妙法ヶ岳(みょうほうがたけ)は、埼玉県秩父市にある標高1329mの山。 山頂には三峯神社の奥宮が鎮座しており、 市営の三峰駐車場からは往復で約3時間のトレッキングとなります。
三峯神社はヤマトタケルが創始したと伝えられる関東屈指のパワースポット。また、三峰山とは、妙法ヶ岳と、白岩山(1921m)、雲取山(2017m)の総称になります。
<目次>
妙法ヶ岳へ出発。
市営の三峰駐車場に車を停め出発の準備をして歩き出すと、白石山と雲取山が見えていることに気がつきました。
雲取山は東京都の最高峰。いつか登ってみたい山です。
三峰千年の森を歩きます。このあたりはまだ歩きやすい整備された道。左右には石楠花が並んでいます。三峯神社周辺には石楠花が多く、シーズンにはそこかしこで淡いピンクの花が咲きます。
鳥居が見えてきました。ここからは登山道。そばに登山届のポストもあります。奥社がある妙法ヶ岳のほか、雲取山などの登山口でもあります。
杉の木が並ぶ登山道。幹に巻きつけられているネットはシカや熊から守るためのものだと思います。
ゴツゴツとした石も現れてきます。
登山道なのでそれなりに危ない場所もありますが、初心者でも慎重に歩けば問題ない程度の難易度かと思います。さすがに革靴やヒールでは無理だと思いますが、奥宮までならスニーカーでも行けるのではないでしょうか。もちろんハイキングシューズを履いたうえで登山に適した服装であるべきだと思いますが。
二つ目の鳥居にやってきました。木製の両部鳥居で、その質感がいい味を出しています。奥宮と雲取山方面への分岐が手前にあります。
途中、開けた場所にテーブルやベンチが設置された休憩スペースが数箇所ありました。
上の写真の場所は奥宮までの中間地点になります。あと1.2km。
雪はだいぶ前のものなのかザラメ状になっていました。
片側が切り落ちた斜面になっている場所も歩きます。ちょっと凍結している場所もあって少し怖く感じました。
東屋もある大きな鳥居が見えたら、あとは少しです。でも、ここから道が険しくなっていきます。
鉄パイプで組まれた階段が出てきました。物々しいですが、がっちり組まれているので不安なところはありません。
手すりもある階段ですが、バランスを崩すと後ろへひっくり返りそうになる急角度。この階段が出てくれば山頂の奥宮は目の前。
急階段からそのまま続く鎖のある急斜面。この写真は登ってから振り返ったところ。濡れたり凍ったりしていなければ、それほど難易度が高いわけではありません。そして登れば目の前には奥宮。
山頂に到着。
妙法ヶ岳山頂の奥宮に到着しました。それほど広い場所ではありませんが立派な社殿が鎮座しておりました。
山頂から視界の開けた雲取山方向を見てみました。手前から霧藻ヶ峰、白岩山、雲取山と続いていく稜線が見えています。
パワースポットだと言われている裏手にある松の木。怖くて一歩手前にしか行けませんでした。それでも十分すぎるほどに清々しい気持ちになる景色が広がっていました。
古い狼の狛犬さんもありました。
山頂での温度は0℃くらい。風はほとんどなかったので、体感的にはそれほど寒いとは思いませんでした。
三峯神社でお詣り。
山頂から戻ってきたら、三峯神社でお詣りをします。遥拝殿から隋神門へ。もうこのあたりに来ると人が多くなってきます。
極彩色の拝殿で光を受けて輝いていた彫り物。こちらは鳳凰でいいのかな。
拝殿の両脇にある御神木。鎌倉時代の武将である畠山重忠が奉納したもので、「重忠杉」と呼ばれているそうです。鈍感な自分でもなんだかパワーを感じるような気がします。
お詣りのあとに三峯だんごをいただきました。こちらはおみくじ付き。串に占いの結果が書かれています。
三十槌の氷柱。
三峯神社からの帰宅途中で三十槌の氷柱(みそつちのつらら)へ立ち寄りました。例年1月上旬から2月下旬頃まで見られるそうです。岩から滲み出る湧き水がつららとなって作りだす自然の芸術です。自然にできた天然のエリアと崖の上から水を流して作った人工エリアがあります。ライトアップもあるそうです。
駐車場。
秩父市営三峰駐車場を利用しました。
普通車は一日520円。かなりの台数が停められますが、休日の昼頃になると渋滞します。自販機、トイレなどもあり。
トイレ。
駐車場に併設のトイレを利用できます。綺麗で管理の行き届いたトイレです。
そのほかビジターセンターなどのトイレも利用できます。
この日は、三峯神社境内にあるトイレは凍結防止のため使用できませんでした。
撮影機材。
妙法ヶ岳、奥宮へ持っていったのはPENTAX K-5とsmc PENTAX-A 35mm F2の組み合わせ。銀残しをアレンジしたjpegの撮って出しと、DNGデータから自分好みの色に調整したものを使用。どちらもブログ用にリサイズしています。