赤城 地蔵岳へ登山に行ってきました。
この日は別の山に登る予定だったのですが、ゴールデンウィーク中の関越道は大渋滞。到着予定が大幅に遅れたので、コースタイムが短く、難所もない山ということで、地蔵岳に登りました。
<目次>
コース概要・コースタイム
地蔵岳(じぞうだけ)
標高1,674m
5月3日晴れ。
GWのため関越道は大渋滞(約38km)。
日帰り。
<コースタイム>
12:35 小沼駐車場スタート
12:41 八丁峠駐車場
13:16 地蔵岳山頂到着
13:53 地蔵岳山頂より下山開始
14:21 八丁峠駐車場
14:32 小沼湖畔
15:00 小沼駐車場ゴール
合計 約2時間25分
難所はありません。子供連れで登られているファミリーも多くいらっしゃいました。
普段着で靴もスニーカーをいう方も見かけましたが、さすがに少し心配になります。
トイレは駐車場のみ。登山道、山頂にはありません。
当方、初心者の50代夫婦。写真撮影・休憩が多いのでコースタイムは標準よりもかなり遅くなっています。
小沼駐車場から登山開始。
地蔵岳の登山でしたら八丁峠駐車場の方が近いのですが、トイレのある小沼駐車場に車を停めました。やはり起点になる場所にトイレがあるのは便利です。またここは、以前に長七郎山に登ったときに利用しているので場所がわかりやすかったというのも理由の一つです。
小沼駐車場から八丁峠駐車場までは、車道を少し歩きます。
八丁峠駐車場は登山口前の広くなったスペースに駐車します。とくに決まった枠線などはありません。
登山口の目の前に停められるのはいいのですが、車道から入ってくるには、場所が分かりづらいかもしれません。
道標によれば、ここから地蔵岳の山頂まで0.7kmで30分とのこと。
登山道の1/2ぐらいは木製の階段が整備されています。
登りやすいとはいえ、息が上がります。
木々の緑はこれから芽吹こうとしているところ。
雲のない空が広がっていました。
階段は続きます。
犬を連れた登山の人(散歩?)とも何度かすれ違いました。山ではそうした方を見かけるのですが、明らかに「山が好きな犬」は大変そう。飼い主さんが息も絶え絶え、休む間もなく歩かされているようで、ちょっと微笑ましく、そして大変だなぁと思ってしまいます。
木製階段のエリアを過ぎると写真のような登山道が何度か折り返して続きます。石はあるものの岩場ではないので歩きやすいです。
周囲の景色を眺める余裕も出てきました。
登山道からは新芽が出始めているのを見ることができました。花はこれからなのかもしれません。
地蔵岳は花の百名山となっています。選ばれているのはアツモリソウ。大きな袋状の桃紫色の花をつける大形の多年草ということですが、残念ながら絶滅危惧種。ほとんど見ることはできないそうです。相次ぐ乱獲、盗掘のせいで数を減らしてしまったのが原因だそう。なんだか切ないですね。
赤城山の花のシーズンは7月から8月にかけてのようです。
小沼が見えました。
立ち並ぶ電波塔が見えてくれば、ほどなくして山頂です。
地蔵岳山頂を散策。
赤城山の主峰は黒檜山とされていますが、地蔵岳には基準点名を赤城山とする、1等三角点が設置されています。ちなみに黒檜山の山頂にあるのは三等三角点になります。
ということで、一等三角点を記念撮影。
山頂からの眺め。地蔵岳山頂の展望は開けていて、遠くの山並みを見渡すことができます。
・・・ですが、どれがどの山なのかまったく分かりません。
見えているのは、赤城山の主峰、黒檜山。その右手前が駒ケ岳。
このポイントは雲海が出ることがあるそう。大沼周辺や鳥居峠に霧が出ているときに地蔵岳に登ると雲海に浮かぶ黒檜山、駒ケ岳が見ることができるそうです。
ということで、昼食となります。
今日のメインカメラ、PENTAX K-1 MarkⅡとHD PENTAX-FA 31mmF1.8 Limitedも記念撮影。
山頂に並ぶお地蔵さんたち。風化してしまったのか、廃仏毀釈の影響なのかちょっと寂しいお姿に。形はどうあれ、山での無事をお祈りしました。
ちょっと外れのほうにもお地蔵さんがいらっしゃいます。こちらも、無事の登山をお祈りしました。
ガスが出ているのかすっきりとしない景色。
いい感じにくたびれ感が出ていた案内板。ただ、不明瞭な部分が多過ぎてよくわからなくなっています。カスタムイメージ、里び(SATOBI)にぴったりの被写体です。
下山開始。
下山はピストンで。同じ道を戻ります。
同じ道でも往路と復路では景色が違って見えますね。ちょっと歩いてはパチリ。何度も写真を撮ってしまいます。
八丁峠駐車場に戻ってきました。
このまま、駐車場に戻ってもよかったのですが、せっかくならと小沼に立ち寄ることにします。
小沼に到着。
すぐに小沼に到着。小沼駐車場から降りてくる場所とは違う岸辺に出てきました。
水は澄んでいて、小魚の泳ぐ姿を見ることができます。それに黒い点々の卵のようなものが入っている、ゼリー状の透明な紐のようなものもありました。ヤマアカガエルの卵塊だと思いますが、岸に近いところで波に揺られていました。
小沼駐車場のある方向とは反対の小沼水門のある方を見ています。全体を見渡すことができる小さい沼ですが、とても綺麗な所です。
このあと、小沼駐車場へと戻り帰宅の途につきました。
また来たい地蔵岳。
地蔵岳の登山ルートは他にも漫画ヤマノススメでもあった大洞から登ってくるルートや、白樺牧場近くの新坂平駐車場を利用しての登山ルートなどもあります。また、他の山と組み合わせたルートも可能です。そのほか、夏の花の時期や雪山の入門としての登山なども楽しめるので、また登りに来たいと思う山でした。
参考にしたのはこの本。
本当はこの日に登る予定でした黒檜山周回のルートや、赤城ビジターセンターから登る地蔵岳のコースも掲載されています。
カメラ機材について。
カメラはPENTAX K-1 MarkⅡ、レンズはHD PENTAX-FA 31mmF1.8 Limitedです。カスタムイメージは里び(SATOBI)。里びは最近のお気に入りで、ペンタックスのサイトによると、「60~70年代のカラー写真の風合いにも似た」「どこか懐かしさをおぼえるような色褪せた表現」とのこと。全体にくすみがかった色調は好みが分かれますが、落ち着いた雰囲気の写真になると思います。
この記事では、撮って出しのjpegデータをブログ用にリサイズのみしております。
時間に余裕があれば覚満淵もまわってみてください。