夏の山選びということで、標高2,000mを超える山を条件に、関東から日帰りができる山、初心者でも登れる山ということで、湯ノ丸山・烏帽子岳へ登山に行ってきました。
撮影に使ったカメラはPENTAX K-1 MarkⅡ、レンズはHD PENTAX-FA 43mmF1.9 Limitedです。
<目次>
- 湯ノ丸山・烏帽子岳の登山ルート。
- 湯ノ丸山・烏帽子岳の駐車場。
- 湯ノ丸山登山口から登山開始。
- 山頂に到着です。
- 眺望が素晴らしい烏帽子岳。
- 樹林帯を歩き下山です。
- コースタイム。
- HD PENTAX-FA 43mmF1.9 Limitedをプチレビュー。
湯ノ丸山・烏帽子岳の登山ルート。
湯ノ丸山の標高は2,101m。群馬県嬬恋村と長野県東御市・上田市の境にあり、烏帽子岳(標高2,066m)と同時に登られることが多い山になります。
<登山ルート>
- 湯ノ丸スキー場駐車場からすぐの湯ノ丸山登山口から登山開始、ゲレンデを登るとツツジ平です。
- その先の鐘分岐を進み、斜面を登れば湯ノ丸山南峰に到着。湯ノ丸山北峰に往復したあとは、烏帽子岳方向へ下ります。
- 鞍部から登りはじめ、小烏帽子岳を通って烏帽子岳に登頂。
- 鞍部まで戻り、湯ノ丸山を巻く水平道を通って、中分岐を通過、湯ノ丸キャンプ場へ。
- 湯ノ丸キャンプ場から少し歩けば、出発地点の湯の丸スキー場駐車場に到着です。
トイレは、湯ノ丸スキー場駐車場と湯ノ丸キャンプ場のみ。登山道にトイレはありません。
難所というほどの場所はありませんが、湯ノ丸山から烏帽子岳への下りは、急なガレ場なので滑らないように注意が必要でした。
湯ノ丸山・烏帽子岳の駐車場。
湯ノ丸山・烏帽子岳の登山では地蔵峠にある湯ノ丸スキー場駐車場を利用しました。料金は無料です。
駐車場には設備の整ったトイレがあり、自販機も設置されています。
湯の丸スキー場駐車場
住所:〒389-0501 長野県東御市新張1270
マップコード:516 020 863*40
収容台数:約200台
トイレ:あり
駐車場までの道はよく整備された舗装路で、途中に展望ポイントもあります。
その様子は湯ノ丸スキー場の公式YouTubeにあるので確認してみてください。
↑湯の丸スキー場までの途中にある展望スポット、横堰。
湯ノ丸山登山口から登山開始。
湯ノ丸スキー場駐車場に車を停めて、トイレや装備を整えたら出発です。登山口はスキー場のリフトのすぐ近く。わかりやすいと思います。
スキー場の斜面は思ったよりも急角度。何気に体力を削られます。
登りはじめてすぐに息が上がりました。
途中で振り返ると、西篭ノ登山が見えています。
スキー場の斜面を登り切り、シーズンを過ぎたつつじ平の横をしばらく歩くと、展望スポットに到着。つつじ平は、レンゲツツジの群落で有名。国の天然記念物だそうです。
途中にある東屋で休憩しました。
鐘分岐にやってきました。ここから湯ノ丸山山頂へ向けての登りが始まります。ここから多少、勾配がキツくなるものの、それほど難しいところはありません。
イブキジャコウソウが咲いてました。他にも花がたくさん咲いています。
ちょっとガスが多くなってきたような・・・。
樹林帯を抜ければ、あと少しで頂上です。
アザミにとまる蝶。湯ノ丸山は高山植物が多く、花があちこちに咲いています。それに合わせるかのように様々な蝶が飛び回っていました。
山頂に到着です。
湯ノ丸山に登頂です。
・・・が、ちょうどガスが出てきて何にも見えません。がっかり。
このまま晴れるのを待っているのもなんなんで、隣の北峰へ向かいます。
湯ノ丸山の北峰は山頂部分だけ岩場です。
北峰の山頂を示すものは何かないかと探したのですが、あったのは周囲に同化しつつある石柱のみ。看板のようなものはありませんでした。
北峰から見た、湯ノ丸山山頂(南峰)。
北峰からも周囲の景色は見えなかったので、湯ノ丸山山頂(南峰)へ戻ります。
これは・・・、シモツケソウでいいのかな。
よく見ると、ところどころにイブキジャコウソウの群生がありました。
