小雨の降る中、八ヶ岳の白駒の池・にゅうへハイキングに行ってきました。
この日の天気は雨予報。しかし、雨の日でも山に行きたい。ということで雨の日でも楽しめる、しっとり潤った苔と森を目当てに白駒の池周辺の森へ行ってみることにしました。
<目次>
白駒の池駐車場を利用。
白駒の池・にゅうへのハイキング(登山)で利用したのは白駒の池駐車場です。
人気の場所なので、最近ではかなり混雑しているそう。この日は雨なのに、結構な数の車が停まっていたのには少々驚きました。
白駒の池駐車場(白駒の池入り口有料駐車場)
駐車場は国道299号(メルヘン街道)沿いにあります。道を挟んで第一、第二に分かれていて、合計で180台くらい駐車できるそうです。
「白駒の池入り口有料駐車場」とか「白駒の池有料駐車場」、「白駒の池駐車場」などと表記されていることがあるようです。
雨の白駒の池。
白駒の池までは約15分のハイキングコース。すべてではありませんが、歩きやすいように整備されています。
ただ、雨で濡れた木の板はそれなりに滑ります。用心しながら歩きました。
白駒の池が見えました。
木々に覆われた道ではあまり気がつきませんでしたが、それなりに雨は強く降っていたようです。湖面には細かい波紋ができていました。
晴れた日に乗ってみたいボート。
雨だからなのか、静かで奥深く自然を感じます。
辺りを風が吹き抜けると、木々の葉に雫が落ちるバラバラという音が響きます。
小さくひらけた場所に出ました。白駒湿原です。
草紅葉と言っていいのか、ちょっと色付いていてそこはかとなく綺麗です。
雲が流れているのか、それまで暗かった空が明るくなってきました。
ぬかるみがあったり、木の根が滑ったりするものの雨はだいぶ落ち着いてきたようなので、このままにゅうの頂上まで行ってみることにしました。
倒木に密集して生えていたのはヤグラゴケ。
でもコケではなくて、キノコなどの菌類に近い地衣類の一種だそう。
図鑑などを見ていると「コケ」とついていても苔ではないものも多くて、なんだかとても複雑です。
にゅうへの途中で見た道標。
「にゅう」の表記揺れは、わざとなんじゃないかと思うレベル。
「にゆう」、「に う」の「ゆ」が小文字になっていないものや、無いもの。「ニュウ」「乳」などなど。そのほかアルファベット表記にも色々あるようです。
調べてみると、にゅうの表記揺れを集めたブログ記事もありました。
歩いているときは面白がって見ていたのですが、そのうち「迷わなければいいや」となってしまいました。(出版の仕事をしていたので、表記揺れは気になりました。)
雨の森って絵になるな、などと思いつつ、写真を撮りながら頂上を目指します。
にゅうの山頂。
樹林帯を抜けると見えてきました。
岩が積み重なり盛り上がった場所がにゅうの頂上(写真で見えているよりもちょっと奥)。
にゅうの山頂には三等三角点がありました。
それと記念撮影用なのか、手持ちサイズの「にゅう」の山名板も置いてありました。
標高は2352m。晴れていれば森の中に佇む白駒の池や、天狗岳、硫黄岳も見えるとのこと。富士山も望めるパノラマが広がるそうです。
山頂付近はそれほど広くはありません。ガスで何も見えませんが記念撮影をしたのち、手前の開けた場所まで降りて休憩することにしました。
見渡すような景色はありませんでしたが、森のしっとりとした雰囲気や流れていくガスが幻想的で雨の登山も十分に楽しめました。
参考にしたのはこちらの本。
八ヶ岳の他の山も初心者向きのコースが載っているので便利です。
(2/2)へ続きます。