混雑のない美しい新緑の道を歩きたい。ということで、御前山のマイナールート、月夜見第二駐車場〜惣岳山〜御前山での登山です。途中にはちょっと奇妙な名前の小ピーク、ソーヤノ丸デッコがあります。富士山が見える好展望ということで行ってきました。
<目次>
- コース概要・コースタイム
- 月夜見第二駐車場に車を停めて出発。
- 新緑の登山道。
- 小河内側のソーヤノ丸デッコの分岐。
- カタクリの花を見つけました。
- 惣岳山から御前山へ。
- 御前山に登頂。
- 御前山避難小屋でトイレをお借りしました。
- 山頂から下山します。
- ソーヤノ丸デッコ。
- 御前山登山のまとめ。
- 撮影機材について。
コース概要・コースタイム
御前山(ごぜんやま)
標高1,405m
東京都の山。御前山は三頭山、大岳山とともに奥多摩三山の一峰です。カタクリの群生地があり、春のシーズンには花を目当てに登山客でにぎわうそうです。
<コースタイム>
5月5日(晴れ)
日帰り
9:09 月夜見第二駐車場 / スタート
10:04 小河内峠
11:34 惣岳山
11:57 御前山
12:12 御前山避難小屋
12:39 御前山
12:43 富士山展望所
13:03 惣岳山
13:18 ソーヤノ丸デッコ
13:47 惣岳山
14:18 小河内峠
15:04 月夜見第二駐車場 / ゴール
合計5時間55分
距離9.1km
小河内峠(おごうちとうげ)とソーヤノ丸デッコの間は、登りも下りも初心者には難所です。急峻な岩道で細かい石が浮いているようでした。なので、惣岳山(そうがくさん)からソーヤノ丸デッコへ向かい、富士山などの展望を堪能。その後、惣岳山へ戻って巻道で下りました。
トイレは月夜見第二駐車場と御前山避難小屋にあります。
初心者の50代夫婦。どちらも高所に弱く怖がりで、難所などのクリアには時間がかかります。写真撮影・休憩が多いのでコースタイムは標準よりもかなり遅くなっています。
月夜見第二駐車場に車を停めて出発。
車を停めたのは月夜見第二駐車場。無舗装ですが、駐車スペースは広くかなりの台数が停められると思います。無料。
トイレは簡易式ですが、気になるようなこともなく綺麗です。
GW中でしたが、登山での利用はおそらく2、3台。あとはドライブを楽しむ車やバイクの方が休憩に利用している程度だと思います。
月夜見第二駐車場は峠道のコーナーにあるので、出入りの時に注意が必要です。
奥多摩周遊道路は夜間通行止めになるので、早く来すぎるとゲートオープンまで待つ必要があります。
奥多摩周遊道路の通行可能時間帯は、
4月1日から9月30日まで、8時00分〜19時00分
10月1日から3月31日まで、9時00分〜18時00分
となります。
*詳細はネット等でご確認ください。
奥の角あたりから登山道へ入ります。
新緑の登山道。
登山道に入ると、いきなりの下りが続きます。
足が慣れないうちから、そこそこの急斜面なので滑らないように慎重に歩きます。
しばらく行くと下りも終わり、歩きやすい整備された道になっていきます。
新緑と柔らかな陽光の中を歩きます。
すれ違う登山者もほとんどなく、貸切のような状態。
コースは巻道も整備されています。一つ一つのピークを越えていくのも良いですし、巻道でスルーするのもありだと思います。
気分でピークと巻道を歩きましたが、足場の状態はどちらも似たり寄ったりでした。
美しい尾根歩きが続きます。
ピークの一つ水窪山。1,050m。眺望はあまり良くありませんでした。
スミレの花がちらほらと顔を覗かせています。
小河内峠の休憩スペース。檜原村藤原バス停への分岐がありましたが、「せまく 滑りやすい 通行注意」の札がかかっていました。
気持ちの良い尾根歩きはまだまだ続きます。
カタクリの注意書きがありました。
シーズン中になれば、このあたりからカタクリの花を見ることができるのかもしれません。
右も左も急斜面になります。このあたりは狭くなってきているので焦らず、慎重に歩いていきます。
妻はちょっと怖かったとのことです。なんとか無事に通過。
小河内側のソーヤノ丸デッコの分岐。
小河内峠からソーヤノ丸デッコへの分岐です。左へいくとソーヤノ丸デッコです。自分たちには危険なので、右の巻道へ。
石組みで整備されているソーヤノ丸デッコの巻道。こちらは気持ちの良い登山道。
ソーヤノ丸デッコへは下山時に惣岳山側から寄ってみます。
カタクリの花を見つけました。
途中でヒトリシズカを発見。
と思っていると・・・。
カタクリの花が咲いていました。
周囲を見回したのですが、この一輪だけ。もう無理だろうなと思っていたのですが、見れて嬉しいです。
もう少し早い時期に来て、たくさんの花が咲いているところも見たいですね。