マツムシソウも咲いていました。
お昼を食べて花を撮影したりしていると、少しですが雲が薄くなってきました。
向かいに見えたのは、左に小烏帽子、右が烏帽子岳の頂上です。
眺望が素晴らしい烏帽子岳。
↑上の写真は、鞍部から烏帽子岳の山頂を見上げているところ。
湯ノ丸山からの急なガレ場を慎重に下りてくれば、鞍部に到着です。ガレ場で要注意なのは山頂付近なので、そこをクリアすれば徐々に緩やかな道に。
鞍部で休んで、烏帽子岳に登ります。
樹林帯を抜ければ、涼しい風の吹く稜線の登り。一気に視界も開け清々しい景色が広がります。
頂上の手前、眼下に広がる街並みが最高です。
稜線を登って着いたのは小烏帽子岳。ここでも景色は素敵なのですが、もうひと登りが待っています。
あそこが烏帽子岳。
もうひと登りがあると思うと、「まだあるのかぁ」ってなりましたが、気持ちの良い場所なので、それほど苦でもありません。
ひと登りをクリアすれば、烏帽子岳の山頂に到着です。
曇っていても素晴らしい眺望。
ただ、湯の丸山方向は雲が厚くて、真っ白。
山頂から南西方向に見えているのは、上田市街、小諸市あたりだと思われます。
山頂付近は広めの岩場になっていて、景色を見ながら休憩できます。
しばし眺望を堪能。
↑上の写真は小烏帽子岳の方向を見ています。
山頂近くで咲いていたツリガネニンジン。だいぶ白っぽい色をしていました。
山頂で休憩、景色を堪能、花を十分に楽しんだので下山します。
湯ノ丸山と烏帽子岳の鞍部まで下山。そのまま地蔵峠方向へ。湯ノ丸山を巻くように並行移動の樹林帯を歩きます。
↑上の写真は小烏帽子からの下山途中の様子。
この先、そのまま真っ直ぐ行ってしまいそうですが、途中の分岐で左に折れて樹林帯を下っていきます。道間違いが多いのか、注意の案内プレートが貼ってありました。
樹林帯を歩き下山です。
鞍部からの樹林帯歩きは、静かな森の中を進みます。道ははっきりとしていて、迷うようなことはなさそうです。
時折、パラパラと雨を思わせる雫が落ちてきて不安になりましたが、なんとか持ち堪えてくれました。
鞍部からの道を2kmほど歩けば湯の丸キャンプ場に到着。そこから10分程度で駐車場に戻って下山・ゴールです。
近くの売店で下山時の定番となったソフトクリームをいただきました。
コースタイム。
<コースタイム>
7月28日、曇り時々晴れ。
日帰り。
9:28 烏帽子岳登山口 /スタート
9:45 ツツジ平駅
10:04 鐘分岐
10:53 湯ノ丸山
11:04 湯ノ丸山(北峰)
11:23 湯ノ丸山
12:16 小梨平分岐(鞍部)
13:12 小烏帽子岳
13:26 烏帽子岳
13:52 小烏帽子岳
15:01 中分岐
15:11 臼窪湿原分岐
15:28 烏帽子岳登山口 /ゴール
合計6時間1分(休憩含む)
歩行距離 9.2km
登り/下り657m
初心者の50代夫婦で登山をしています。写真撮影や休憩が多く、歩くのも遅いのでコースタイムは標準よりもかなり遅くなっています。
HD PENTAX-FA 43mmF1.9 Limitedをプチレビュー。
レンズのHD FA43mmですが、今回はじめて山に持って行きました。そこで花の撮影メインでプチレビュー。
HD PENTAX-FA 43mmF1.9 Limitedの絞り開放f/1.9での撮影。ちょっと癖のある描写かと思います。開放ではボケが少し回るようです。開放で寄りの撮影でも、描写はそれほど甘くはなりませんでした。
最短撮影距離0.45m、最大撮影倍率が0.12倍と小さな花や蝶の撮影では、寄れないスペックです。実際、花をファインダーいっぱいに大きく写すのは無理ですね。ただ、そういうもんだと割り切れば、あまり気にはなりませんでした。
引きの写真でも思ったよりもボケるので、山容を撮るときや登山道の様子などは、自分が考えるよりも1,2段絞り込んだ方がいいのかもと思いました。
かなり小さいレンズです。ボディが大きく感じるほど。43mmという画角、寄れないということが問題なければ、軽量・コンパクトなので登山でも重宝すると思います。