剱埼灯台は、神奈川県の三浦半島南東端にある剣崎に立つ灯台。対岸の房総半島にある洲埼灯台とを結ぶ線が東京湾と太平洋を分ける境界線となっており、どちらも東京湾の入口を照らす重要な灯台となっています。
今回はPENTAX K-3ⅢにDA 20-40 limitedをつけて、撮影に行ってきました。
<目次>
剱埼灯台を撮影。
剱埼灯台の初点灯は1871年(明治4年)。1866年の改税条約(江戸条約)で、米、英、仏、蘭の4カ国と建設を約束した8基の灯台の内の一つ。日本で7番目の洋式灯台として設置されました。
見晴らしの良い高台にあり、晴れた日には房総半島や伊豆半島まで見渡せるそう。周辺は観光地化されていないので、青い海と空、灯台の白さが織りなす美しい景色が楽しめる場所です。
もともとは石造りでしたが、1923年の関東大震災で倒壊。1925年に現在のコンクリート造の灯台が再建されました。灯台の高さは約17mで、第2等フレネルレンズを使用しています。
灯台の高さはそれほどではありませんが、岬の上に立つ灯台なので海面からのレンズ高さは約41mとなります。第2等フレネルレンズを使用しており、大型灯台に分類されています。
その光り方は「複合群閃白緑互光」と呼ばれるもので、毎30秒に白い閃光が2回と緑の光が1回閃光します。
海側から見るとまるで軍艦のよう。灯台が艦橋のようにも見えます。
機器の自動化にともない、1991年に無人化されたそう。それまでは海上保安官が住み込みで管理していたとのことです。
参考にしている本。
寄りや引き、青天の下や夕暮れの点灯時など、変化をつけた灯台の写真で構成されている本。情緒的で灯台のある風景写真とも言えます。
灯台の解説のほか、撮影時の話も書かれているので写真好きにも楽しめる本となっていました。主な撮影機材はデジタルで、オリンパスのカメラとレンズを使っているとの記載がありました。
剱埼レーダー施設。
灯台にお供をするように建っているレーダー施設。
この建造物は、無線方位信号所(レーマークビーコン)だと思われます。無線方位信号所は電波を利用して船舶に方位や位置を伝えるもの。電波灯台とも呼ばれ、灯台だけでは担えないより正確な船の位置などを確認する為の施設です。
このあと、間口港灯台にも行ってきました。
海側に降りて行けば、すぐに間口港灯台です。
アクセス。
車での訪問です。間口漁港・江奈地区駐車場に車を停め、剱埼灯台まで歩きました。徒歩で20分くらいです。
途中、漁港やその周辺をスナップしていました。
灯台の近くに民間の駐車場がありますが、畑の中の細い道を少し行った先にあります。道が狭いのですれ違いはかなり難しいと思います。そういうのがあまり得意ではないというのもあって、間口漁港・江奈地区駐車場を利用しています。
灯台からは少し離れてしまいますが、駐車台数も多く、利用しやすい駐車場です。
石畳の道を抜けると、すぐに灯台が見えてきます。
近隣にトイレあり。
灯台に向かう途中、脇道にそれたところに公衆トイレがあります。
あるだけで安心。
撮影に使用したカメラとレンズ。
PENTAX K-3ⅢにDA 20-40 limitedで撮影してきました。
太陽が画面に入ることも多かったのですが、HDコーティングのおかげでフレアやゴーストはほとんど現れず、逆光によるコントラストの低下などもあまり見られませんでした。悪条件の撮影でも、安定した描写を維持していました。
写真は jpgは撮って出し、DNGは調整ののち書き出ししています。どちらもトリミングなし、ブログ掲載用にリサイズのみしてあります。