惣岳山から御前山へ。
惣岳山の分岐は休憩できるように広くなっていて、登山者数人が休憩していました。
ここは奥多摩湖にある小河内ダムからの登山ルートが合流する場所。奥多摩湖側からの大ブナ尾根はメジャーなルートなので混雑していると思いましたが、この日はそれほどでもなかったようです。
御前山までの残りのルートはちょとした岩などがあるものの、歩きやすく整備されています。途中に体験の森へ抜けるルートとの分岐もありますが、道標が出ているので間違えることはないと思います。
山頂まで、あと少しです。
歩いていると、青色の小さな花が咲いているのに気がつきました。フデリンドウのようです。
それほどたくさん咲いているわけではないのですが、ちょこちょこ見かけます。
登山道の踏んでしまいそうな場所にも咲いていることがあるので、心配になってしまいます。
小さいけれど、ムロウマムシグサかな。フデリンドウの他にも山の花がちらほらと咲いていました。
御前山に登頂。
山頂に到着しました。
空いているベンチに座って昼食をいただきました。
カメラも記念撮影。
山頂はそれほど混んでいるでもなく、みなさん思い思いの場所で休憩しています。
頂上からは・・・、奥多摩湖の方角なので、六ツ石山と鷹ノ巣山、本仁田山あたりが見えていると思うのですがどうでしょう。
手前の草木がこれ以上成長すると展望が難しくなるかもです。
御前山避難小屋でトイレをお借りしました。
山頂から少し下ってしまいますが、御前山避難小屋まで行ってトイレをお借りしました。
数年前に建て替えられたようです。山の上でトイレもお借りできる避難小屋があるのはとてもありがたいですね。
山頂へ戻って下山します。
うっかりそのまま下山しそうになりましたが(登りでは通りすぎてしまいました)、頂上手前にある富士山展望台からの眺めです。木の枝が伸びてきていてちょっと見づらいです。
展望台にはベンチが用意されていて、ゆっくりと富士山を見ながら休憩できます。
山頂から下山します。
なんと、惣岳山分岐から下山途中の道で富士山が見えました。
登ってくるときには気がつかなかったので嬉しいですね。ガスが出ているのか、写真では霞んで見えづらいです。
トレイルランの方が斜面を駆け降りていきます。
せっかくなので、富士山をわかるように色味を調整してみました。
ソーヤノ丸デッコ。
ソーヤノ丸デッコの手前にある分岐に来ました。右方向の木の枝でとおりづらくしてあるのが、ソーヤノ丸デッコへ向かう道です。
ソーヤノ丸デッコは小河内峠と惣岳山の間にあるピークで、展望の良さで知られています。
調べてみると、小河内峠側からソーヤノ丸デッコまでの間が岩場で危険箇所になるそう。初心者には登りも下りも無理な道だと思われます。
ただ、惣岳山からソーヤノ丸デッコまでの道は距離も短く、それほどの難所はないということです。
せっかくなので、ここからソーヤノ丸デッコまで向かい、眺望を楽しんだあとまた戻ってくることにしました。
ということで、ソーヤノ丸デッコに到着。
惣岳山からソーヤノ丸デッコまではそれほど危険な箇所もなく、4、5分で到着しました。
肝心の眺めはどうかというと、木々の間から富士山が見えました。
とはいうものの、もう少し緑が茂ってしまうと景色はそれほどでもなくなってしまうかも。本当に景色を堪能するのであれば、葉の落ちる冬のほうがいいのかもしれません(冬は雪や凍結などで危険度が増してしまいますが・・・)。
また、木の茂みに隠れてしまっていましたが、眼下には奥多摩湖も見えていました。
しっかりとした指導票だったのでカメラ掛けさせていただき、後ろにソーヤノ丸デッコの札を入れて記念撮影です。
こちらが、小河内峠側へ下る道。いきなりの急斜面。砂も浮き気味で滑りそうです。高所恐怖症なので、見てると吸い込まれそうになります。
自分たちには、絶対無理ということで、分岐まで戻り下山しました。
御前山登山のまとめ。
ギンリョウソウが芽吹きはじめていました。
GW中の高速道路の渋滞に巻き込まれず、駐車場も登山道も混雑していないような、でも気持ちの良い山行ができる山として見つけたのが今回のルートです。
とくに月夜見第二駐車場から小河内峠、惣岳山の間は本当に静かで、綺麗な光を浴びながらの登山は記憶に残るものでした。
忘れていました。月夜見第二駐車場すぐの急坂です。これ、下山時の最後に急な登りになるので、ちょっとツラかったです。
撮影機材について。
今回もカメラはPENTAX K-1 MarkⅡ。レンズはHD PENTAX-FA 31mmF1.8 Limitedというくみわせです。もう山の定番のセット。持っていくカメラに迷ったらこの組み合わせです。