶ木の向こうに名栗湖の湖面が見えるようになってくれば、あと少しです。

そしてとうとう北東尾根の終わりにやってきました。登山口というか、湖畔の道に下りるところがかなり急になっていてロープが設置してありました。最後だからと言って気を抜くとズルって滑ります。北東尾根で苦労したのはここかも。

道路に降りてから見た北東尾根の登山口。なんの目印もありません。擁壁についている階段を登った先にロープがあります(写真では見えません)。道路は車も通る道なので気をつけてください。
まとめ

登りで歩いた白谷沢は登山初心者向けのガイド本にも載っているコースで、ゴルジュと呼ばれるゴツゴツした峡谷を沢沿いに歩きます。これが棒ノ折山の醍醐味ですね。
今回下りで利用した北東尾根は破線ルートになります。
以前、棒ノ折山に登山したときに利用した滝ノ平尾根は木の根の張り出しが多く、つまづいて転びそうだったので今回は使いたくありませんでした。
また歩くのが遅いので、足場が悪く人の多い白谷沢は下山で使いたくありません。ということで下山では北東尾根を利用しましたが、自分たちにはこのルートの組み合わせが一番良かったです。よく調べた上で破線ルートを使うのも初心者/初級者としてはありなのではないかと思いました。また棒ノ折山に来るときは同じコースを歩くと思います。

山頂の桜は特別感がありました。なかなかタイミングを合わせて登るのは難しいですが、また見に行きたいものです。
おつかれさまでした。
↓比較的人の少ない時期の1月、下りで滝ノ平尾根を歩いた記事です。