谷津干潟(やつひがた)へ野鳥撮影・観察に行ってきました。谷津干潟は東京湾の最奥部に位置する干潟。シギ、チドリ類が観察できることで有名な探鳥地です。
撮影に訪れたのは4月中頃。1/2の続きです。
<目次>
- 潮が引きはじめた谷津干潟。
- 谷津干潟で撮影できたチュウシャクシギとオオソリハシシギ。
- ちょっと気分転換。
- メダイチドリとハマシギ、イソシギも撮影できました。
- 谷津干潟での撮影について。
- カメラ機材について。
潮が引きはじめた谷津干潟。
ISO100 , 1/640s , f/5.6 , プログラムAE , +0.3
11時過ぎの干潟、干潮まであと少しです。
北側でも東よりの位置から見た、自然観察センター向きの写真になります。
だいぶ潮が引いて干潟が見えはじめています。
ISO1600 , 1/1000s , f/9.5 , 680mm
潮が引いた後に残った水面に浮かぶコガモたち。
日本で見られる水面採餌のカモではもっとも小さいカモ。たしかにオナガガモなどと比べるとかなり小さく感じます。
そろそろ旅立つ時期だと思います。
谷津干潟で撮影できたチュウシャクシギとオオソリハシシギ。
ISO360 , 1/1000s , f/11 , 850mm
鳥までの距離が遠いです。。。
フルサイズのカメラで×1.7倍のテレコンバーターを使用。換算850mmで撮影、トリミングなしの写真になります。
右側から、オオソリハシシギ、チュウシャクシギ、オオソリハシシギ、チュウシャクシギと交互に並んでいます。一番左は背中をこちら向けた状態で片足立ちなので、ほとんどわからないと思います。
ISO400 , 1/1000s , f/11 , 850mm , かなりトリミングしています。
せめて、このくらいのサイズで撮れるといいですね。
干潟の撮影ではどうしても背景が「湿地の泥」になってしまうので、本当はもっと寄った写真でもいいと思いますね。
DXサイズ(APS-C)などセンサーサイズの小さいカメラの方が干潟の撮影では有利なのかもしれません。
ISO360 , 1/1000s , f/11 , 850mm , かなりトリミングしています。
チュウシャクシギ(左)、オオソリハシシギ(右)とでは嘴の反りが逆ですね。
同じようなものを食べているように思える鳥でも、それぞれの採餌に合わせて進化してきた嘴ですから、実際の食性は違うのでしょう。
個人的な感想では、上向きに沿っている嘴の方が、下を向いたときの目線を考えると獲物を目視しやすいのかもしれないと思ったりもします。
ISO400 , 1/1000s , f/11 , 850mm , かなりトリミングしています。
右のオオソリハシシギの嘴は90度回転して挟んでいるようです。。。
オオソリハシシギの、長い嘴は柔らかくて先が自由に曲げることができるそうです。反っている嘴をさらに反らすことができそうですが、この写真のように横にすることができるという記述を見たことがありません。
嘴をかなりコントロールできるようですが、どうなんでしょうね。
やっぱりこの本が必要かも。
持ってないのでいいタイミングかもしれません。
ちょっと気分転換。
ISO1100 , 1/1000s , f/11 , 850mm , トリミングあり
カルガモが飛んできたので、ファインダーで捉えて撮影してみました。
ゆっくりに飛んでくるカルガモでも、撮影できたのは後ろ姿。もっと練習が必要ですね。
ISO2800 , 1/1000s , f/11 , 600mm
ISO720 , 1/1000s , f/11 , 850mm
ダイサギとコサギの組み合わせも、何かに気を惹きつけられて、ドッと移動中。
メダイチドリとハマシギ、イソシギも撮影できました。
ISO450 , 1/1000s , f/9.5 , 850mm , めちゃくちゃトリミングしています。
「遠すぎだろ!」って言いたくなるくらい遠くにいました。
・・・メダイチドリです。気がつくと沢山いたのでびっくりです。
ISO1400 , 1/1000s , f/11 , 850mm
群れから少し離れて、一番近くに来ていたメダイチドリを撮影しました。
トリミングなしでこの大きさ。
この日の撮影では、さすがにDX(APS-C)のボディが欲しいと思いました。
よく見ると足環(フラッグ)をつけたメダイチドリでした。
しかし、ちょっと不明瞭ですね。
ISO1400 , 1/1000s , f/11 , 850mm , めちゃくちゃトリミングしています。
メダイチドリと同じくらいの位置(距離)にハマシギもいました。
ハマシギはもう夏羽になっています。ハマシギの特徴であるお腹の黒が目立ちますね。
写真は、おもいっきりトリミングして1羽に寄っていますが、実際はかなりの数の群れで行動していました。
ISO640 , 1/1000s , f/11 , 850mm
ハマシギが一斉に飛び上がったところを撮影しました。
干潟内を旋回して着地。採餌を続けていました。
ちゃんと数えていませんが200羽くらいはいるでしょうか。
次に谷津干潟に行ったときには、カメラの立ち位置を考えて、背景の抜けが綺麗なポイントで撮影したいですね。
ISO1100 , 1/1000s , f/11 , 850mm , トリミングあり。
イソシギが比較的近くに来てくれました。
こうやって普通に見れる距離だと、本当に嬉しいですね。
ISO2000 , 1/1000s , f/11 , 850mm
身体の白い部分が羽の付け根、胸の側面まで回り込んでいるのが特徴のイソシギ。
名前に「イソ」とついているものの、淡水域で生活していることの方が多いそうです。
谷津干潟での撮影について。
ISO100 , 1/640s , f/5.6 , プログラムAE , +0.3
潮が引いてゆく谷津干潟です。
とにかく鳥が遠くにいて、撮りづらいというのが本音。
たまたまなのか、谷津干潟での撮影はこれが常態なのか、はじめてだったのでわかりません。
年季の入った双眼鏡(倍率不明)を三脚に固定して観察しているバーダーの方や、同じように望遠レンズで撮影しているカメラマンもいたので、近くまで鳥がきてくれることも多々あることなのかもしれません。
ともあれ、シギ、チドリ類の観察では有名な探鳥地ですから、また機会をみて撮影に来てみたいと思っています。
高速のICも近くにあり、国道357号沿いでもあるのでアクセスは便利です。
カメラ機材について。
ISO200 , 1/800s , f/5.6 , プログラムAE , +0.3
今回のカメラはNikon Z6II。谷津干潟の撮影でフルサイズは焦点距離を稼げないので辛かったです。手持ちのカメラではZ7を持ってくるべきだったかもしれません。
また、干潟の撮影では天気さえ良ければ明るい場所での撮影になるので、テレコンバーターの使用は問題ないと思います。TC-17E IIは1.5段分暗くなりますが、焦点距離を1.7倍にしてくれるので役に立ちます。
レンズはAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRです。もちろんもっと望遠のレンズが欲しいところですが、これを超える望遠だと価格がとんでもないことになるので愛用しています。ズームができるのも便利です。
TC-17E IIは生産が終了しているので、在庫か中古で探すしかありません。
画質やAF性能はマスターレンズによるところが大きいのですが、被写体までの距離が遠く、小さくしか写せないときなどは持っていると助かります。