多摩川下流に架かる丸子橋付近で野鳥観察・撮影をしてきました。丸子橋は東京都と神奈川県の県境を流れる多摩川に架かる橋で、中原街道の途中にあります。前回、自分なりにいい感触があったので、あまり時期を空けずにやってきました。
<目次>
- 多摩川丸子橋付近で野鳥観察・撮影の準備。
- 丸子橋付近から下流方向へ、野鳥観察・撮影を開始。
- セグロカモメが採餌中でした。
- 丸子橋付近で見られた野鳥たち。
- 多摩川丸子橋2回目。
- おまけ情報(令和1年10月12日の台風)。
多摩川丸子橋付近で野鳥観察・撮影の準備。
訪れたのは1月の中頃です。この写真の撮影時刻は7時5分(撮影時のExifから)です。左手に見えるのが丸子橋。橋のたもとには観察しやすいスペースがあります。
前回同様、さらに下流にある東海道新幹線多摩川橋梁から、丸子橋、多摩川緑地の硬式野球場A面あたりまでの東京側の川沿いを歩きながら、野鳥観察・撮影していきます。
今回もメインカメラはNikon D500。レンズはAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRです。風景、状況写真の撮影はRICOH GR3を使っています。RAWデータは現像ソフトのキャプチャーワンで調整して書き出し、jpegは撮って出し。どちらのデータの場合もブログ投稿用にリサイズしています。
丸子橋付近から下流方向へ、野鳥観察・撮影を開始。
東急東横線多摩川橋梁が見えます。対岸の暗渠からの合流口にカモ類やオオバン、サギ類などの水鳥が集まっています。
柵に近づくと、足元からサギとカワウが飛び立ちました。どうやら驚かせてしまったようです。
セグロカモメがいました。浮いているのではなく、立っているようです。このあたりは比較的、水深が浅いようです。他にセグロカモメの姿は見えないのですが、前回見たセグロカモメと同一個体なのかもしれません。
中洲部分でタヒバリを見つけました。石の間をちょこちょこ動き回って採餌しているようです。前回見た時は、土手側に数羽の群れで見かけました。
頭の上をカワウが飛んでいきます。そのほかコサギやダイサギなどがどこかへ飛んでいきました。
オオバンの正面顔。眉間というか、おでこの白い板(?)が可愛いですね。
土手(陸側)からオオバンが飛び込んできました。これはもしかしたら、僕が川沿いを歩いてきたので、驚いて川に逃げ戻ってきたのかもしれません。
この辺りではオオバンやカモが陸に上がって採餌しているので、マラソンや散歩の人にも驚いて川に飛び込んでくることもあります。
コンクリートの護岸で休んでいたヒドリガモの群れ。驚かせないように、そーっと近づき屈んで観察していましたが、どうも落ち着かない様子。
そろそろと川の中央へ離れて行ってしまいます。公園などに飛来しているカモとは違って警戒心が強めのように思います。
東海道新幹線多摩川橋梁の近くには、前回同様オオバンの群れとヒドリガモの群れを一緒に観察することができました。
水面の光の反射が綺麗でした。
カモ類を調べるのに使っているのはこの本です。
そうそう、この本にはオオバンは載っていません。「あれ!? 載ってないな」と思ったのですが、オオバンはカモではないとあらためて気がつきました。いつも一緒に見るけど結構違うのですね。
対岸にはアオサギが佇んでいました。
東海道新幹線多摩川橋梁より先は土手に上がって下流方向に続く道を歩くのですが、今回もここでUターン。来た道を戻ります。
セグロカモメが採餌中でした。
なかなか大きな魚を捕まえたようです。画像を拡大すると魚の頭の部分がかなり傷ついている(欠けている)ので、あえて頭を攻撃して仕留めたようです。どうやって捕まえたのでしょうか。
ちょっと怖い雰囲気のセグロカモメ。
オオセグロカモメと区別が難しそうなのですが、背中の色が比較的グレーなのでセグロカモメと判断しました。検索するとオオセグロカモメは「黒」とされていることが多いです。
セグロカモメは大形のカモメの仲間。全長約60cm。翼開長が約150㎝にもなるそう。雌雄同色。虹彩が黄色で眼瞼(がんけん)は赤色。くちばしは黄色で下くちばしに赤い点があります。脚は薄いピンク色。
冬羽では頭から頸にかけて褐色の縦斑がでるそうで、写真のセグロカモメでも見ることができます。
猛禽類みたいな熱烈なファンをあまり聞かないカモメ類。セグロカモメをなんだかカッコよく思えて来たんですが、死んだ魚を啄む姿はちょっと怖いと思うのです・・・。
丸子橋付近で見られた野鳥たち。
ハクセキレイはかなりの数を見かけます。街中でも見ることがある鳥ですが、こうして水辺の近くで見る方が可愛さが増しますね。
ちょっとピントが甘かった。
ちょこまか動くのは街中で見るのと変わりはないのですが、ふと立ち止まった姿とか、モノトーンの配色もキュート。川辺でも珍しさはない鳥ですが、見ていると朗らかな気持ちになります。
対岸が神奈川県側、左に見えるのが丸子橋。右に見えるが東急東横線多摩川橋梁になります。
右側、護岸の四角い黒い合流部は何かはわからないのですが、暗渠から水の流れがあり、カモやオオバンなどが採餌しています。
調布取水堰と東急東横線多摩川橋梁を見ています。前回はここでカワセミを見ましたが、今回は何もいませんでした。日によって当たり外れがあります。自然相手なので仕方のないことですね。
調布取水堰より上流側ではモズがいました。
ちょっと心配なのが近くにいた小鳥たち。
雀の群れがいました。モズに襲われないといいのですが・・・。
ちょっと離れた場所で先ほどのモズとまた会いました。このあたりを縄張りとしているようです。
そして前回同様にオオバンの群れが土手の上で採餌中。やっぱり警戒心強め。
人が近づくと体を起こして警戒します。通り過ぎるとまだ採餌。オオバンは大変ですね。
多摩川丸子橋2回目。
今回は、前回の探鳥よりも見つけられた種類が少なかったのでちょっと残念。そういうこともよくあります。でも定番の種類の鳥でも、それぞれが一所懸命に生きる姿というのは美しいものです。これからもマイフィールドとして探鳥、撮影に訪れようと思いました。
おまけ情報(令和1年10月12日の台風)。
調布取水堰には多摩川が増水したときの記録が残されていて、近年では、「R1.10.12+10.70M」と高い位置に書かれています。
これは2019年(令和元年)10月12日の台風19号による増水時の水面の高さ。過去最強クラスと言われる台風で静岡県や関東甲信越、東北地方ではこれまでにないような記録的な大雨が降り、大規模な河川氾濫や土砂災害を引き起こしました。これにより多摩川では世田谷区付近が氾濫しました。
これは昨年の3月に撮った丸子橋付近にいたジョウビタキの写真。この頃はまだ台風によって運ばれてきた大きな木の根や枝のような塊がところどころ土手に残されていました。そこを縄張り(寝ぐら?)のようにしていたジョウビタキのオスです。