フォクトレンダー NOKTON 21mm F1.4 Aspherical をNikon Z7IIにつけています。ノクトンはライカM(VM)マウント。なので、マウントアダプターはライカM→ニコンZマウントボディ用のRAYQUAL LM-NZを使っています。
<目次>
NOKTON 21mm F1.4 Aspherical だけで撮ってきた。
杉並木の先に白い鳥居が見えてきました。
気づいた時にサッと撮れば、見えていた景色の全体を写してくれます。やっぱり21mmは超広角。広いです。
毎年参拝に訪れている三峯神社。今年は奥宮まで向かいます。
奥宮までは登山道を歩くので、こちらで登山届をポストへ提出。先をゆく登山者は雲取山まで向かうのか完全な登山装備です。
奥宮までならそこまでの装備はいらないと思いますが、登山靴や動きやすいウェアなどは必要です。
前を歩く妻にピントを合わせて撮影。
「思ったよりも小さく写るな・・・。」
遠近感が誇張されるので、そんなに離れていないはずなのに、写真になると小さく見えてしまいます。
超広角に慣れるまで、ファインダーの画像と景色を何度も見比べてしまいました。画角と遠近感に振り回されてますね。
歩き始めて二つ目の鳥居が見えてきました。こちらは両部鳥居ですね。
本体の鳥居部分を支えるように稚児柱があり、笠木の上には屋根のようなものがあります。なんでも、神仏習合の名残なんだとか。
広角レンズを縦位置で撮影すると、上下に引っ張られるような描写になるので苦手でした。
NOKTON 21mm F1.4 Aspherical ではそうした不自然さをあまり感じません。樽型の歪曲収差があるような記事をどこかで見たのですが、撮影中に気になるようなことはほとんどありませんでした。
つい同じようなアングルで撮影してしまいます。
このカットでは、絞りは開放F1.4かf/2ぐらいだったと思います。鳥居にかけられた扁額にピントが来ているだけで、あとは緩やかにボケています。
周辺部では、ちょっとフリンジが出ているようですね。開放付近では色収差が出てしまうようです。
尾根道を歩いてきたのですが、だんだんと足場が悪くなってきます。
今では鉄製の板が敷かれ階段が掛けられていますが、以前は木製のくたびれたものだったそうです。
最近ではyoutubeやVlogなど、動画撮影で普通に使われるようになった超広角レンズ。背景を写し込みながら自撮りする場合や、編集時にトリミングしても大丈夫なように広めに撮影しておくなど、超広角レンズを使うことが求められるようです。
個人的には動画を撮影する予定はありませんが、超広角の映像や画像を目にすることが多くなったのも、このレンズに興味が湧いた理由なのかもしれません。
最後の難関がやってきました。こちらの急階段を登り、その先にある鎖場をクリアすれば三峯神社の奥宮がある、妙法ケ岳(標高1329m)の山頂です。
こちらが三峯神社の奥宮。山頂ということもあってあまり広くはありません。スペースのない中で、全体を撮影できる21mmはやっぱり便利ですね。天気があまり良くないのが残念でした。
ここでカメラも記念撮影。
戻る途中で印象的な木を撮影してみます。少し絞りました。背景は柔らかくボケていきます。後ボケは自然でいいですね。
ファインダーを見ながらボケ具合を調整できるのは、ミラーレスカメラのいいところです。
絞ればビシッとパンフォーカスといいますか、それでもビシビシ・キレキレの解像感というわけでもありません。コントラストや発色に過剰なところはなく、自然で心地いい塩梅だと思います。
開放でもピントはシャープでヤマを掴みやすいです。とはいえ、Zのファインダーがもともと見やすいとはいえ、F1.4ともなるとさすがに拡大してピントを追い込みました。
最短撮影距離は0.5mで十分ですが、こんなシチュエーションでは、「でもやっぱりもう少し寄れるといいな」ってなりますね。
最初の鳥居に戻ってきました。日の入り方が朝とは違ってドラマチックですね。
三ツ鳥居の全景。人の流れが途切れるまで待っていたので、ちょっと時間がかかりました。
周辺減光は開放では、はっきりとわかるほど強く、絞っていけば軽減します。ただ、かなり絞った状態でもなんとなくは四隅は暗く感じます。
久しぶりの21mm、超広角ということに身構えてしまいましたが、こうして一日撮影していると慣れてくるものです。ただ、どれも似たような絵柄になってしまうので、そのあたりはよく考えて撮らないとすぐにマンネリ化してしまいそうですね。
21mmでも良くボケます。緑が柔らかく描写されてます。
直線も綺麗に描写されています。三峯神社の拝殿です。
なんだかすごい迫力の極彩色。しっかりとお参りしました。
なんとか体力が残っていたので、御仮屋神社の方まで足を伸ばします。ここには大口真神(オオクチノマカミ)という神名でオオカミが祀られています。
最短撮影距離ではなかったハズです。
シャクナゲくらいの大きさの花になると、そこまで小さくは感じないと思います。周囲の状況も入れつつ、花が目立つように背景をぼかせます。
毎年食べるのを楽しみにしています、いちご削り。生クリームはおかわり可。
さすがに奥宮まで行って、御仮屋神社までまわってきたのでエネルギー不足です。そばを食べた後にデザートとしていただきました。
まだまだ食べられるということで、三峯だんごもいただきます。こうやって買ったお店を背景に撮ると、どのお店の商品だったかわかりやすい。記念にもなりますね。
でも、ちょっと食べ過ぎました。
NOKTON 21mm F1.4 Aspherical を使ってみて。
Nikon Z7IIで使うにあたってちょっとした設定などを書いておきます。
1.レンズ情報手動設定。
手ぶれ補正などを使用するために、レンズ情報手動設定を入力しておきます。このとき焦点距離(mm)を入力するのですが、21mmがありませんので20mmと入力しておきました。ちなみに広角側は6からはじまり、8、13、15、16、18、20、24、25、28・・・と続いていきます(Nikon Z7II、ファームウェアバージョンは1.50)。
2.Exifが残らない。
電子接点がなくマウントアダプターを使用しているので、レンズ情報などをボディとやりとりしません。このためレンズ側のExif情報が残らず、絞り値などがわかりません。
撮影後に描写を確認するときや、ブログに撮影データを書くときに地味に困ります。
レンズ情報手動設定では開放絞り値を入力するのですが、実際の絞り値に関係なく、Exif情報には絞り値がF1.4と記録されます。
3.親指AFのボタンを拡大に。
個人的な使いやすさでの設定ですが、「AF-ONボタン」に「拡大画面との切り替え」を割り当てしています。構図を決めてピント合わせを追い込むときに、AF-ONボタンを押せばピント位置が拡大表示されるので便利です。ちなみにフォーカスピーキングは使っていません。
お気に入りの機材。
どんなに描写の素晴らしいカメラやレンズでも、自分の好みに合わないと、やっぱり持ち出す回数も減ってしまうものです。
お気に入りの機材で撮影した写真というのは、その時のワクワク感や、嬉しい気持ちが写真にあらわれてくるのだと思います。
カメラやレンズを選ぶのも、写真という趣味の一つの楽しみだと思います。
デザイン重視でこちらのマウントアダプターはどうでしょう。
F1.4ですよ。