桜が満開です。晴れた日に、桜の綺麗な場所へとスナップ撮影に行ってきました。お手軽に散歩スナップを楽しみたいので、主にPモード(プログラムオート)で撮影しています。カメラはNikon Z6II。FTZを使ってAF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gを装着しています。
<目次>
ぶらぶら散歩で桜をスナップ。
桜の花が満開です。やっぱりこの時期はどうしたって桜を撮りに行きたくなります。今回はお気に入りのレンズAF-S NIKKOR 58mm f/1.4GとNikon Z6IIの組み合わせでスナップ撮影です。写真はRAWデータを使い、明るさなどを微調整。白っぽい桜の花と、明るい空が画面の大半を占めるので、オート露出だとどうしても暗く写ります。本来ならプラス補正したり、ファインダーを見ながら調整すべきでしたが、散歩しながら気楽にスナップしたかったので自宅に戻ってから、PCでじっくり仕上げました。
黄緑がかった花びらの桜を見つけ、珍しいのかなと考えつつもサクッとスナップ。後ろには、淡いピンクの桜がいい雰囲気にボケています。RAWデータは、キャプチャーワンで調整、書き出し。画像はブログ用にリサイズしています。
AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gは、標準レンズと言ってもちょっと長め。とは言え中望遠レンズほどの切り取り感はないので、慣れれば汎用性のある扱いやすいレンズだと思います。
散歩で見つけた、自分だけの桜の名所。
「こんなところに桜が並んでるとこあったんだ。」と見つけた桜並木。片側だけだと並木道とは言わないのかな。枝振りも綺麗だし一本一本が立派な桜でした。f/5.6ではパンフォーカスにはなりませんが、ピントがきているところはシャープな像を結びます。シャープと言っても、それほどカリカリではありません。道の奥へと緩やかにボケていく感じが自然で綺麗です。
きちんと手入れをされているような枝振りでとても素敵です。画面右下は崖(壁)になっていて、下には駐車場があり、その先に線路がはしってます。日当たりがいいので木が元気なのでしょうか。その中でも目を惹いた木を中心に撮ってみました。
ほとんどのカットをPモード(プログラムオート)で撮っていましたが、背景をぼかしてみたいと思ってプログラムシフトで絞りをf/2.8に変えて撮影しました。
Pモード(プログラムオート)は、カメラが適正露出となるように絞り値とシャッタースピードを自動で決めてくれます。このときにプログラムシフトと言って、露出を一定にしたまま、絞り値もしくはシャッタースピードの値を変えることができます。サブ、メインのコマンドダイヤルで絞りやシャッタースピードを好みの値にすることができるので、撮影のテンポを崩しません。
たぶん近所の人(?)が犬の散歩をしています。こんな場所を毎日散歩できるなんて羨ましいですね。AFS 58mm f1.4Gは比較的コンパクトで軽量。花形フードは軽くていいのですが、外してしまえば携帯性が良くなります。フードは、つけていても威圧感を与えるような大きさではないので、つけるかどうかは悩みどころ。
大通りからは離れているので車は少なめ。日差しが気持ちいい。普段はピントをなるべく浅くして使うAFS 58mm f1.4Gですが、ある程度絞った写真の描写は適度にシャープ。Z6IIとの相性もいいのか、どことなく優しい雰囲気の描写だと思います。
このカット、自宅に戻ってPCで確認するとピントが合っていて欲しいところに、ピンが来ていません。スナップとはいえラフすぎました。58mmくらいの焦点距離になると、f/6.3でも被写界深度は浅め。フルサイズ、58mmでは要注意です(普段スナップで使っているGR3はAPS-C、換算28mm。f5.6くらいで、被写界深度はかなり広いです)。
自転車が来たので、さっと構えてシャッターを切りました。Pモードなので露出はカメラにお任せ。多少の微調整はしたくなるものの、大きく外すことがないので安心です。ストイックにMモードで露出を合わせるのも楽しいですが、こうしてカメラに頼るのも、気楽でいいなと思います。
やっぱり桜は晴れた日がいい。AFS 58mm f1.4Gが空と桜の淡いコントラストを描きます。こういう風景を撮らせるとAFS 58mm f1.4Gのもう一つの良さである、柔らかなシャープ感が際立つように思えます。
AFS 58mm f1.4Gの歪曲収差はわずかに樽型です。直線が含まれるような写真を撮ると目立つときもありますが、タイル壁などを真正面から撮影しなければ、それほど気にするものではないと思います。もちろん、撮って出しのJpegなら自動で補正されます。
この季節の映える駅。
この桜の美しい道を見られたのは、この駅の近く。普段は正直、古臭さも感じてしまう復元された駅舎ですが、桜の木に囲まれたこの時期は、訪れた人たちの目を楽しませてくれます。
こういう自分だけのお気に入りの場所があると、季節の移り変わりが楽しくなりますね。
AFS 58mm f1.4Gで桜の花を撮影、のまとめ。
このくらいの大きさなら、散歩の持ち歩きに使うカメラとしては合格ではないでしょうか? もちろん、小さい方がいいのですが、他にはない美しいボケ味や、シャープでありながらも柔らかな描写を持つこのレンズ。好みはあると思うますが、嵌ったならずっと使いたくなるレンズです。
「三次元的ハイファイ」という言葉で話題になったレンズでもありますが、正直理解するのは難しいです。長く使ってきて思うのは、なんだか優しい気持ちになれるレンズというところです。
D500で使ったAFS 58mm f1.4Gの記事もあります。