静かな風景

うつろいゆく日々の記録。

AF-S NIKKOR 58mm f/1.4GにNikon D500で雨の三ツ池公園に咲く桜を撮ってきた。

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AF-S NIKKOR 58mm f/1.4GをNikon D500につけて桜を撮ってきました。訪れたのは桜の名所として有名な三ツ池公園。満開を少し過ぎた頃で天気は雨。園内に人は少なく、しっとりと濡れた花を撮影出来ました。

Nikon D500 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
ISO100 , 1/250s , f/1.4 , RAW

<目次>

 

D500でAF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gを使う。

Nikon D500 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
ISO100 , 1/250s , f1.4 , RAW

AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G(以下AF-S 58mm f1.4G)はフルサイズの大口径標準単焦点レンズ。標準といっても58mmなので微妙に長め(望遠寄り)なレンズです。APS-Cサイズのセンサーを搭載しているD500で使う場合、画角はフルサイズ換算で87mm。最短撮影距離の0.58mはそのままなので、扱い易い中望遠レンズとして撮影に使えます。

今回はAF-S 58mm f1.4Gで定評のあるボケ味を堪能したいので、全てのカットを開放f1.4で撮影してみました。

この記事内の写真はjpegは撮ってだし。RAWはキャプチャーワンで調整、書き出しをしています。どちらもトリミングはなしで、ブログ用にサイズをリサイズしています。

 

Nikon D500 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
ISO100 , 1/250s , f1.4 , RAW

絞り開放f1.4でちょっと引いた写真。開放では少し甘い印象。このレンズの性格を考えると、雰囲気狙いで今回のように開放で撮影してもいいのではないかなと思います。

・・・といっても、風景は普段、f2.8とかf5.6くらいまで絞って撮影しています。その方がシャキッとしてきますので。今回は思い切って全て開放で撮影したのですが、これはこれでアリだなって思います。

 

Nikon D500 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
ISO100 , 1/1250s , f1.4 , RAW

ちょっとオールドレンズのような感じもする開放f1.4。もちろんAFが使えます。柔らかい描写をしてくれるので、雨の日のしっとりとした雰囲気も似合います。個人的には好きですが、こういう描写は好みの分かれるところ。

 

Nikon D500 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
ISO100 , 1/1250s , f1.4 , jpeg

開放f1.4で花に近寄って撮影すると、かなり描写は甘くなります。そして柔らかい。雰囲気を撮っている感じがします。ボケも綺麗なので好きな描写ですが、この個性は言い方を変えると「解像してない」「収差がヒドい」「ゆるい」とも言えてしまいます。絞ればだいぶ改善するので、好みのポイントを探すのもいいと思います。ボケが綺麗という情報だけではなく、こうしたデメリットも許容できないと、評価が下がってしまうレンズでもあります。

このレンズを一言で言えば、開放域で描写の変化を楽しむことができる、といったところでしょうか。

 

三ツ池公園と桜。

Nikon D500 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
ISO100 , 1/1250s , f/1.4 , jpeg

三ツ池公園の桜は、3つある池の周辺や公園の広場、散策路などに約78品種、およそ1600本の木が植えられているそうです。

2023年のソメイヨシノの開花は3月16日。その前後で種類の違う桜が咲いたそうです。開花情報などは三ツ池公園のホームページやTwitterなどで発信されているので、興味のある方はチェックしてみてください。

www.kanagawa-park.or.jp

 

Nikon D500 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
ISO140 , 1/1250s , f/1.4 , jpeg

三ツ池公園は「日本さくら名所100選」に選ばれているそうです。桜のシーズンは寒桜が2月中旬から咲きはじめ、種類の違う桜が少しずつ時期をずらして花を咲かせていきます。この公園は「かながわの探鳥地50選」にも選ばれているということで、晴れていれば、メジロシジュウカラなどの野鳥と桜を一緒に撮影することもできるようです。

 

Nikon D500 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
ISO100 , 1/1250s , f1.4 , RAW

桜と野鳥のコラボを期待していましたが、雨のために野鳥の姿はほとんど見られません。ときどきウグイスの鳴き声が聞こえるくらい。時期が早いのか「ホーホケキョ」もなんとなくぎこちない感じでした。キンクロハジロたちが水面に浮かぶ姿を見ることができました。

 

三ツ池公園へのアクセスなど。

Nikon D500 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
ISO100 , 1/1250s , f/1.4 , RAW

三ツ池公園(みついけこうえん)

〒230-0013 神奈川県横浜市鶴見区三ツ池公園1−1

入園料は無料。

【駐車場】

駐車場は正門と北門の2カ所。

  • 正門駐車場(普通車55台、身障者用2台)
  • 北門駐車場(大型車6台、普通車91台、身障者用2台)

【利用時間】

  • 午前5時30分~午後7時30分(11月1日~3月15日は、午前5時30分~午後5時30分)

【利用料金】

  • 大型830円、普通510円、二輪無料

*2023年3月16日~4月15日の期間、大型1,250円、普通830円となります。利用時間は3月16日から午前5時30分~午後7時30分となるそうです。

*情報が変更になる場合があります。詳しくはホームページ等で確認してください。

 

モノクローム(白黒)にしてみた。

Nikon D500 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
ISO250 , 1/1250s , f/1.4 , RAW

桜こそモノクロで撮ってみたい。そんな風に思うのは少数派なんでしょうね。このレンズの開放絞りの滲むような描写は、なんともクラシック。それは新しくも懐かしい描写です。この日のように雨に濡れている木肌は黒く締まり、白く描かれる花びらが、コントラストで写真を描きます。開放絞りで撮影した曖昧さが作る立体感は記憶という言葉が似合うと思うのです。僕は好きなんですよね。こういう感じ。


AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gについて。

Nikon D500 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
ISO100 , 1/1250s , f/1.4 , RAW

AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gは、ニコンFマウントのCPU内蔵、Gタイプのフルサイズ対応のレンズ。マウントアダプターFTZを使ってZマウントボディでも使うことができます。

  • F値:F1.4〜F16
  • 絞り:9枚(円形絞り)
  • 最短撮影距離:0.58m
  • サイズ:約85mm(最大径)×全長70mm
  • 重量:385g
  • フィルター径:72mm
  • 発売日:2013年10月31日

AFには、駆動用モーターにSWM(超音波モーター)を使っています。AFのスピードはそれほど早くはありませんが、遅いというほどでもないと思います。またフルタイムマニュアル機能搭載でAF中でもフォーカスリングを回すことで、MFでのピント合わせが可能です。

レンズは直径こそ大きさを感じるものの、そこそこコンパクトだと思います。肩や首から掛けた状態で歩いても、邪魔になるようなことはないでしょう。個人的には花形フードの角が当たることがあるので、短めでもいいので円形の方がより扱い易くなると思います。

 

Fマウントレンズなのでいつディスコンになるかわかりません。全ての人に薦めらるレンズではありませんが、このレンズだからこそ、使ってみないとわからないものだと思います。

 

この写真はRICOH GR IIIで撮影しています。