東京港野鳥公園へ野鳥撮影に行ってきました。訪れたのは8月末です。猛暑が続く中、不安定な天気のためスコールに。雨の中に佇む野鳥や、お気に入りのセイタカシギも撮影できました。撮影機材はニコンのZ7、レンズはAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR。テレコンバーターのTC-14EⅢも使用してみました。サブカメラはRICOH GR IIIです。
<目次>
- カメラボディはニコンZ7。
- 雨に降られながらの野鳥撮影。
- ダイサギ?それともチュウサギ?
- 雨が止んでからの野鳥撮影。
- テレコンバーターTC-14EⅢを装着。
- セイタカシギを撮影。
- カワセミも撮れました。
- 8月の東京港野鳥公園。
カメラボディはニコンZ7。
この日の撮影機材はニコンZ7にAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR。Z7はローパスフィルターレスで4575万画素。撮影では焦点距離を稼ぎたいので、クロップ(DXサイズ)にして、1950万画素となります。
雨に降られながらの野鳥撮影。
天気予報で一時雨が降りそうなのはわかっていたのですが、短時間ながら強烈なスコールとなりました。ネイチャーセンター手前の東観察広場で雨宿りしながら、野鳥を撮影してみます。
はじめに目についたのは鳥ではなく、猫。まだ雨はパラパラと降っている程度で、猫は茂みとの境で休んでいるのか、もしくは待ち伏せでもしているようでした。
「ちょっと雨、やばいんじゃない?」と思っていたところ、やってきたのはハクセキレイ。けっこう羽が濡れてます。さっきの猫に狙われないか心配しましたが、猫はどこかに行ったあとでした。
目的だった大好きな鳥、セイタカシギ。東観察広場の観察窓から見える群れは、なぜかみんな後ろ向き。かなり雨足が強くなってきたのに、のんびりと休んでいるようです。
雨がかなり強くなってきました。ときおり瞬きはするもの、不動のままのアオサギ。岩の上で耐えているのか、気にしていないのかどちらなのかわかりません。東観察広場には屋根があるので濡れはしませんでしたが、さすがにこの雨量では靴などが湿ってきました。
雨に耐えかねたのか、セイタカシギが移動をはじめました。どこに行くのかと思ったら、先ほどのアオサギの方へ。「この雨、なんとかしろよ」と詰め寄っていくふうに見えたのですが・・・、そんなことはないと思います・・・。
ダイサギ?それともチュウサギ?
スコールのような雨も30分くらいで止みました。茂みの中から出てきたのは、ダイサギなのかチュウサギなのか?
ネイチャーセンターの掲示板にあったダイサギとチュウサギの違いの説明。説明によれば、先ほどのサギは「口角が目より後ろ」なのでダイサギとなります。こういうワンポイントアドバイスみたいなものがあると嬉しいですね。
雨が止んでからの野鳥撮影。
雨があがって出てきたのは鳥たちだけではないようです。
前浜干潟観察デッキから見られたのはキアシシギ。
コサギもいました。コサギは見慣れた鳥ですが、その分、見ないとなんだか物足りない。
東京港野鳥公園の常連の野鳥といばカワウ。正直、ウミウが混ざっていても気が付かないかも。こちらも見慣れた鳥なので、気分が上がるわけではありません。でも、個人的にカワウが飛んでいるところは、なんだかカッコいいって思ってます。
なので、2号観察小屋からカワウの飛翔する姿を追いかけてみたりします。
そんなことをしていると、目の前を歩いていくアオサギに気がつきます。
テレコンバーターTC-14EⅢを装着。
これ以降の撮影では、テレコンバーターのTC-14EⅢを装着しています。これで焦点距離1.4倍。
単純な計算では、レンズの焦点距離500mm × テレコンTC-14EⅢで1.4倍 × Z7のAPS-Cクロップで1.5倍 = フルサイズ換算1050mm。
ただ、テレコンは装着すると1段絞りが暗くなってしまうのでISOが上がって画質劣化の原因になります。テレコンについては、トリミングした方が画質がいいと言われていますが、実際のところどうなんでしょう。マスターレンズの性能や撮影条件次第では、テレコンも有効なのではと、なんとなくですが思っています。
セイタカシギを撮影。
セイタカシギのいた東観察広場に戻ってきました。雨の中、数羽の群れで休んでいたセイタカシギですが、雨も止んで天候が回復してきたからか、採餌のために水の中を歩いています。
テレコンを使うときは絞りを少し絞った方が画質の劣化が少なく感じます。これはテレコンというよりも、マスターレンズの絞りの効果なんだと思いますが。
しかし絞り値が大きくなるとシャッタースピードが遅くなったり、ISO感度も上がってしまいます。これだったら、テレコンなしで、ISOは低く、シャッタースピードをなるべく早くした方が画質に貢献するのではないか、と思うのですが、換算1050mmでもトリミングすることを考えるとどうなんでしょうか。
このシチュエーションの場合、気分的にはテレコンを使った方がいいと思えました。
東観察広場からのセイタカシギですが、やっぱり距離が遠いです。鳥たち的には、その方がいいのでしょうが、撮影するにはちょっと厳しい。しかし、もっと焦点距離の長いレンズを購入するというのも金額的に辛すぎる。
セイタカシギ狙いなら、六郷橋緑地の方がもっと近くで撮影できそうですが、セイタカシギに会えるのは運次第(東京港野鳥公園もそうですが・・・)。
野鳥撮影って難しいですね。
こっちに来て・・・。観察窓から心の声で呼んでみます。
この日一番近くで撮れたセイタカシギ。撮影はなんともでしたが、久しぶりにセイタカシギを満足いくまで観察することはできました。また天気の良い日に撮影に来たいものです。
カワセミも撮れました。
セイタカシギの撮影に満足してきたころ、手前の木の枝にカワセミがいることに気がつきました。風に揺れる葉っぱ越しになんとか撮影しています。
やっぱりカワセミを見れると嬉しいものです。
8月の東京港野鳥公園。
この日はスコールに遭いましたが屋根のある観察エリアだったので、なかなか見ることができない野鳥の姿も見ることができました。
東京港野鳥公園のレンジャーブログでは雨の日の様子も紹介しているので、チェックして見てください。
海からの風があるのか都心部にいるよりも涼しいと思います。とはいえ、やっぱり蒸し暑い。熱中症対策は十分にしておきましょう。
駐車台数はそれほど多くありませんが、無料の駐車場もあります。
こちらの本にも東京港野鳥公園が載っています。